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198.こころ〜後編〜

ある日である。





「ハヤブサ先生。あたし、さっき家買った」





アンナが勇ましい顔でハヤブサ先生に宣言した。



年々酷くなる異世界人差別の影響を受け、ハヤブサ先生が孤児院を運営出来なくなり、最早この建物を維持できる金も無い……ホームレス寸前……と言うこのタイミングである。





「……家ば買うたて……お人形さんの家ば買うのとは違うとぞ」


「違う! 本物の家だよ!! クラップタウンの南の方の! ……あたしの実家から十ブロック北に行ったとこ! ……ボロいけど、2階建てだから、部屋も別々に使えるから! ……だから」





アンナはハヤブサ先生の服を掴んで、「だから、孤児院を再開できる金が貯まるまで、あそこで暮せばいいよ!」とはしゃいでいる。





「しゃんか金どこにあったとや」


「実家を色々と漁ったんだよ。違法薬物の過剰摂取で死んだ親父を親戚一同が地面に埋めて逃げたから、漁り放題だった! 余ったヤクに、それに親父が兵士時代に獲った戦利品や勲章の金属や武器のコレクションに、通帳に……それからそれから」


「わかったわかった!! ……そうやけどもアンナ……ほんとに、その金使うて良かったとか?」


「うん! 大丈夫だよ!! いや〜親戚も馬鹿だとは思ってたけど本当に馬鹿だったね! 親父の通帳を放置して逃げるんだもん!! あはは!」




アンナは胸を張って笑うが、ハヤブサ先生は『ほんとに大丈夫かのう』とでも言いたげな顔をしている。





「大丈夫大丈夫!! 何も問題無いって!!」





アンナはヘラヘラと笑う。


しかし、これが後に『兵士負傷保証金』と言う国の給付金である事がわかり、アンナは国の金を不正時給したと言う事で大変な事になるのだが、当時のアンナにはまだ分かるはずも無い。



今にして思う。アンナの悪名高きミルコヴィッチ一族も、さすがに国の金を使うのは恐れたから、兵士負傷保証金がたんまりと振り込まれていた通帳は見ないふりをしたのだろう……と。





「ハヤブサ先生が文字を教えてくれたから、通帳から金を下ろせたんだよ」


「そうかい……その通帳には、何て書いてあったとか?」


「それは……まだ読めなかったけど……でも、通帳は記入欄が無くなったから新しいのと交換されて古いのは捨てられちゃったし、……まあ、大丈夫だよ!」





今にして思う。


全く大丈夫では無かったと。



そして、この楽観的なところは、まるでどこぞのバカ王子とそっくりである……と。





◇◇◇





アンナとハヤブサ先生は、こんな感じでホームレス一歩手前から家持ちの身分へと昇格した。


そして、お互いに狩猟で稼ぎつつ、裕福では無いが慎ましい生活を送れるようになった頃である。


テレビでは、現国王ランダーの息子であるルテミス少年が、正式な王位継承者となったと日夜報じられていた。



勉学も剣も論述も芸術も政治も何もかもが優秀で、まさに歴代王子最強の傑物と称されるルテミスは、国民から熱烈に歓迎される一方、母親が異世界人であるという事で一部のペルセフォネ人第一主義者の保守派からは好かれてはいない様子だ。



しかし、ヨラバー・タイジュ新聞による、『バカ王子エンジュリオスをいつも華麗に制裁するルテミス王子!』と言うプロパガンダ臭い娯楽新聞が出回ると、そんな一部の保守派も『バカ王子よりはマシか』と言う意見になっていた。





「先生、バカ王子またやらかしたらしいね」





アンナは新聞の記事を読んでケラケラ笑いながら、ハヤブサ先生に笑顔で話しかけた。



しかし、ハヤブサ先生はピクリとも笑わず、「あの子か……」と暗い顔をする。





「ランディオスも……何故、あの子を」


「? ランディオス……? 誰?」





アンナは聖ペルセフォネ王国の王であるランダーの本名を知らなかった。





「いや、こっちの話じゃ。……………それにしても…………ルテミス、か」





テレビを睨むハヤブサ先生の仏頂面が、悲しげに歪む。

悲しみの底に怒りや憎しみがある様な表情だ。



アンナは何も言えず、ただ黙ってハヤブサ先生を見上げるのみ。





「子供に、なんて顔ばさすっとか」





ハヤブサは怒りのこもった声を出す。



それってどんな顔? とアンナは不思議に思い、ルテミスを見る。



ルテミスは完璧に美しく笑っており、一寸の狂いも無い完璧な笑顔は、まるで絵がそのまま張り付いたようだ。





「異世界人が平たい顔して不細工って言う風潮、あれ絶対不細工なペルセフォネ人が流したデマだよな。……新聞のバカ王子みてぇなヤツ」





怒りに満ちた顔でテレビを見ているハヤブサに、アンナはどうしても笑って欲しくて、ついジョークを言ってみた。




ちなみにこの数年後、そんな不細工なバカ王子と蔑み者にされたジュリオを拾い、その根性と優しさに感心しつつ、奴の美し過ぎる容姿に何度も負けて股を開きそうになるのだから、人生とはわからんもんである。





