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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ガルナス王国遠征

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ガルナス王国への宣戦布告 << セルバート王 >>

 ガルナス王国メンバーと接触してすぐに、周りの人間に気づかれないように小型の遠隔通信を開き、ザラと接続した。

 これにより、ザラもガルナス王国の政権メンバーと接触したことになり、ランキングや発言が見れるようになる。

 同様に、ライゼンはシャルルと接続している。


 そして私も含めて、ヌーア王の町の強さに誰もが驚愕した。

 私の町の5倍の勢力値がある。

 王国一の私の町レベルは27で、上限が30なので、勢力値の上昇余地には限度があり、どうやっても5倍の数値には到達しないだろうと思われた。

 ザラは、レベルが上がるごとに勢力値の上昇値は大きくなるので、必ずしも5倍の戦力差ではないと言ったり、町の共有化(砦化や小都市化)がされている可能性があると言っていたが、私の頭の中はどうやって、このモンスタープレイヤーに対処するかを考えるしかなかった。

 戦争は総合戦だ。

 一人の国王の町の強さだけで、王国を支配できるわけではない。

 だがヌーア王は、この強さをもって、実際に王国を支配している。

 ガルナス王国のプレイヤーがヌーア王に強い反感を抱いているという話も聞いていない。

 仲間からの強い支持があるならば、彼の町の強さは実のところ5倍以上ある可能性だってあるのだ。

 リゼア王国の小都市がいくつもガルナス王国に奪われているのも軽視出来ない。

 実際問題、ガルナス王国は強いのだ。


 どうやったら勝てるのか。

 リゼア王国と共同でガルナス王国と対峙すれば、十分戦える。

 だが、現在リゼア王国との戦いで優勢な彼らが、そんな単純なことに気づかないわけがない。

 だが、彼らは私たちと和平を結びたいという気配を一切見せない。

 なぜだ。

 ザラにもこのことを聞いているが、明快な回答はない。

 この一点が、私にこの交渉を困難にしていた。


 私は和平を乞い、ヌーア王の反応を見る。

 ヌーア王はこれを断ってきた。

 論理的に、我々の非をあげつらう。

 彼らは我々が知らぬ準備を持っている。

 正義を持っている。

 そんな予感がする。


 私はここで、統率者タイプのヌーア王に戦闘を仕掛けて、討ち取ってしまうことも考えていた。

 領主ランキングでは、私のほうが上だ。

 そして私のスキルは統率スキルではなく、戦闘スキル・ビッグソードだ。

 討ち漏らすことはない。

 だがヌーア王の隣には、領主ランキング2位のハムザユーサンが控えている。

 新世界ギルドのスライサーやグロームがここに加わっていれば、ここで乱戦になってもガルナス王国に勝てただろう。

 しかし今回は、ベラトリクスが乱戦では勝てないと言っている。

 そうだろう。

 私が考えているのは、ここでこれから起きる戦いの結果、ヌーア王のみ全力で殺した後の結果だ。

 その時、この王国に勝利の道すじはあるだろうか。

 私が殺されて、ここにいる者たちが殺されて、その上でもロマール王国が有利になることがあるだろうか。


 何もしなければ、我々は勝てない。

 これまでとは違う。

 これまで王立騎士団が勝ち進んできた状況とは違う。

 明らかに違う。


 ガルナス王国とヌーア王は、王道を歩いている。

 ここは道を譲ろう。

 譲ったあとに、我々の王道を進む。

 私はヌーア王に、宣戦布告を言わせた。

 そして私たちは、それを受け入れた。

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