なぜ人は異世界に惹かれるのか
そもそも、なぜ人が異世界に惹かれている、と思ったのか説明しなければならない。では、なぜそう思ったのか? 理由は簡単だ。世の中には、異世界を題材とした小説やゲーム、漫画やアニメがあるからだ。そして、それらが商業的に成功しているからである。
では、本題に入ろう。
なぜ人が異世界に惹かれるのか? それは、「刺激」を求めているからである。「異世界」という名の「非日常」空間に刺激を求めているのだ。そして、その刺激は何も「異世界」からだけでない。「非日常」的であれば何でもいい。だから、「SF」や「アクション」、「近未来」といったものの一つとして「異世界」というジャンルができている。もちろん現実世界でも、刺激的なこと例えば探検や旅行といったこともあるが、それには「危険」が伴う。当然である。「刺激」=「危険」なのだから。だが、人々は「安定」を求める。私もその一人だ― そして、「安定」と「危険」は相反するものである。つまり、「安定」と「危険」は、同時に存在しえないのである。しかし、人々は「刺激」を欲している。そこで、「小説」や「アニメ」、といったもので「非日常」空間を作り出し、人々は「安全」に「刺激」を受けることに成功した。そして、その先駆けとなったものが「SF」や「近未来」といったものである。しかし、それらが徐々に日常に浸透してきたつまり、これらの設定が知れ渡り、あまり「刺激」を感じなくなり、新たな設定として「異世界」が出現した。つまり、「刺激」を求めた先が異世界だったのである。そして、おそらく「異世界」という設定が知れ渡ったころに、また新たな設定として何かが出てくるであろう。そして、私は「新たな何か」を心待ちにしている。