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4度目の正直  作者: 冬真
19/40

再び目覚めて

「・・・・・ん・・・。」

目に刺しこむ光が眩しくて瞼を開ければ、ぼんやりとした白い色。

次第にハッキリとしていく視界にココが寝台の上だと分かった。

そして、寝台には柵が取り付けられていた。

「・・・・・なぜ柵が・・・?」


「それは貴女が勝手に動かないようにです!」

「・・・・・・・えっと・・・・すみませんでした。」

それから、延々と看護師に怒られた。


私はただ、「はい、すみません。」を繰り返すだけの人形と化していた。

怒られている状況で得た情報では、ココは病院で、私はどうやら命が危ない状態で運び込まれたようだった。

頭の骨は無事だが、打ち所が悪かったようで昏々と3日間も眠っていて、意識が戻らない可能性も大きかったそうだ。

全身は打撲だらけで、左腕は折れているらしい。

そんな満身創痍な状態で、寝台から落ちているのを発見されたら、柵が付けられるのも当然だと思う。

謝り倒した結果、柵は取り外してもらえた。


「・・・・手間をかけさせてしまい、恐縮です。」

「まだ絶対安静なんですから、大人しくしててくださいね!」

念押しして看護師は私から離れていった。

(やっと解放してもらえた・・・。)

私が仕出かしたのが悪いと分かっているが、正直辛かった。

精神疲労が半端ない。

「ああ、良かった!今知らせに行こうと思ってたんです。彼女、目が覚めましたよ。」

私の病室の入り口で看護師は誰かと会話をし、入れ替わりで人が入ってきた。



水晶のような銀の髪、濃い紫の瞳。

飾りの少ない簡素なデザインだが、上質の布が使われた服を纏ったその人は私に近づいてきた。

「・・・殿下。」

「・・・久しいな、シャロン。」

ようやく再会です。

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