ビッグレイクギルドの村の配置 << マイノス >>
王国評議会というグループチャットにチャードンから招待されたものの、速攻でセルバート王に追放された私は、派閥を組んだ新世界ギルドの人たちとのチャットを楽しんだりした。
王国の建国という、ゲームの展開が次のステージに移った。
ハイドンやヘリオスなどは今回の追放劇を楽しんでようで、ギルドを湖の畔に移すことを歓迎してくれた。
私はマールの部隊をガルナス王国遠征に送り出したあと、ふと自分の村に物寂しさを感じた。
そうだ。
新しい村には、また新しく将校を雇える。
島ギルドの町に古くからの将校の多くを残したので、マールが村から居なくなったら寂しく感じたのだと、将校を二人雇うことにした。
雇ったのは、ミナコとローラの二人の女将校だ。
ミナコは弓術と騎馬適性があり、ローラは騎馬適性があった。
将校の雇用は、何度もやり直せることをギルドメンバーからの情報で知ったので、私は軍事適性の将校が現れるまで、多少お金はかかったが、何度もチェンジして雇用した。
またミナコには服飾適正、ローラは園芸適正がまずまずだったので、ログイン中はミナコには服飾屋の勤務、ローラには屋敷の庭造りをさせた。
ログインしない時は、軍事教練を施した。
流石にいきなり軍事任務を任せるのは不安があったので、まずは訓練を繰り返した。
それともう一つ。
この湖の拠点は、海洋からの侵入を封鎖すれば、湖からロマール城までの制海権を確保出来る。
そのための仕掛けを一つ作ろうと思ったのだ。
これは後日のお楽しみだ。
私はガルナス王国遠征に旅立ったマールのことを考えていた。
彼女はゲーム内年齢で成人した。
何かプレゼントをあげようと考えたときに、たまたま危険な任務の提案を彼女がしてきたので、命のネックレスをあげてしまったが、もっと良いものはなかったのかと、色々物色した。
湖の村の商店はまだまだ貧弱なので、島ギルドの町の商店や、青の港の商店を見て回った。
成人したので、大人用の衣装を与えることも出来るが(Hなやつだ)、いきなりそれでは私の良心が咎めたので、他のものをと色々調べていくうちに、マールを初めて雇用したときの初期装備は何だったろうかと思い出そうとした。
一般的に装備品は消耗品で、戦いの中で破損することがある。
マールに与えた魔力を帯びた鋼の剣がまだ壊れていないのは、幸運なのと、マールに無理な戦闘をさせていないからだと思う。
初期に買い与えた革鎧などは早々に壊れた記憶があった。
その前に来ていたのは・・・と過去を思い出そうとしていったら、清楚なワンピースだったと思い出し、この最高級のものはないかと探すことにした。
ロマール王国が建国され、世界チャットが開かれて、ロマール王国に活気がみなぎっているは、王国チャットからも伝わった。
私たちのギルドには、非アクティブユーザーも大勢いたが、彼らもギルドチャットで少しずつ発言するようになり、私たちのギルドも活気づき始めていた。
島ギルドからビッグレイクギルドへの植民は、9割以上のメンバーが実行してくれた。
湖の周囲の村の配置場所には、主に4箇所あり、一番多かったのが、ギルド拠点を置いた南東部だ。
ここには、主だったメンバーでは、私の村やドノフの村、メイチェス、ジェミニナイの村が置かれ、湖の砦寄りの南西部にはスターネイムが村を置き、北西部にはロボシンクが村を置いた。
そして北東部にはベスレアが村を置いた。
一応、王都と湖の砦へ通じる直通経路上には、村を置かない方が良いと伝えた。
人が立ち寄る可能性は高くなるが、破壊される可能性も多くなり、気が休まらなくなるだろうとアドバイスはしたこともあり、みんなその通りに、湖には接しているけれども交易の直通経路上には、村は置かなかった。
湖の周囲はわずかな丘や草原や平地があり、私たちはそこに村を建設したわけだが、その周囲には山脈が囲うようにあった。
その四方の山には、それぞれの方面で違う鉱石が採集できた。
そのため、四方に建設したギルド内で交易するだけでも、利益のある交易が出来た。
灯火を頼りに湖の上を行き交う船の様子は、幻想的だった。
これはまだマールは見ていない。
プレイヤー将校の指揮範囲にある場合は、NPC将校軍の行軍を指揮できるが、今回のようにプレイヤー将校から離れて遠征に出した場合は、大雑把な指示しか出せない。
戦死の危険も高まる。
マールがこの幻想的な景色を見ないで戦死なんかしたら、私はガルナス王国遠征に送り出したことを永遠に後悔するだろう。
私はマールの安全な帰還を心から願った。




