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フリージア
「リョウ起きなさい!」
そういうと乱雑に俺の布団を剥いでくる
フリージアは8歳で学園に通っているのだが1日おきに休みなのである
なんと素晴らしい学園なのだろうか
週休2日の学園生活が監獄にさえ思えてくる
「今日は森に行くわよ!」
休みのたびにこの調子である
20を超えた俺の精神年齢的にはちょっとキツイと思いがちだが
森や山、湖など魅力的な場所が多く楽しんでいるのだが
朝はゆっくりさせてほしいものだ
「早く!朝ごはん食べたらすぐに出発よ!」
そういうと風のように俺の部屋を出て
ものすごい勢いで扉を閉めるのであった
バタァーンッ!
「フリージア!扉が壊れるでしょ!」
「ごめんなさぁい!」
扉の向こうからいつものように怒るかぁさんと
いつものように反省してない声で謝罪するねぇさんの声が聞こえてくる
そろそろ俺も起きないとかぁさんに怒られそうだな
そう思いベッドから重い腰を起こしたのだった