表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

恋と愛の本棚

男子寮ですがルームメイトに恋しちゃってるかもです

作者: 徳田タクト



 俺は全寮制の男子校に通う、高校2年の沖田駿おきたしゅん。俺には最近、悩みがある。それは、同じ部屋で一緒に生活しているルームメイト、花田いづるに恋……してるかもしれないということだ。


 いづるは160cmも無い小柄なヤツで。顔は美形で女顔だし、男のクセに筋肉の無い細い体をしていて、しかも色白で。女装したら、完全に女と間違えられそうな見た目をしている。

 その紛らわしい見た目のせいか、いづるが転入してきて俺と同部屋になった時から、俺はいづるにドキドキしていた。いづるの言動や吐息、匂いに触れる度、俺の心は鼓動を早めた。


 いや、俺にそんな趣味は無いし、女の子大好きだし!いくら見た目が女っぽいからって、いづるは男だぞ!?これは恋なんかじゃない、違う!俺はいづるなんかに恋してない!


 いづるにドキドキする度、俺は心の中で自身にそう言い聞かせた。それでも俺の心は、いづるを見る度ドキドキと強く早く鼓動を打った。


 そんなある日、いづるが熱を出した。


「おーい大丈夫か?」


 俺は心配で眠れず、ベッドに横たわるいづるの傍で付きっ切りで看病していた。時折声をかけるが、いづるは苦しそうに「うぅ……」と唸るだけだった。


「めっちゃ汗かいてるじゃん。体冷やす前に着替えないと──」


 タオルでいづるの顔や首の汗を拭いながら、俺はそう呟くと。


 ……待て、着替えるってことは、服を脱がさないといけないんだよな?ってことは、いづるの裸を見ることになるんだよな……?


 そう思いながら俺はつい、いづるの体をじっと見てしまった。


 いやいや!いづるは男なんだし、男の俺が男の裸を見てもおかしくないだろ!……そういえば、いづるの裸って見たこと無いな。いつも着替える時はトイレで着替えるし、風呂も一緒に入ったこと無いし……


「う~ん……」


 いづるが苦しそうな声を出す。


 汗かいたままだと、体冷やして治り悪くなりそうだし……待ってろいづる!俺が今着替えさせてやるからな!


 ごくんっ!と唾を飲み、俺はいづるの衣服にそ~っと手を伸ばし、パジャマのボタンをゆっくりと外していった。ボタンを全て外し終えると、いづるの裸を見ないように目を細めながら、俺はそ~っとパジャマを開いた。すると──


「……えっ?」


 細めていた目が、思いきり開く。

 胸元にはサラシを巻いており、サラシで隠そうとしているが隠せていない、胸の膨らみ──谷間が、あった。


「いづるが……女!!?」


 熱に苦しむいづるの横で、俺は絶叫した。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
オイラも、応援のお星さまだね~。 気になる続き〜♡ ゴリ押し展開なのか、それとも……。 この部分は、肝になりますね。意外にも。 ここを、どうするかで作品のテーマも雰囲気も、ガラッと変わって来ます。 沢…
きたきたキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!という展開ですね♪ これは続き入りますよぉ(笑)いづるちゃん何で男装してるのか知りたい♪ 好き展開なので応援お星さまです(人*´∀`)。*゜+
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