偏見
前回から結局うどんは弁当で食べたのですが、蕎麦は未だに食べれてないです。埼玉のどこかに美味しい蕎麦屋はないんですかね…
ちなみに浩二くんの趣味は、普段見ることのないような風景を撮ることらしいです。
香菜さんの趣味は音楽を聴くことらしいですよ。
「ここだよー!」
「あ〜なるほどね。こんなところにあったんだ。そりゃ今まで見たことないわけだわ。」
「私も最初わからなかったよー。来ようと思わなかったらこんなとこに来ないしね。」
「こんなとこってそれはちょっと失礼じゃね?」
「そう?ま、さっさと入ろー。」
ショッピングモール前の大通りを少し行って、左に入ったところ。周りはほとんど新築の住宅で、ちょっと浮いてる感じの店。香菜の友達の店らしい。
本音を言えば気まずいというかなんというか。
快諾してしまった上に、ここまで来てしまった以上入らないという選択肢はない。
「いらっしゃいませ〜。2名様ですか?」
「はい。」
「ではお席にご案内いたしますね。こちらへどうぞ〜。」
思っていたほど人は少なくなかった。
満席ではないにしろ、空席のほうが少ない。
そして、思った以上に広々としている。
「意外と広いんだな。」
「奥に長いからね。」
縦長な店内は、区画がきっちりと分けられているような席の配置だった。
左右に六人用の畳席が一つづつ、奥に続いて計8つの畳席と、店の左奥にはカウンター席がいくつか置かれている。店の右奥は、階段になっているようだった。
「蕎麦だけに縦長っつってね。」
「…」
「…いやごめんて。」
蕎麦は細長い。ならば縦長な店内とかけるのは常日頃からギャグを探している男子高校生にとっては普通のことではないか。
「…」
少し気まずい空気が流れる。今のは面白かったと思ったんだけどな。
「…ふっふふ。」
「いや面白かったんかい。」
「いや〜?まさか。君があまりにも哀れだったから笑ってあげたんだよ。」
「こいつ…」
「ふふ〜ん」
俺達は、階段を上って二階のテーブル席に案内された。ここには、テーブル席しかない。
二階はモダンな作りで、一階よりも居心地が良いように感じた。
なるほど、一階は家族連れや一人で来た人用、二階は友達とかと来た人用の席になっているようだ。
「何食べる?」
「何にしよっかなぁ。どうせ蕎麦屋に来たなら蕎麦食いたいよな。」
「そうね。この天ぷら付きのセットなんてどう?」
「いいね〜。それにしよっかな。」
「私もそうしよっと。」
「他になにか頼む?」
「ん〜私はいっかな」
「俺はど〜しよっかな。ポテトでも頼むかぁ。」
「いいんじゃない?」
「よしっ、注文決まったな。ボタン押すぞ?」
「いいよ〜。」
思ったよりもすんなり決まった。
お互いに結構お腹が空いていたのかもしれない。
ボタンを押すと、すぐに店員が下から登ってくる足音が聞こえた。
「ご注文お伺いしまーす。あっ香菜うちに来るなら一本くらい連絡くれてもいーじゃん。いい席取ってあげたのに。」
「あはは…忘れてた。」
さっきとは違う店員。馴れ馴れしく香菜に話しかける店員。少し前に見たこの顔。
こいつはこの前の…
蕎麦屋はショッピングモールの「側や!」
…ごめんなさい。
皆さんお気づきのとおり、香菜の友達は浩二の宿敵のあいつです。
本当はこの回で登場させるつもりだったのですが、思った以上に長くなってしまったので次回に持ち越しです。
前回長くしようと言ったら今回1000文字超えちゃいました。会話が多かったのが原因ですかね。
後、別に伏線でもなんでもない情報めちゃくちゃ入れちゃったのも原因の一つですね。まぁぶっちゃけ世界観を主人公の気持ちで全部伝えるのはだいぶ無理があるのですが…
ちなみに、最後の「あはは…」は香菜のこいつめんどくさいなっていう「あはは…」です。
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今回は、これで以上です。




