空輪
「小さな星屑にだって、名前はあるんだよ。」
あの時思い出したのは、苦しい思い出だけじゃない。俺は取り戻したんだ。あの頃の情熱と、そのプレーを。
【ドンッ】
突如背中を叩かれ、ハッとする。そうだ。今はバスケの試合中だった。
「お前今試合以外のこと考えてただろ?」
「あ、バレた?すまんすまん。」
「いくらスタメンで疲れたからってベンチでの応援は義務だからな。」
「ほいほい。」
何気ない会話に、ほのかな温かみを感じる。
「次の交代お前だからな。しっかり決めてこいよ?」
「そりゃもちろん。何点だって決めてやるさ。」
「ふっ、口だけは達者だな。」
「さぁそれはどうかな?」
仲間同士の信頼というのは、存外心地よいものだ。頼れるのは、信じられるのは自分しかいなかったあの頃とは違う。
「浩二、出ろ。」
「了解です。」
コーチからの指示で、再びコートに戻る準備をする。自分の後ろにはこの試合に1秒たりとも出ることの叶わなかった人が大勢いる。
やったるか、俺は気合を込めてコートに向かう。交代するのは9番のあいつ。
すれ違い様に背中を叩かれたので叩き反してやった。
「この試合、勝てるぞ。最期はきれいに決めてくれ。」
「あぁ、もちろん。」
暑くて熱い日が今日も続くみたいだ。
終わりみたいな雰囲気出してますがまだまだ続きます。
とりあえずこんなもんかなということで投稿しました。そろそろモチベ取り戻しつつあるので続き書いていきたいと思います。日常パートにもどります。




