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4度目の正直  作者: 冬真
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ロードの疑惑

政務官から面会の報せを受け、表に出るとミルトニアの姿があった。

「お忙しいところ大変申し訳ございません、ロード様。」

頭を軽く下げて、礼をしたミルトニアに、ロードも小さく会釈を返す。

「近頃、殿下にお会いすることが出来ずロード様に御頼りするしかなくて・・・。」

ミルトニアにしては早口で言葉を連ねてくる。

殿下の政務は忙しくはないか、体調を崩されているのではないかと心配の言葉ばかりだった。

「ミルトニア、落ち着いてください。」

「ですが、わたくし、心配で、心配で。今まで殿下とこんなに長くお会いできない時などありませんでした!」

「心配ありませんよ。確かに政務はお忙しいですが、体調は崩されてはいません。」

「そうですか・・・、なら良かったのですが。」

「はい。私の方からも殿下へ、貴女が心配していたと伝えておきますよ。安心してください。」

「ありがとうございます!!」

心残りな様子ではあったが、ミルトニアは侍女に促され政務室を後にした。

ミルトニアの姿が見えなくなると、ロードは政務室とは別の方向へ歩き出した。

殿下の体調は良好で、政務も忙しい。

でもそれは前から変わっておらず、忙しい中でもミルトニアと会うぐらいの時間を殿下は作っていたように思う。

今も、政務を上手くこなし、余暇の時間を作っていると報告は受けている。

余暇の時間を何に使っているかまでは、把握はしていないがミルトニアと会っていると思っていた。

が、先ほどのミルトニアの様子からは違うようだ。

では、ミルトニアと一緒にいた時間を今は何に使っているのか。

よく城下へ降りていると情報も入ってはいるが・・・。

(街に女性でも出来た?いや、しかし・・・。)

「カリカは、この時間なら・・・・トリトマ夫人の所ですかね。」

あらゆる想定を考えながら、ロードはカリカの元へと向かった。

補足:トリトマ夫人はカリカの恋人です。

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