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どうしてそうなる異世界!~盗賊編~2

 日本からやって来た男【三井健三(みついけんぞう)】男は、日本に居た頃に、転移・転生モノの、ラノベが大好きだった。毎日毎日、ネットに投稿出来るサイトで、片っ端から、その手の作品を、読み漁っていた。


 好きすぎるが故の、あるジレンマを抱えて……


 そのジレンマの原因そのものに今まさに、遭遇した。その時ついに、男の熱すぎる想いが爆発する……





 盗賊達は、思い思いの武器を抜き、健三に詰め寄る。


 『俺達は、泣く子も黙る盗賊団【漆黒(しっこく)蒼翼(そうよく)】だ、さぁ!ビビってないで有り金を……』


 一際、体格の良い盗賊が、健三に更なる脅しの言葉を吐こうとしたのを、健三のブツブツと、辛うじて聞き取れる声が邪魔をする。


 「何なんだ……こいつらは……なんで後ろからなんだ……」


 念仏を唱えているかのように、小さな声で健三は、その場に似つかわしくない言葉を吐く。


 『おい!何をブツブツ言ってやがる!さっさと有り金全部……』


 《マスターの【精神的抑圧感(ストレス)】の値の上昇を関知》


 「黙れ!」


 健三からの思いもよらない言葉と大きな声に、盗賊達は、思わず我を忘れた。


 健三は、一転、静かに説き伏せるかのように、声を抑えて話しだす。


 「お前達は、何で後ろから襲ってきたんだよ?普通は【待ち伏せ】するだろ?」


 「効率を考えても、どこか森に入った場所で、待機して、通る人間を襲った方が、いいだろ!なにかぁ?お前達は、そんな簡単な事も分からず、行き当たりばったりで、街道を、行ったり来たりして獲物を探してるのか?」


 健三の声が、徐々に大きくなっていく。


 《マスターの【精神的抑圧感(ストレス)】上昇を確認、現在のストレス値20を越えました》


 システム88からの通知も、健三の耳には、まったく届いていない。


 「後!【漆黒(しっこく)蒼翼(そうよく)】って何だよ?この世界にも、義務教育あって、お前達も最低限の学校は出てるんだろ?」


 「漆黒の蒼翼だぁ?黒なのか蒼なのか、どっちかにしろ!」


 「漆黒ってのは、黒より黒い真っ黒って意味だ!蒼ってのは、植物の緑が覆い茂る様を、表す言葉だ!青緑色だ!」


 「お前達の翼は、真っ黒なのか青緑なのか、どっちなんだよ?」


 健三は、自分がしている話に、自分で勝手に熱くなっていき……顔は興奮で赤く染まり。


 《マスターの【精神的抑圧感(ストレス)】急上昇を確認》


 「お前達は、頭痛が痛いと同じような表現を、団の名前に使ってるだよ……」


 「それと、有り金渡したら、命だけは助けるだと?」


 「この世界には、盗賊を捕まえる組織だってあるよな?生かして返してたら、被害者が、通報するに決まってるだろ?」


 言葉を発する度に、盗賊達に掛かるイキオイで、口からツバを飛ばし激昂する。


 《マスターの【精神的抑圧感(ストレス)】上昇を確認》


 「そんな被害者が増えたら当然、討伐隊が組織されて、狩り出されるに決まってるだろ!お前達は、命を助けてやったなんて思ってるのか知らんが、自分達のクビを絞めてるだけなんだよ!」


 「獲物は、皆殺しにしろ!死体は、モンスターの棲み家にでも投げ込んじまえ!」


 「捕まったら罪を課せられるの承知でやってんなら、盗賊って仕事に命がけで取り組め」


 一気に、捲し立てると、一息付いて、肩を激しく揺すり、呼吸も荒く、ハァハァと息をする。


 「そもそも、何で異世界に出てくる盗賊は、バカばっかりなんだよ!」


 辺り1面に、聞こえるかのような絶叫を最後に。


 《【精神的抑圧感(ストレス)】値100を越えました、スキル【やり直し】強制発動》


 システム88の通知を残し消えていった……

自分の言ってる言葉に熱くなり、勝手にストレス感じる人居ますよねw


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