第一話 目標を果たせず理不尽な死を遂げるロリコン大学生
初めての作品です。
何気ない朝、俺はいつものように大学に向かった。
いつもの電車、いつもの通り道、そしていつもの朝を迎えていた。
今日もいつものつまらない大学の授業を受けている。
「やばい、眠たくなってきた。」
余りにもつまらなすぎて頭が回らなくなってきた俺は、この時の為かのように隙を突いてこっそりと自分のカバンからあるものを取り出した。
それは小学生少女を主人公としたロリっ子系漫画を誰にも気づかれないように、教科書に挟んでそれに嗜んでいたのである。
「やっぱり、主人公のアズサちゃんは可愛いな…ぐへへ…。」
そんな風に俺はつまらない授業には必ず可愛い絵柄の小学生少女を凝視する日課を持つようになったのである。
そう、俺は根っからの超幼女好きのロリコンという性癖の秘密を持っていたのだ。
それ自分から言えるのって凄い事かもしれないがこれには訳がある。
何故なら幼女はいつも純粋であり、自由奔放、小柄な体型、そして無垢な笑顔を絶やさない美しい顔立ちをもっているからだ。 ※個人の感想です
俺はそんな自然的で麗しい姿に心を奪われ、いつしかそんな乙女達に囲まれたい夢を持つ程幼女が好きなのである。
だが、俺は午前の授業が終わった後の昼も醜い人達に囲まれていた。
それは俺と同じ大学生であり、俺の歳と近い女子達だらけである。
「ねぇ~洋一君、今日も2人で食堂に行かない?」
「ずるい、私も洋一と一緒にご飯を食べたいのに!」
「私も!」
「わかった、わかった。とりあえず今日はカレーでも食べにいこうか。」
俺は適当に騒がしい女の子達に相づちを打ちつつ食堂でご飯を食べる。
俺は昔から結構モテていたらしく、いつも女子達に囲まれる日々だった。
俺は生まれつき女子達に振り向かせられる程のイケメンであるらしく、小学生から中学、高校へといつも俺の周りにいるのは女子ばかりだったのだ。
だが、別に俺はそんな女子達にドギマギといったようなこれといった感情はなく、むしろ鬱陶しいと感じてしまう程なのだ。
さっきもいったが俺は大のロリコンであるため、同年代の女子や少し年下の後輩、そして年上の先輩や熟女には全く興味がないのである。
普通のロリコンであっても可愛い女子達に囲まれば、多少動揺する部分はでるであろう。だが、俺はそれに全く動じずむしろそんな女子達に対して鬱陶しいと感じてしまう程なのである。
では何故、俺が今のように女子達にモテる程の顔立ちなでありながらそんなに興味を示さないのか?
答えは至って単純、幼女と真逆の性質を持っているに他ならないからだ。
純粋で清らかな幼女とは違い、成年近い少女や大人の女性達はいやらしく汚い手を使って金目や顔立ちのある男性に無理やり媚を売る者ばかりいる。または、その男性に気に入られるために化粧やブランド物を装着、そして自分の身体を使って男性達を虜にするようアピールをして見せ付ける等の心の不潔さに俺はそんな女性達に対しどうしても不快に思ってしまうのだ。 ※個人の感想です
つまり、俺は別に女の子が嫌いなのではなく自分の欲求ばかりしか考えてないそんな女性に対し余り信頼できない存在であると認識している。逆に幼女は俺にとって清らかで心が広い女性だと認識しているのである。
それから食堂が終わり、いつもの午後の授業を受け終わった後一人で帰りの電車の駅に向かっていた。
辺りはすっかりと暗くなり、弱々しい風が漂ってくるため背筋が少し寒くなってくる。
「早く帰りたい。」
そう呟きながら俺は早足きで駅に向かって行く。
俺が何故、そんなにも早く帰りたいのか。それは今日の夕方に放送される小学生少女達の学園アニメが放送されるからだ。
俺にとってお気に入りな主人公アズサちゃん。このアニメは今朝読んでいた漫画の元となっており、俺は一刻も早くその麗しい天使のような少女の顔を拝みたくては仕方がない。
それを待ちきれないとぐへへと思いながら歩いていたその時。
グサっ!
「ッ!?」
突然後ろから俺の背中にナイフのようなものが刺されてしまい、そのまま地面の方へと倒れていった。
「いっ…痛ってぇ!」
背中から大量の血が流れ、必死に抑えてみたが焼け石に水だった。
すると、刺した張本人であろう1人の男性が俺の目の前に現れたのだ。
「これも全部…お前のせいだからな!」
その男性は俺に向かって妬むような目つきで言い出してくる。
「お前はイケメンでいつも女の子にモテてばかりの幸せな日々、それに比べて俺はブサイクで冴えない日常を送る毎日。だから、俺はお前のようなやつが憎くて仕方がなかったんだ。」
その口ぶりから察するにあいつは俺と同じ大学の生徒に違いない。あいつはずっと俺の事を殺す気でずっと俺を恨んでいたのか。
逆恨みにも程がある。俺は目の前のあいつにいろいろと言い出したかったが、出血多量のせいか意識が朦朧として声が出せなくなってきた。
「俺の恨みを思い知った後は、ここで痛み続けあの世でずっと後悔してろ。」
そう言ってその男性は倒れて行く俺を置き去りにし走って逃げていった。
血が出し尽くす前に急いで助けを呼ぼうにも意識が飛び出そうで声が出せず、近くには人の気配がないためすぐに助けられる事は難しいだろう。
「くそっ! 俺はまだ死にたくない。」
何故なら、俺にはまだここでやるべき事がたくさん残っているからだ。
だから、こんな中途半端なところで死ぬ訳にはいかなかった。
だけど、必死にその生死の間際に抗おうとしても状況は変わらずそのせいでだんだん意識が薄れて眠りに尽きそうだった。
「俺は、まだ…。」 ガクッ!
最後の必死な抵抗も虚しく、俺はそのまま眠りにつくかのようにまぶたを閉じ死を遂げたのである。