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5.ハチクマ戦記

(´・ω・`)わーい、資料が集まらなかったり。色々解からない所が多すぎてエターに足を突っ込んでいた話が何とかなったぞ~(棒)


(´・ω・`)今日はドーリットル空襲の日なので奇襲投稿。

基地の休憩室に搭乗員が揃い始めると。

当番兵がお茶の用意をしている。

戦隊長センタが入室すると全員が起立して敬礼する。

椅子に座りお茶を一口含むセンタ。

全員が座る。

「さて、評価を行なうが…。その前に。S上等飛行兵曹エンジン不調はウソだろ。アッと言う間に消えて居なくなりおって!」

怒るセンタにあわせる。

「はい、ウソです、帰りに最高速度が出るか試してみました。」

起立して直立不動で叫ぶ。

この芝居は皆も判っている。

「せっかく速い機を貰ったんだから試したいのは解かるが、単機で動くのは止めろ。」

「はい、了解しました。」

そのまま椅子に座る。

何もお咎めは無かった。注意ダケだ。

安堵の風がルームに漂うが、タガを打つ戦隊長。

「おい、M少尉。午後はマネするなよ。しっかり見とるからな。」

「はい!、了解しました!!」

「まったく…。お前らは。」

苦笑する戦隊長。全て荒くれの搭乗員を纏める戦隊長センタだ。

抜け目は無い。

息を吸い込むセンタに姿勢を正す搭乗員。

「それでは行くぞ。一番機…。」

声を掻き消す様な非常サイレン。

「何が有った?」

「大変です!!戦隊長!帝都が空襲されました!」

部屋に飛び込む通信少尉。

入室許可も何も無いが、意外な一報で皆動けなくなる。

「なに!!」

「大型機が複数で散開している様子です。無線でも各地で機銃掃射を受けた報告が上がっています。そのまま西に向かっているそうです!」

「なんだと!!」

「報告では二発大型機、数不明、垂直尾翼二~三だそうです。」

「出せる機体は有るか?」

「零式は今エンジンを下ろしてます。九六戦の予備機が在りますが演習弾です。」

打って響く、整備小隊長。

「くそっ!急いで積み替えろ。他の機体も出せるモノは出せ!」

「あっ。」

「どうした!」

G軍曹の呟きに戦隊長が問いただす。

「K崎サンの試験機。恐らく飛ばせます。」

皆の視線がG軍曹に集まる。

そうだ、あの機体なら。

「なんだと!!」

「オレ乗ります!!」

M少尉が手を上げる、先を越された。

あの機体なら俺が飛びたい。

「いや、戦隊長、オレに行かせて下さい。クセのある機体です。射撃訓練を行ないました。カンは掴んでます。」

勢いに呑まれる戦隊長、一瞬に比べて答える。

「M少尉は九六戦の一番早く出せる機体で飛べ。S上飛曹は準備が整い次第、試験機で追いかけろ。」

「「了解しました!!」」

飛行帽を掴み配置に走る。

もう既に一足先に飛び出したG軍曹が試験機に張り付いている。

「飛べるか?G軍曹、M少尉はもうスグでる!!」

すぐに答えるG軍曹。

「コレからエンジン始動です。エンジンは未だ暖かいです。油温が上がれば飛べますが未だ弾薬の用意ができません。」

「急げ!!コイツで出る。」

操縦席に飛び乗り計器を確認する。

問題は無さそうだ。

弾を込める作業員の手元が妙に時間を感じる。

先に出来るコトと後でやるコトを整理する。

「7.7粍装填完了!!」

「下がれ、エナーシャーを廻す!」

クランクを片手に機体に飛びつくG軍曹。

重いクランクに軍曹の顔が険しくなるが。

エナーシャーの唸りと共に回すクランクが速くなる。

軍曹が離れる、合図を受けて叫ぶ兵。

「コンターック!!」

接続の操作を行なうとプロペラが回り始め咳き込みながら回転が始まる。

未だ暖かい発動機はスグに始動し安定し始めた。

確認した軍曹は機体の後ろに回りクランクを胴体に収納する。

発動機音は問題無さそうだ。

見る見る生き返る航空機(ハチクマ)の計器達。

いいぞ行ける!

