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4度目の正直  作者: 冬真
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離れた心

(もう殿下の心に・・・私はいないのですね。)

ミルトニアにはピアの気持ちが自身に向いてないのが解った。

会えば優しく接してくれ、慈愛の瞳を向けてくれるのは変わらない。

だが、以前はお互いに親愛の気持ちが愛情へと変化しているのを感じていた。

それがいつの間にかなくなってしまった。

そして、これから、その気持ちが育つことはないだろう。

(私の何がいけなかったのでしょうか・・・。)

ピアの気持ちに可能な限り、全身全霊で答えたつもりだった。

同じくらいの、それ以上の愛を。

「・・・・っ。」

目からこぼれる涙がどれだけ溢れて、胸が苦しくなるばかり。

流れる涙の分だけ、この気持ちが減っていけば楽になるのに。

「―――ミルトニア?」

呼ばれた名前に顔を上げると、ぼやけた視界の中に誰かが映る。

「っ!?」

驚いたように息を詰めた後、慌てて駆け寄ってきた人物がカリカだと気付いた。

「ミルトニア・・・、どうかしたのかい?」

優しい声にミルトニアは、カリカに抱き着いた。

泣き続けるミルトニアを受け止めたカリカは、ミルトニアが泣き止むまで抱き続けていた。

ミルトニアの心情でした。

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