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邂逅

 タイトルは「かいこう」と読みます。


 某彼と香菜は僕を置いて会話を始めてしまった。

香菜は少し申し訳無さそうに僕の方を何回かチラチラ見てきた。本心ではそんなに話をしたいわけではなかったのだろう。

「清楓ー!何やってんのー早く戻ってきなさーい!」

「やっべ、母ちゃんが呼んでるわ。また後でな。」

 もう話しかけて来ないで欲しい、思わず僕はそう思ってしまった。

 八つ当たりに近い感情が僕を覆う。僕の勘違いだったとはいえ、あいつとは関わりたくない。

「なんか…ごめんね?清楓も悪いやつじゃないんだけど、ちょっとめんどくさいっていうか。たぶん人に関わるのが好きなんだと思う。」

「俺の友達にもああいうやついるから気持ちはわかるよ。話し始めたら止まらないやつ。でもそういうやつって悪意があるわけじゃないからちょっと対応に困るんだよね。根はいい奴だからこそだよな。」

「そうね。」

 切っても切れない縁、というわけではないけれど、切ろうと思えない縁。不思議なもんだな。

「ま、そんなことは置いといて、ここの料理は本当に美味しいから期待しときなよ〜?」

「なんでお前が自慢げなんだよ…」

「いーじゃんいーじやん。」


 それから、他愛もない話を連連(つらつら)と重ねた。こんな時間が永遠と続けばいいのに。

 彼女に釣り合わない僕にとっての幸せは皮肉にも、対等な立場で彼女と話すことだった。

 

「…でさ、ALTの先生なんて言ったと―」

「お待たせしましたー。こちら、ざる蕎麦の天ぷら付きでございまーす。こちら失礼しますね。ポテトはもうしばらくお待ちくださーい。」

 2つの蕎麦がようやく運ばれてきた。

「あのさ、今更だけどやっぱり蕎麦にポテトって変じゃない?」

「え、でも香菜も良いんじゃない?って言ってたじゃん。」

「あのときは本当にお腹が空いてて脳死で返事してたからよ。まぁ今もお腹は空いてるけれどね。」

「まぁまぁ。別にお前が食うわけじゃないしさ。」

「そうだけど…見栄えっていうかなんというか。他の人のでも気になるじゃん。」

「んじゃ気にしなきゃいい。」

「何その忘れたなら思い出せばいいみたいなやつ。」

「ふふっ。んま、さっさと食べようか。」

「そうしよ。そーれじゃ、」

「「いただきまーす。」」

 猫旅続編出したいけれど、内容の案が固まんないんですよね。

 あと、過去作の続編とかは、正直出す気はありません。要望が多ければ自分の記憶を頼りに細かい設定まで書きますけど。

 今回は少し少なめのこのくらいで以上です。

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