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83  創立100周年記念パーティー(11)

「あれ?もう、きがついたの?早かったねぇ」



美久子が目覚めたら、知らない車の中だった。

夜のため車窓の景色も車の中も暗い。

車の後部座席に座らされていて、知らない男が両脇に座っていた。



何でここに…いるんだろ……


……パーティー……七海の楽屋で……あっ!!



布の様な物で口を縛られていた為、声は出せるが言葉を話せなかった。

両手首も縛られている。


「Please be quiet,sweetie. 」


左側の男が英語で話した。

よく見たら若い金髪の外国人だった。


「Willy,Do you like this girl?」

「Yup!I really like this girl!

SYU,look! She has so beautiful skin! It's shiny!」


はーっ!?

勝手なこと言いやがって、この金髪ヤローがっ!

ふざけんな!こっちからお断りよっ!!


美久子が黙って睨んでいると、右側の日本人っぽい男がじっと見つめてきた。


「ほんとだ…やっぱり日本の女の子は、はだがキレイだねぇ」


少し訛っている日本語で話した。

じっと観察するように見られて凄く気持ちが悪い。


「もうすぐ、しずかーなとこに着くから、もうちょっとしずかにまっててねぇ」



コイツ…。

さっき七海の楽屋で、隣の部屋のドアから話し掛けてきた奴だ。

理由は分からないけど、どこかに連れて行かれてるんだろう。

こんなラノベみたいな事が実際に私に起こるなんて…。

泣きそうにめちゃくちゃ怖いけど……今は騒がず大人しくしていた方がいいだろう。

きっと、絶対に、流青くんが助けに来てくれる。



美久子は震える手をぎゅっと握りしめて、恐怖に耐えていた。


「This girl is really cute…」


ウィリーと呼ばれた金髪男は、じっと美久子の事を見つめていた。






★「Please be quiet,sweetie. 」(静かにしてね、可愛子ちゃん)

★「Willy,Do you like this girl?」(ウィリー、このコ気に入ったの?)

★「Yup!I really like this girl!SYU,look! She has so beautiful skin! It's shiny!」

(ああ!このコめっちゃ可愛いね!シュウ見てよ!お肌すっごい綺麗だよ!ツヤツヤ!)

★「This girl is really cute…」(このコほんとに可愛い…)


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