「油温上がってきた!!弾薬!!まだか!!」

兵隊達が走理回るが狭い操縦席からは全てを見ることが出来ない。

フラップテストを行い時間を潰す。

未だか?

旗を振る兵で全ての準備が整ったコトが解かる。

心配そうな顔のK崎の技官と敬礼で見送るG軍曹。

返礼で答えて車留めが外された航空機は前に進む。

目の前のM少尉の九六式は滑走路を滑っている。

次は俺だ。

滑走路に向かう。

機体を滑走路の中心に合わせると何も考えることは無い。

全ての動作を無意識で行なう、機体が滑る。

唸る発動機の音に機体が宙に浮いた。

首筋に恐怖が歩み寄る。

機体が安定するまでは、何が有ってもどうしようも無い時間だ。

沈む機体。

大丈夫だ。

離陸直後に気体が沈むのは良くあるコトだ。

操縦桿を理性で固定する。

未だだ!

プロペラが風を掴み力強く速度を増してゆく。

機体の速度が上がれば羽は風を掴む。

風を掴めば俺は自由だ。

ソレまで待つのだ。

操縦桿と尻の不安定な振動が無くなり機体が安定する。

K崎の試験機(飛行機)”ハチクマ”は奇妙な機体だ。

全てがバラバラだ。

今まで見てきた飛行機と言うものは全て。

何らかの統一された思想や意志によって出来ている。

この機体は有り合わせで中途半端な印象を受ける。

ソレはあの技官の言う。

”一撃離脱”の思想による物である。

今まで乗って来た全ての飛行機は巴戦を基本としていた。

経験と感性。

航空機搭乗員の重要な要素だ。

この機体は、航空機の…。

発動機の性能と重力と自重が全だ。

戦闘の結果は全て計算でしかない。

主翼とプロペラの形は唯の因数でしかない。

恐ろしい事だ。

人間の意志が…。人類が戦争に関係が無くなる。

ソレは、恐らく我々搭乗員(パイロット)が飛行機の、機械の一部であると証明する様なコトだ。

センタにも少尉にも話しても理解されないだろう。

唯、物を破壊するだけの機械…。

人智を持って武人と成す、海軍軍人には耐えられないだろう。

機体が安定して、高度を保つ。

眼下に広がる農地と村落。

敵侵入機に合わせるために高度を取る。

恐らく3000mで進入するだろう。

迎撃高度の4000mを目指す。

スロットルを押し込み。

油温を見る先、青空に黙黙と赤黒い煙が立ち上がる。

「名古屋城が!!攻撃された!」

思わず叫ぶ。

方向的に間違いないハズだ!

『我、名古屋航空隊基地局より各機へ、各自、状況を説明されたし・・・、ワ・・基地・・よ・』

ノイズが酷い。

股の間の受信機を操作するが受信できない。

受話器を諦め電信に切り換える。

『ワレ、シケンキ、クマタカ、テキ、シンニュウキ、ニ、ヨル、バクエンヲミトメン』

空電の雑音の後に確かな発振(ツー・トン)を聞く。

『セイクウセヨ、セイクウセヨ、セイクウセヨ…。』

征空指令により、スロットルをそのままで上昇を止める。

高度計の針がゆっくりに為り替わりに速度計の針が動き始める。

昇降計と旋回計の針は水平だ。

先ずは発見が先だ。

敵は、どちらに向かっているのか。

東京方面からの来襲なら西に向かっているハズだ。

立ち昇る黒い爆炎を左手に見ながら。

フットバーでゆっくり旋回する。

沸き立つ黒い煙を回り込む。

何処だ敵機は?

周囲を見渡し、空の中の染みを探す。

爆煙の向うに新たな爆煙が沸き立つ。

羅針盤を見て目を疑う。

「南に向かっているだと…。別の機体なのか?」

いくら散開しての攻撃でも離れすぎている。

上空を探すが機体は無い。

一瞬迷うが単機での攻撃と断定する。

何故、南へ向かって居るのだ?

