10.不思議顔は密の味
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「どうも初めまして泉の父です。泉についてのお話と聞いたのですが」
「初めまして、未兎の都合で泉さんを巻き込み申し訳ありません」
「具体的に聞きたいです。お願いします」
「ええ~、隣町にJ2のサッカーチームがあるのはご存知ですか?」
「私はサッカー好きでから存じてます」
「そこの関係者に泉さんがなるかもしれないのです、今そこからの帰りなんです
正確には・・・未兎の専属マネージャーなのですけど・・・わけわかりませんよね・・」
2時間ぐらいまでは今話してる母さんもわけがわからなかった・・・
説明する側に回ったわけですね。
「よくわかりませんね?」
「未兎がサッカー選手としてチームと契約するんです、そのマネージャーとして
泉さんとも契約したいそうです」
「ん?え!中学生の未兎さんが『聖なる鍵』の女子チームに入ってそのマネージャーを
泉がするって事ですか?」
「いえ・・・そこのトップチームなんです・・J2リーグなんです」
「ん??聖なる鍵のトップチーム?」
「そうなんです」
「中学生の女性ですよ!しかもトップチームって言ったらプロの男じゃないですか?
からかいに来たんですか!!」
「すいません・・私も聞いたときは訳が分かりませんでした・・」
こんなことをいきなり聞いたらみんなこんな感じの反応をするんだね。
見ていて楽しいから観察。
「嘘か本当かは置いておいて、なぜ泉がマネージャーをすることになったのですか?」
「それは・・・未兎が頼んだのとチームマネージャーからのお誘いです」
「泉はどうなんだ?本当の事なのか?」
「私は、未兎ちゃんのマネージャーをすることに決めたから!」
泉ちゃん・・・・うれしい事を言ってくれたよ。
「それでですね、泉ちゃんもまだ未成年ですので親御さんに確認と了承が欲しいみたいで、
明日にでもこちらの自宅に訪問したいそうです」
「わかりました。その訪問の時、監督も同席してもらえるようにしてもらえませんか?
聖なる鍵の監督は有名な人ですから、見ればわかりますので」
「伝えておきます・・・・もう一つあるのですけど・・・
泉ちゃんの普段着を一日分預からせてもらいたいのです」
「なぜですか?明日もスタジアムに行くので、着替えがあった方がいいと思います。
学校が終わるころに迎えに行きそのまま行こうと思っています、どうでしょうか?」
「それなら明日泉に持たせて登校させます」
母さんは嘘は言っていないけど・・・・服を預かるとか結構怪しいかもね
泉ちゃんはこの後大変そうだね・・・・母さんが忘れているみたいだから未兎が言っておいた
「すいません。この事は秘密にしてほしいと言ってましたのでお願いします」
「古河さんには悪いけど、正直半分も本気にしていません、
こんなこと言って笑い物にはなりたくないので安心してください」
「そうですか・・・でも内密でよろしくお願いします」
「今日の所はお引き取り願いますか?」
「はい・・長々と話し込んでしまい申し訳ありませんでした・・失礼いたします」
さてどうなるんだろう?泉ちゃんごめんなさい・・
車に乗って母さんは深いため息をもらしていた。
「泉ちゃんの家でこれだよ・・父さんたちにはなんて言ったらいいんだろうね?」
「正直に話して秘密にする事を守ってもらえばいいんじゃないの?」
「まだ問題が残っているのよ・・パートの事も・・・ね・・」
色々考えるには短い距離だったね!3分もかからないから
全部母さんに丸投げです。
「「ただいま」」
「おかえり、おそかったな、瑞歩と回転寿司に行ってきたけどいいよな?」
「かまわないわよ、私たちは!!ザラプホテルのコースだったんだもの」
「なんだと!!そんなお金あったのか!!」
「たまにはいいじゃない?それと明日も出かけるから遅くなるからね」
「何処に行くんだ?」
「隣街で今日やり残したことをかたずけるの、未兎の用事なんだけど」
「何をしてるんだ??」
「未兎も年ごろなんだから、根掘り葉掘り聞くと嫌われるわよ」
「そうか」
瑞歩は兄の名です。
母さんは今日の出来事には触れないのかな?それはそれで内緒に出来るね。
父さんの扱いうまいです・・
この後は何事もなく終わり、朝を迎えた。
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いつもと同じ朝の迎え方だけど、楽しみの一つ朝ご飯は新鮮だよ。
作文の再提出も書き直したし準備は出来た。学校に行こう。
いつものように泉ちゃんと合流した。
「泉ちゃんおはよう」
「おはよう」
「昨日あれからどうだった?」
「すごくいろいろ言われたよ、中学生が何考えてるんだとか
古河さん親子は・・・と・・か・・ごめんね・・」
「泉ちゃんの家でもそんな感じだと桜ちゃんも無理かな?」
「どうだろうね」
大人の母さんが話しをしても、普通信じられない事だろうね。
未兎が話していたらもっと変なことになっていたかもしれない。
大変だったんだろうな、でもマネージャーは絶対にすると言ってくれた。
教室に入ると桜ちゃんはもう来ていたよ。
「桜ちゃん、私合唱部には入らないことにしたよ」
「え!ほかの部活にしたの?」
「未兎ちゃんと同じで遊部かな?」
「部活には入らないって事?」
「そうなるかな」
「そうなんだ・・・」
少し桜ちゃんの様子がおかしい!
