表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/129

39  SSR ◇

『至急、SSRに来い。10分以内。』


バスケ部の朝練がいつもより早く終わり、部室で着替えていた時に健二からRINEが届いた。

健二は時々こうして急に呼び出す。

要件だけのRINEがアイツらしい。


学院の警備室のその奥にある、かなり頑丈な扉の番号、指紋、虹彩認証の三つのセキュリティを外し中に入る。



「遅い。」


「知るか。朝練だったんだ。これでも急いで来た。」


「流青、俺もー」


壁一面、無数のモニターがある手前のデスクに、健二と湊人が座っていた。

他には誰もいない。

ここは、健二の仕事場でもある。


このSSRでは学院内に設置されている音声機能付きの超高性能監視カメラの映像で、全ての箇所が見られる。

凄腕の常盤スタッフが常駐している警備室でも、殆どの箇所は監視出来るが、全てでは無い。

SSRに入室出来るのは、健二と俺と湊人、常盤の本社の社員が数人と学院の警備部長のみだ。

元々は公安部出身の警備部長が一人でここを担当していた。

健二は異常を察知し、状況を把握し、素早く判断を下す能力が突出していて、何度か有事を事前に収めている。

早くからその能力を高く見込まれて、高校からは警備部長と健二でこの部屋を管理している。

詳しい仕事内容は知らない。企業秘密だ。


カメラが追えないトイレの中と更衣室には集音マイクが設置されており、SSRでのみ確認出来る。

いつの時代でもトイレや更衣室は良くないことが起こりやすい場所なのだそうだ。

もちろん有事以外ではソレを使うことは全く無いらしいが。

此処(学院)ではプライバシーなんて無いに等しい。

生徒全員の安全を完璧に守るためには致し方ないのだろうが、何とも言い難い。



※SSR Special Security Room の略です。


※警備システムも作者の完全な妄想です。

 すみません。。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