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4度目の正直  作者: 冬真
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それぞれの役割

王宮に戻るとピアは、医学の書読み漁りシャロンから聞いた病について調べた。

シャロンを疑っているのではない。

確証が取れれば、予防策を公布することが出来、それにより多くの民が救えるかもしれない。

そう思っての事だった。

「殿下、こちらに似たような報告が。」

「・・・・そうか!」

文官が持ってきた報告書によると、あの子供がかかった病の致死率は高く、それが原因で滅びた国もあった。

現時点で治療薬はなく、出来るだけ患者を早期発見し、広がらない様にすることが最善策と。

解っている予防策もシャロンが言った事と合致している。

そして、民の間で密かに流行りつつあることも分かった。

「ロードとカリカに連絡を。相談したいことがある。」

ピアの命により病に対する策が早急に練られ、患者の隔離や治療などの政策が整えられていった。

カリカとロードもピアと共に動いているものの、今回の件に疑問を抱いていた。

この情報をピアに与えたのは誰だろうか。

ピアはこの所、頻繁に市中に下りているから、そこで情報を手に入れたのだろうが、その情報が的確過ぎている。

ピアも最初から答えを知っていて、それを確認するために調べているように感じた。

そうでなければ、政策がこんなに早くまとまる筈がない。

市中に正確な情報を持ち、ピアの身分を知る人物がいるのは間違いない。

町に恋人でも出来たのかと思っていたが、国政にまで影響を持つ人物となれば危険だ。

「アコニタムに邪魔されると厄介だ。ロード、アコニタムを抑えていてくれ。」

「分かっています。なるべく急いでください。」

カリカとロードはピアに関わっているだろう人物の正体を調べるために動き出した。

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