「桜ちゃんなにかあった?少し違う感じがするよ?」
「私もそう感じたよ、合唱部に入らないって言ったから?」
「え!違うよ、いつもと同じだから気にしないでよ」
もうこの時点で何かあることは確定です。
部活の事?何かわからないけど何かある感じだよ。
お昼休みに聞いてみよう、未兎も話したいことあるし。
ウマウマ給食も終わった。
やっぱり足りない・・・仕方ないかな・・
昼休みだし3人いつもの中庭でお話だよ。
「給食いつも足りないんだけど・・・」
「私は足りるよ?桜ちゃんは?」
「足りているよ」
「が~ん・・・未兎だけなんですか・・・」
「そんなことより桜ちゃん、朝少しおかしかったけどだいじょうぶなの?」
泉ちゃん給食問題をそんなことと言わないで・・
「うん・・ごめんね・・合唱部じゃなくてもどこの部活でも、天川さんは同じ部に入ると昨日言われたの・・
泉ちゃんも居なくなる・・・と思ったら・・・」
桜ちゃんは小学生の時いじめにあっていた、原因の相手が『天川 ひたな』また始まったのかな・・・
クラスは違う、でも部活は同じところに簡単に入れる。
でもこれマネージャーになったら接点も減るじゃない。問題の先送りかもしれないけど
「桜ちゃんも未兎ちゃんと私で遊部にすればいいじゃない」
「昨日お母さんに、部活はやりたくない事を話したけど・・・どこでもいいから入りなさいと・・」
「どこに入っても『ひたな』が来るんでしょ?未兎が文句言ってくる」
「それはやめて・・迷惑かかるかもしれないし・・」
「未兎は誰にも負けないから平気だよ」
未兎は強いのよ!!誰にも負けない!!桜ちゃんは守るよ。
ストーカーひなたにはあとで何か仕返しをする。
今回はそんなに被害が出てないみたいだけど、今後もなにかしたら抹殺してやる。
「やっぱり桜ちゃんも私と一緒に遊部に入るしかないよ」
「私もそれがいいんだけどお母さんが・・・」
「遊部は一足早い社会人見習いだよ、未兎ちゃんのマネジャーになるの」
「そうなんだ?よくわからないけど・・」
泉ちゃんの家のように、信じられないような事なんだから
桜ちゃんの有母さんも直接連れて行っちゃえばいいのかも??
「桜ちゃんのお母さんは今日家にいる?」
「いると思うけど?」
「学校が終わるころに正門に来てもらうようにしてよ、みんなで隣町に行くよ」
「来てくれるかな?」
「未兎がスマホ持ってるからこれ使って出てくるように言って、私の母さんがむかえにくるから」
うちの車は7人乗りだから人数は問題ないね。
桜ちゃんは10分ぐらいやり取りをして、何とか来てもらえるようになった。
放課後、3人で帰ろうとした時に来たよ・・ストーカー・・
絡んできたので軽くあしらっておいた
「桜、部活決まった?早く入部届出しなさいよ」
「・・まだ・・」
「ごめんね~桜ちゃんは未兎と同じ遊部に入るの、今から遊部の活動だからまたね~!」
「なによあんた!私もそこに入るわ!」
「どうぞ~ご自由に・・・・行こう」
「「うん」」
相手になんかしてる場合じゃない。桜ちゃんのお母さんも、うちの母さんも別々に待っている
「母さん少し待ってて、桜ちゃんのお母さんも一緒に行くから」
「ごめんなさい、私の家の時のようにならないように、初めから連れて行くみたいです」
「そうなのね」
桜ちゃんのお母さんも車に乗ってもらい、大人同士の挨拶や自己紹介をしていたよ。
「古河さん、恥ずかしながら桜に言われるまま来てしまったのですけど、どこに行かれるのですか?」
「え~とスタジアムです。桜ちゃんもマネージャーになるんですよ」
「ああ~?私何のマネージャーになるんですか?」
「未兎!!桜ちゃんに何も話してないの?」
「古河さんどういう事なんですか??」
「小林さんすいません、私が話すと余計訳が分からなくなると思いますので
着いてから詳しくわかると思います」
「未兎のマネージャーに桜ちゃんと泉ちゃんがなるんです」
「私はもう未兎ちゃんのマネージャーです」
桜ちゃんのお母さんは何のことやら訳が分からない、同じく桜ちゃんもだね・・
最近こんな顔を見るのが面白くなってきている・・悪趣味かな?
ブクマあるとモチベ上がります




