表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/129

93  創立100周年記念パーティー(21)

「本当に……申し訳ありませんでした」


流青は孝とゆり子に深く頭を下げて謝罪した。

なかなか頭を上げない流青に美久子は慌てて寄り添った。


「流青くん!やめて!私が、不注意だったからっ」

「美久子は悪くない!俺が…俺のせいです。全て…。美久子…さんを、守れませんでした」


じっと流青を見つめていた孝が声を掛けた。


「流青くん。もう、頭を上げてくれ」


ビクッと流青が反応した。


「…流青くん。お顔を上げて、こっちを見て」


ゆり子が優しい声で話し掛けた。

ゆっくりと顔を上げた流青は、悔しさを嚙みしめた表情で孝とゆり子を見た。


「…流青くん、娘を助けてくれてありがとう」

「っ!」


孝とゆり子が流青に頭を下げた。


「や、やめてください。お顔を上げてください。俺はっ…美久子さんをとても危険な目に合わせてしまいました…」

「……。君は美久子を助けて出してくれた。レオンさんや岩田部長に話しを聞いたよ」


流青達から少し離れたところに、レオン、健二、平松、岩田部長達が話しをしていた。


「娘は大変な目に合ったが…無事だった。君やたくさんの方々にお世話になって、本当に感謝の気持ちしかないよ。本当にありがとう」

「…っ。こちらこそ…です。本当に、申し訳ありませんでした」


流青は再度、深く頭を下げた。



レオン達が話しを終え、美久子達の方に近付いてきた。


「ミクチャン、リューセイ。オマワリサントノ、オハナシ、オワッタ?」

「はい。きのぴいのパパ、本当にありがとうございました」

「ヨカッタネ!リューセイオウジサマ、クルノガ、モウチョットオソカッタラ、ボクガ、ナイトニナッテ、ヒメヲ、タスケダソウカト、オモッタヨ!」


ハハハ!とレオンが豪快に笑うと、皆もつられて笑顔になった。


「レオンさん、岩田部長、常盤くん、常盤警備システムの皆さん、平松さん、娘を助けてくださって、本当に…本当にありがとうございました」


孝とゆり子が頭を下げ、美久子も一緒に頭を下げた。


「ブジデヨカッタネ!メグミチャンモ、シンパイシテタヨ」

「ああっ!きのぴい!七海も!パーティー、忘れてた…」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