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4度目の正直  作者: 冬真
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目が覚めて

目に光が差し込み、ぼんやりとした視界に白が広がった。

焦点が合ってくると、白はシワがよったシーツでココは寝台の上だと分かった。

(・・・・あっ、ぶなかった・・・・。あれって走馬灯じゃないの。)

そう、死に際に見る現象だ。

これまでの人生が自動再生され、ああ懐かしいこんな事もあったな~、って懐かしむ時間だ。

数度に渡っている転生人生で死に際には必ず見てきたモノだ。

そして、その後に死が訪れてまた同じ人生を繰り返すのだ。

それに気がついた時、ものすごく焦った。

まだ何も終わってないのに、始まったばかりなのに、また、死ぬのかと。

必死にもがいて意識を浮上させることが出来て良かった。

シーツが肌に触れる感覚からして、生きているようだから。

(・・・・・ロビンは?)

ロビンを体の下に入れて庇った所までは記憶がある。

その後はどうなったのだろう。

「・・・・っ!!」

起き上がろうと体に力を入れると、痛みが走って起き上がることはできなかった。

痛みで荒れた呼吸が落ち着くのを待って、もう一度再挑戦することにした。

急に起き上がろうとしたのが悪かったのだろう。

今度は、徐々に体を持ち上げていく。

先程よりは痛みが少ない。

人は学習する生き物だから、失敗から成功への道を見出すのだ。

私はゆっくりと起き上がり、そして



『ドンッ!!』という音を立てて寝台から落ちた。


目の前が瞬いている。

痛い、痛い、痛い、痛い!!

最早何処が痛いか分からないぐらい痛い。


「何か音がしたけど・・・・、っ!?誰か来てーーー!!」

「どうかしましたか!!シャロンッ!?」

耳元で誰か懐かしい声がしたけど、私の意識はまた暗闇に戻っていった。


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