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4度目の正直  作者: 冬真
17/40

3度目までの私

短いです。

突きつけられた罪状。

向けられた視線は、失望と軽蔑が混ざっていた。

「君をこの国の国母には相応しくない。婚約は解消する。」



どうして?貴方の事を想ってした事なのに

どうして?私は頑張ったわ

どうして?私の気持ちを分かってくれないの

どうして?こんなに好きなのに

どうして?あの女が悪いのに


どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?


「あああああああああああああああああ!!」

私は絶叫と共に隠していたナイフを手に持ち、婚約者である殿下へと走り出した。

愛憎がごちゃ混ぜになった思考が『無理心中』という選択肢を選んだからだ。

しかし、刃が殿下に届く前に殿下の側近等に阻まれ、ナイフは叩き落され、私の体も地に組み伏された。

「誰かいるか!?この女捕えろ!」

その後、衛兵へと引き渡された私は、牢へと繋がれ、弑逆を企てたとして処刑された。

地下牢で服毒し、事切れる刹那に願った事。

それは



——————ああ、全てがやり直せたら———————





何故か神様はこんな私の願いを聞き届けてくれて人生のやり直しの機会が与えられた。

それなのに、私は凝りもせず、悪事が判明しないように隠してみたり、邪魔してみたり。

その結果はいつも同じで、初回人生のようには成らなかったが、2回目、3回目共に病死してしまったのだ。

それでも優しき神様は温情をくれた。

しかも、4度も。

とゆーか、何を血迷っているんだ神よ。


でも何となく気付いている。

私が望むから繰り返しているのだと。

最後の瞬間に「やり直したい」と思ってしまうからだと。

それを何故神様が叶えてくれるのが、謎だけど。


私は今回で「やり直し」を終わりにしたい。

どんな結末を迎えても、いい人生だった。

そう胸を張って言えるように。


だから

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