立ち昇る黒鉛を左下に見て通り過ぎる。

もうすぐ東海道線を越える。

このままでは伊勢湾にでてしまう。

焦る。

何故か、K崎技師の”フコウ装置?付いてません”の情けない返答を思い出す。

いや、大丈夫だ。

この飛行機は中々良い。

高度1500mで水平飛行だ、油温、油圧共に問題無い。

少なくとも速度が出れば真直ぐ飛ぶ。

意を決して海の外に出た途端に左手側に光りが見える。

「ハッ、爆撃。何処だ!!」

海岸沿いに灰色の建物から黒煙と炎。

見下ろすとルピア色の大地に二発大型機が大地を這うように飛んでいる…。

緑色の機体だ。

機首の風防ガラスが太陽を反射している。

九六式陸攻(中攻)か?」

いや違う、機首と下面から光が出ている。

「漁船を…。フネを機銃照射している。何故だ。」

口に出して我に返る。

そうだ。敵なのだ。

敵だから大日本帝国の国土を侵している。

最後に国籍表示を確認する。

「赤い日の丸…。ではない。晴天白日旗でも無い…。」

散々大陸で見た青地に白太陽ではない。

赤い丸が有る、しかし。日の丸でも無い。


敵だ。


急いで電鍵を撃つ。

『ワレ、クマタカ、ヨコスカオキニテ、テキバクゲキキヲハッケンセリ、コレヨリコウゲキス。』

二度送信する暇は無い。

起こしていた鉄輪の簡易照準器を倒しスイッチを入れる。

正面のガラスに蜃気楼の様に姿を現す光の輪。

ダイヤルで明るさを合わせる。

床の機銃レバーを全て操作して戦端を開く。

深呼吸する。

敵はかなりの低空飛行だ。

恐らく高度500m。

上からの反転攻撃は不可能だ。

引き起こしが遅れると墜落してしまう。

高度を下げながら、後方から回り込み左から右手上空の位置に取る。

慎重に敵後方8時方向から急降下後高度500で水平、高速で襲い掛かる。

みるみる大きくなる敵機。

白い光の200m環の中に敵機が広がると操縦桿の発射スイッチとレバーを押し込む。

揺れる機体。

光の輪の中の敵機がブレる。

撃ち出された曳光弾が踊って見える。

操縦桿を引き機体を起こして右にゆっくり倒す。

振り返ると上部機銃の火線がコチラを追って来るが。

光の帯は下に流れる。

「クソッ、弾道が安定しない!!」

命中弾は有ったハズだが視界の隅には悠々と飛ぶ敵機。

「もう一度だ。今度は高速で…。300m冠でやってやる。」

機体のスロットルを調整する。

漠然と、零式艦上の様にスロットルレバーに発射スイッチが有ると楽だな、と思う。

計器を一瞥して再度、襲い掛かる。

「後、もう少し!」

大きくなる敵機はいきなり姿勢を変える。

「逃がさん!!」

速度を上げ機体を倒している。

機体の腹がガラスの向うに見える。

操縦桿のレバーを握る。

敵機胴体に吸い込まれる白い光の後に伸びる煙。

ガラスの外に逃げる。

機首を上げて高度を取った敵機の下をすり抜ける。

視界の端の敵機機首からの光りで首筋が泡立つ。

撃たれている。

距離を取るが。

敵機は上昇を続けている。

コチラも反転して追いかける。

白い筋を出す敵機。

「当った…。よし!もう一度。」

スロットルを全開にして上がり気味の油温計で冷却コックを操作する。

外気温計の指示は低い。

直に下がるだろう。

徐々に追いつく。

もう既に敵機の機体から伸びる筋は無くなっている。

何らかの応急対応を行なった様子だ。

しかし、これならとどめを刺せる。

だが、向う青い空に白いシミが大きくなる。

機体を揺らし、遁走する敵機の意図に気が付く。

「雲に隠れる気か!」

海風によって運ばれてきた積雲が…幾つかの一つの中へ向かう敵機。

下部機銃が光るが未だ距離がある。

当るハズも無い。

近づかせ無い心算だ。

追いかけるが射撃距離に追いつく前に雲に隠れる敵機。

そのまま操縦桿を倒す。

雲を大きく避け距離を取る。

そんなに大きな雲ではない。

直に突き抜けるハズだ。

水平飛行にする為にスロットルを戻しゆっくり旋回する。

視線を雲から外さない。

「何処から出てくる?」

航空時計の針だけが進む。

速度を上げ旋回幅を大きく取る。

降下して逃げたのか?