「アンナ。もうあの子の話は止めんか」


「何で?」


「……こん話は、もう終いじゃ。……狩りば行くぞ」


「はーい! わかった!!」





アンナはハヤブサの機嫌が戻ったと嬉しくなるが、それでもハヤブサはアンナを見ていない。



アンナはどうにかして、ハヤブサを振り向かせたいと執着していたのだった。





◇◇◇





次期国王のルテミス王子と言う涼し気で爽やかな美少年が国中の話題になって行くにつれ、ハヤブサの暗い顔は余計に暗くなって行った。


本来ならばルテミス先生の母も人前に出る筈なのだが、異世界人差別が盛んな時代に異世界人の女性を出す事は出来なかったのだろう。





「毎日テレビに出てるね、ルテミス王子」


「……ああ」


「今日はルテミス王子がお母さんの話をするんだって。……異世界人の女の人ってだけで顔も名前も分からないけど、でもきっと美」


「すまん、チャンネルば変えっぞ」


「え」





アンナがルテミス王子の母の話をした途端、ハヤブサは人を刺す前のような顔でチャンネルを変えてしまう。


変えられたチャンネルでは国王ランダーの恐ろしくも勇ましい美形顔が映っているが、そんな場合では無い。





「先生? ごめんなさい……怒らないで……」


「!? すまん!! そうやない。……そうやないんじゃ…………すまん、すまんのう……アンナ……」





ハヤブサの怒気に怯えてしまったアンナに、ハヤブサは慌てて謝り続けた。



今考えると、ハヤブサはとても子供に優しい男だとわかる。

自分の機嫌一つで子供が怯えてしまうのもわかっていたのだろう。



そんな男が、ルテミスと隠れて会っても、きっと怯えさせる気なんか無かったとアンナは思う。ただ、地の顔が怖いだけなんじゃない? と。


……なんて、いつまでもハヤブサの味方をしてしまう自分がとことん情けないと、アンナは自嘲した。





「なあ、アンナ。……お前は、強くなれよ」


「え?」





ハヤブサは遠くを見ながら、暗い声で語り始めた。ハヤブサの声はいつも暗いが、今回の暗さは何かが違う。





「ハーフエルフは、長命やけん。誰かに守られる女でいたらいかん。誰も守ってくれん時がきっと来るけんのう」


「先生……?」





テレビに写り、微笑みながら異世界人の妻と息子のルテミスの惚気話をするランダー国王を見ながら、ハヤブサはとても恐ろしい表情を浮かべていた。





「弱みも、付け入る隙も与えるな。……一人で生きて行けるようになれ。……他人の力が無いと生きられん女は、悪か奴に食いもんにされるだけじゃけぇの」


「な、何の話……?」





悪か奴、とハヤブサは憎しみを込めてそう言った。


その鋭い瞳の先には、妻と息子の話を嬉しそうに話すランダーがいる。





「アンナ、お前は強くなれ。……一人で、生きて行け。…………それが、お前の為じゃ」





ハヤブサはまるで祝詞の様に力強くそう言うのだ。



アンナは、ハヤブサの言葉の真意もわからず、『ハヤブサ先生が喜んでくれるなら!』とその言葉を胸に刻んだ。





◇◇◇





その時の事を話すと、ルテミスは顔をしかめて



「何ですかそれ。……そんなの、自分より強い男に妻のハルと息子の俺を差し出すしか、孤立無援の世界で妻子を生かす事が出来なかった自分の運命に対する八つ当たりじゃないですか」



と吐き捨てた。



ハヤブサとの思い出をそんな風に言われてしまうと、いくら可愛い弟分のルテミスとは言え、少しイラッとしてしまう。





「違う! 先生はあたしの為に言ってくれたんだよ! あたしを心配して、あたしの為に……」


「ごめんなさいアンナさん。……こんな風に言うのは心苦しいのですが、俺は、同じ男として分かるんです。…………隼三郎はきっと、自ら差し出したハルにすら、いつの間にか裏切られたと憎み始めてしまったのでしょう。嫉妬心と妬みが煮えたぎって変異して、愛が憎しみに変わったのだと、俺にはわかります。……似たような経験がありますから。………………だから、アンナさんをハルとは真逆の道に、と隼三郎は」


