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5歳
「お誕生日おめでとう」
俺の目の前には5本の蝋燭が刺さったパイが用意されていた
最初に俺の目に飛び込んできた女性
フローラ＝アズベルト
綺麗な金髪に筋の通った高い鼻
ハリウッド女優かというほどの美人で仕事はしておらず家のことを全て任されている
もちろん俺の母親だ
父親は
カイル＝アズベルト
変わらず黒髪短髪でやはり傭兵だった
昔はフローラと一緒のパーティで冒険者だったらしいが姉のフリージアを妊娠した事が判明した時点で拠点を持たない冒険者をやめて
家を買い安定職の傭兵へと転職したらしい
「リョウも5歳になったしもう大人ね！」
そう言い放ったのは姉の
フリージア＝アズベルト
3つ上の天使のような声の持ち主の彼女は思いのほかお転婆に育っていた
彼女は誰に似たのか
少しクセのある髪で長さは鎖骨辺りまできている
丸くて大きい目、誰が見ても可愛いと声を漏らしそうな容姿である
俺はお腹の中にいる時から名前は決められてたらしく
リョウ＝アズベルト
と名付けられている
5年経った今でもチートスキルには目醒めていない
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