贅沢な望み
心からそう思う。
好きでやってるわけでもねえものの
やりたくなくて死にたくなるほどでもねえとしたら
なんとか続けてやれるよとつぶやいて
きょうも働きに出かけるのを
あきらめよりもう少し前向きに受け容れてる
仕事から帰って やらざるを得ない家事をかたづけて
飯を食らって 眠るけど
これ以外の時間はおれの好きなようにさせてくれ
それが唯一の望み
それは贅沢だと 呆れられるのなら
そうかもなと頷いてみせるし
それが贅沢だと叱りつけられるのなら
うるせえと怒鳴り返すことだろうさ
それ以外も それ以上も望まないかわりに
それだけは邪魔しないでくれと
懇願する男へと向けられるのは
同情の視線と侮蔑の眼差し
だとしてもそんなものと引き換えに
その贅沢が赦されるのであれば
悪くない取り引きじゃないか
仕事から帰って やらざるを得ない家事をかたづけて
飯を食らって 眠るけど
これ以外の時間はおれの好きなようにさせてくれ
それが唯一で贅沢に過ぎる望みだとしても
だから、おひとりさま(笑)