「違う!! ハヤブサ先生の事何も知らねえくせにそんな事言うな!! ………………ってごめん…………何も知らねえのはあたしだよな。……何で、よりによって息子さんに」





アンナは『自分のように尊敬と言う名の美化が無い分、ルテミスの方が父であるハヤブサ先生を冷静に理解しているのでは?』と思い直し、すぐに謝った。



一方、ルテミスも「俺こそ、話の邪魔をしてすみませんでした」と謝り返してくれた。



そんな気まずい流れの中、アンナはいよいよハヤブサの話の最終章を語り始めた。





◇◇◇





日に日にハヤブサの心は不安定になってゆく。



テレビでルテミスやランダーを見かけるたび、ハヤブサはアンナを見向きもせずに苛立つ様子を見せていた。


勿論、アンナが八つ当たりされるなどと言う事は無く、アンナが狩りで鹿だの猪だのを獲って来れば、「ようやったな。未来の狩猟王」と頭を撫でてくれる。



この前だって、アンナが獲物の解体用のナイフが折れたと言えば、ハヤブサは「そんなに獲ったんかい……。ようやった」と鯖裂きナイフとか言う武器を打ってくれたのだ。



だが、そんなハヤブサの優しさを、アンナはもっと欲しいと求めてしまっていた。



ハヤブサからは誰に頼らず一人で生きて行け、強い女になれと何度も何度も何度も何度も言われていたのに、それでもアンナはハヤブサからの愛情を求めて常に飢餓状態だった。



アンナとハヤブサの疑似親子関係にヒビが入りつつある、そんなある日の事である。





「ハヤブサ先生、寝てる……珍しいなあ」





アンナは、珍しくリビングのソファーで寝ているハヤブサの寝顔を見ていた。



覚めない悪夢に魘されていつも寝不足みたいな顔していたハヤブサが、ようやく眠りにつけたのだろう。





「これで四十六だもんなあ……」





アンナはハヤブサの精悍な顔立ちに見惚れながら、艷やかな長い黒髪をこっそり撫でていた。



ランダーが美丈夫だと持て囃されているが、アンナからしたらハヤブサの方がカッコイイと感じる。



そんな時だ。





「…………ハル」





ハヤブサが、『ハル』と口にしたのだ。



それは、ハヤブサが泣きながら見ていた写真の女の名前である。



アンナは凄まじい嫉妬心に襲われた。

まるで親が自分以外の子供を可愛がっているのを目撃したような、まるで恋人が自分以外の相手に心を奪われたような、そんなグチャグチャな感情だった。





「あたしは……強い女だ……。先生が望んだ、強い女。…………あたしの方が、ハルとかいう弱そうな女より、あたしの方が……あたしの方が」





アンナはとても冷たく恐ろしい顔をして、ハヤブサが使っている大きな黒い混合弓と、打ってもらった鯖裂きナイフを装備して、人知れず慟哭の森へと向かった。



慟哭の森では、いつも鹿や猪や山菜やキノコなんかを獲っているため、特に恐怖は無かったのだ。



だから。





「一人でアナモタズをぶっ殺せたら、先生、褒めてくれる?」





アンナは書き置きをして、静かに家を出た。



今にして思う。



あの時の自分は、親に褒めて欲しいと拗ねるガキだったと。





◇◇◇





こんな筈じゃなかった。



アンナはへたりと地面に座り込み、目の前で落雷のような咆哮をあげるアナモタズに怯えるのみだ。



こんな筈じゃなかった!



鹿や猪や鳥は何度も何度も狩って来た。

目隠ししても弓を当てる事も出来る。



それに、自分は才能がある。

未来の狩猟王だとチヤホヤされて来た。



それに、ハヤブサの黒い混合弓はとても強く、そして扱いやすいから、きっと大丈夫だと思ったのだ。




だけど。





「やだ…………ゃだぁ……っ……!」





アンナは失禁して泣きじゃくってしまう。


そりゃそうだ。



アナモタズと言うヒグマから進化した凶悪凶暴なバカでかい魔物は、鹿や猪や鳥や普通の魔物とは違う。


こんな殺意剥き出しの筋肉の塊のような化け物、対面しただけで戦意喪失である。





「助けて…………ゃだっ、やだぁっ……!」





ハヤブサの大弓を抱き締め、震えながら後退るアンナは、勇気を振り絞って『背を向けて逃げようとした』



しかし、その行為をした瞬間、ハヤブサの言葉を思い出す。





動物や魔物に背ェ向けて逃げたらいかん。

奴ら、殺すまで追ってくるぞ。





「ぁ」





その教えを思い出した時には、もう遅い。



アナモタズの咆哮が聞こえ、背後から巨爪をが迫ってくる!