見通しの悪い下にも注意を払う。

「時間との戦いだ。」

時間が経てば敵機は物理的な距離を獲得してしまう。

ソレこそ、この優速を誇る最新鋭機でも追いつけない。

『ワレ、クマタカ、オオノミサキニテ、モクヒョウ、ヲ、ウシナウ。テキバクゲキキ、ハ。ミナミヘシンコウチュウ。』

電鍵を繰り返し打つが返答は無い。

完全に見失った。

落胆と焦りが広がる。

羅針盤と時計、太陽の位置を見て。

意を決して一路、伊良湖岬を目指す。

敵は地形図を見て航路を策定しているハズだ。

南に向かったなら一番解かり易い伊良湖を目指すはずだ…。

南に進路を取ると。

いきなり、発動機音がバタツキ始める、スロットルの位置を確認して計器を見る。

「燃圧計が下がっている…。」

未だ主翼の燃料を使い切る時間では無いハズだ。

主翼を見るが異常は無い。

更に後ろを見ると白く細い帯が伸びている。

主翼から燃料漏れだ。

切替開閉器を操作して主翼燃料タンクを胴体タンクに切り替える。

手で燃料ポンプを操作する。

息を吹き返す発動機。

「クソッ、何発か貰ったのか!」

敵機の旋回機銃だ。

主翼の燃料は使えなくなった。

飛行時間と回転数で概ねの残存燃料は覚えているが。

全てご破算に為った。

「ココで引き返すか…。俺の番なのか?」

覚悟を決める、多くの先輩達が空に散って行った。

全ての死は順番なのだ。

ココで俺の順番が来ても良いだろう。

残った燃料で伊良湖岬で迎撃しよう。

もう一度、攻撃機会が有れば確実に撃破できる。

周囲を警戒しながら南に向かう。

知多半島眺め。

神島に向かう。

巡航速度まで落とし、神島を中心に8ノ字を描き警戒する。

時間だけが経過する。

高空に逃げたのか低空を進攻しているのか不明だ。

時間が経つ程に焦りが心を支配する…。

太陽が傾き始めた。

「あと…。一時間で燃料切れだ。」

周囲を見渡し警戒を緩めない。

そろそろ戻る限界点だ。

上空に染みを認める。

低翼単発固定足、日本の戦闘機だ。

所属は不明だがコチラを目標に突っ込んでくる。

攻撃姿勢だ!

「味方撃ちか!!」

機体をバンクさせて主翼下の日の丸を見せる。

無線機を通話に替えてマイクに叫ぶ。

『我、海軍名古屋航空隊所属、試験機。繰り返す。我、…。』

返答は無かったが銃撃はされなかった。

見たこと無い機体だ、恐らく陸軍機だと思う。

相手の搭乗員が斜め後ろに付き手を振っている。

返礼する。

無線マイクを指すが、相手は手を払う動作をする。

「無線が無いのか?」

ノートに万年筆で書き殴る。

近づいた機体に見せる。

”ワレ、海軍航空隊”

了解!の敬礼を受ける。

ああ、陸軍だな。

相手は”ワレ、陸軍明野”のノートを示している。

そうか、陸軍の明野か…。

返礼するとノートを捲る陸軍機。

”貴官、燃料モレヲミトム”

思わず後ろを見る。

解からない…。だが、後どれほど燃料が残っているか不明になった。

思わず心臓が凍る。

陸軍機の前で無様に着水を行なう訳にも行かない。

一瞬考えたがノートに書き殴る。

”ワレ、燃料欠乏セリ”

陸軍機は前方に出て主翼を振った。

”付いて来い”の合図だ。

そのまま陸軍機に付いて飛ぶ。

西に向かっている。

内陸に入ると直ぐに。飛行場が見えた。

と言うか。

足の遅い飛行機に付いて行くのは随分と苦労する。

特に上下の安定が悪い。

イカンな、燃料が随分と減っているのかもしれない。

そのまま誘導機が低空を通り過ぎると、反転して手を振り東に向かっていった。

飛行場の滑走路上には何も無い。

このまま着陸できそうだ。

飛行場の吹流しも問題ない。

そのまま暴れる機首を操縦桿で押さえつけ、危なげなく着陸する。

冷や汗を掻くが機体を誘導路から待機所へ向かわせる。

プロペラピッチを操作して、発動機の回転を抑える。

止まる機体。


走って来る陸兵たち。

G軍曹の言うとおり、整備兵は何処の軍隊でも油虫(油まみれ)なんだと何故か感心した。


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「むう、どうだね?」

戦隊長が示した書類に目を通す。

あれから夏も終わり。

もう、正月への準備も全て終わった頃だ。

基地の内部は全て大掃除も終わり、休暇を取った兵達は国に向かっているだろう。

「ええ、コレで良いと思います。」

不満を全てぶつけたがソレが書類になると妙な気分だ。

俺の言葉が全て数字になっている。

なるほど、俺はこんな物が欲しかったのか…。

戦隊長が書いた文面だが読み返すと妙に納得する。

続けて話す。

「要撃。乙戦闘機としての必用性能は。高速、上昇速度、重武装です。高馬力発動機は必須です。」

紙束を机に置く。

眉間を揉む戦隊長。

疲労の色が出ている。

最近は航空機失調症の毛があると下士官が噂している。

何時ものイライラだ。

指の間の誉が紫煙を燻らせ線香に為っている。

もう一声押し込む。

「敵高速爆撃機の迎撃は。一撃離脱攻撃。特に火力の集中で一瞬の会敵にどれだけの弾を叩き込むことが出来るかが勝敗を決します。」

「うむ…。解かった。コレで積めよう。」

線香を吸い込む戦隊長。

「あの、飛行機はどうしますか?」

「あ?アレか?消耗装備だ。清算も済ましてある。この基地の員数外備品だ。」

「アレは良い機体です。いろいろ使えます。」

「ああ、そうだな。川西も会社の実験機に使いたいそうだ。」

「そうですか。」

あのK崎の飛行機は良い機体だ。

速度。取扱。

満載時のもたつきは発動機の馬力があれば安定するはずだ…。

あと…。機体の安定も。

あの敵を逃さず…。

海の上の青い敵機を思い出す。

アレは消火装置と機銃で守っていた。

主翼に20粍二門ではダメだ。

四門は欲しい。

少ない射撃機会で確実に止めを刺さなければ成らない。

過給機付き2000馬力級発動機に、主翼20粍砲4門、高度6000mで650km/h。

実用上昇性能12,000m。

敵、爆撃機に追いつく速度と上昇性能。

小回りが期待できる自動空戦フラップ。

机の上の”仮称一号局地戦闘機兵装強化案、性能要求書”と書かれているファイルを見下ろす。

「解かった、コレで話を摘めるからな。」

戦隊長が灰皿に誉を置き、書類を仕舞う。

「コレは何と言う飛行機になるのですか?」

あくまで興味でしか無い。

唯、聞いてみたかったダケだ。

戦隊長は灰皿の線香を指の間に取り。

口に手を当てる。

「ああ、そうだな。恐らく。仮称一号局地戦闘機改、N1K2J」

大きく吸って紫煙を吐き捨てる。


「紫電二一型…。いや、紫電改だ。」

(´・ω・`)ツッコミ所が多い話ですが。

(´・ω・`)何とかオチまでこじつける事ができました。


(´;ω;`)なんか細々と忙しくて”架空戦記創作大会”に参加できない…。(アイデアは在るんだけど…。)


(´・ω・`)夏から本気だす。

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