ああ、もう駄目か。




アンナが全て諦めた、その瞬間。





「ぅ、……ぐっ、ァ、……が、ッ」





男性の苦しげな声がして、アンナの顔に返り血が降り注ぐ。



それは、ハヤブサの血だった。



右半身をアナモタズに噛みつかれながらも、ハヤブサは悲鳴を上げることなく、アンナを守るように立ち塞がっている。





「先生!?」


「距離ばとれェッ!! アンナッ!!!」





ハヤブサに怒鳴れるがまま、アンナはアナモタズからすぐに距離を取る。


背を向けず、後ろに飛びのいた。





「先生ぇッ!!!」





アナモタズは食らいついたままのハヤブサを押し倒し、後はもう、骨を肉を噛み砕くのみだ。





「何ばしよるとか!!!! さっさと撃たんかァ!!!!」





アナモタズに生きたまま食われながらも、ハヤブサは落雷のような怒鳴り声をあげる。



しかし、いざ弓を構えても、手が震えて撃てたもんじゃない。



あれだけ動物を殺って来たのに。


何故、何故!?





「ひっ……ぃ……」





アンナは泣きじゃくりながらも、弓を構えた。



アナモタズは今、ハヤブサを食い殺す事に夢中だ。




……そのお蔭で、弱点である眉間の位置はブレる事は無い。


それに、アナモタズはすっかりアンナを舐めきっていると見えた。


つまり、油断しているのだ。





「………」





殺るなら、今だ。



アンナは弓を引絞り、呼吸を整えてアナモタズの眉間を狙う。



そして。



パアンッ、と空気が裂ける音がした瞬間、黒い大きな複合弓から放たれた高威力の矢が、アナモタズの眉間をぶち抜いた。



アナモタズの逆立った体毛が、ぺたりと力を無くした瞬間。





「先生!!!」





アンナが泣きながらハヤブサへ駆け寄ったが。



時既に遅しとは、この事で。



ぐずる子供のように大泣きし始めたアンナの声を聞きつけた狩猟仲間や、クラップタウンの役所の連中が、しばらくして到着した。



その後の事は、よく覚えていない。



気が付けば、アンナはハヤブサの教えを守るように、より一層孤高になり、顔付きも鋭く表情も無くなっていった。


泣きもせず、誰にも頼らず、ただ一人残された家で、暗い日々を過ごしていたのだ。



……自分と同じように、アナモタズに怯えた追放されたバカ王子を拾うまでは。





◇◇◇





「と、まあそんなわけだよ。……あの後聞いたんだけどさ。ハヤブサ先生は昼寝から起きたあと、あたしの書き置き見て家を飛び出して、狩猟仲間にあたしが森の奥へ入ったって聞いたらすげえ速さで走っていったもんだから、他の猟師仲間も追いつけなかったんだって。…………んで……遺体は……異世界人の共同墓地に放り込まれて墓も無くてさ……。ほら、当時はまだ異世界人の墓地園が無くて」





アンナはそう話し終えた後、お茶を飲んで一息付いた。

特に表情を変えることは無かった。

もう、涙は枯れ果てたからだ。





「そうでしたか……。……ありがとうございました」





ルテミスは頭を下げ、浮かない顔をする。





「初めてジュリオと合った時な、アイツ『ごめんもう無理ぃ〜』ってベソかいてたけど、正直失禁して腰抜かしたあたしより度胸も根性もあるんだよな、アレは」


「……ですね。……意外と、度胸も根性もありますから、アレは」





アンナとルテミスは、ジュリオをアレと呼び合いくすくす笑い合う。


先程の気まずさはすっかり消えていた。





「それにしても……あの、少し気になったのですが……隼三郎は、『ワシはどうしてこの世界に【落ちて来て】しもうた』って言ってたんですよね?」


「え? うん。そうだよ」





何かが引っかかっているルテミスに、アンナは不思議そうに首を傾げる。





「異世界人とは、この国に【召喚された】異界の人をそう呼びます。そして…………隼三郎は、この国に初めて【召喚された異世界人】の筈です。……母も、周りも、いや、この国自体がそう呼んでいるのですから」


「確かに……妙だな……」





異世界人とは、この聖ペルセフォネ王国に【召喚された】異界の人々を指す言葉だ。



ネネカも、『この国に召喚された』と確かに言っていた。



しかし。





「ハヤブサ先生は、確かに『この世界に【落ちて来た】』って言ってたんだ…………」





アンナとルテミスは、ハヤブサ先生――――――最初にこの国へ【召喚された】筈の花房隼三郎の言葉に、違和感を覚えていた。



しかし、真相は藪の中で分からない。



死人に口無しとはよく言ったもんである。





「花房隼三郎は……。いえ、異世界人は…………本当に【召喚】されているのでしょうか」





ルテミスがポツリとこぼした疑問に、アンナも悩んでしまう。



ハヤブサ先生は一体、何故この聖ペルセフォネ王国へやって来たのだろうか。



死者に話が聞けるのなら、どうか教えて欲しいと思う。


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