「 ネイティヴ 」
すべてを知り過ぎたおれは誰にも知られずの旅に出る
自らを疑い続け、地図を持たない旅人になる
アメリカとかも行く中国とかも行く
ウズベキスタンとかそうゆうとこも行くハワイには行かないモナコにも行かないパリとかも行かないアイルランドは行く鎌倉とかも行く
青森とかも行く
モンゴルに行ってカザフ族に会い、いたらないおれの性根なんとかする
夕暮れをもってせつなさを広げ
気取らない場所で
飾らない日々を
形なんていい
決まらないほうがいいラララ・・・とか言って、
いろんなとこへ行くラララララ・ララララララララ・ラララ・・あと忘れてたけど、コーカサスには行く
終わらない日々を数え、眠れない夢を見る、やがて無くしてしまうだろ君に投げ放った言葉
空に穴があいたようなひかる星屑の下で、しゃべれども叫べども語れども問い続けたとしても
空に穴があいたようなひかる星屑の下じゃ、とめどない果てのない詩のようなものが、
ズルく目の前をかすめて行くだけ
飛びながら
一歩ずつ歩く
悠々としながら急ぐ
時間を失いながら
時間を溢れ出させる火でありながら
灰を生まない
死して生き
花にして種子
すべてを知り過ぎたおれは誰にも知られずの旅に出る
自分を信じること無く
ただ、あてど無く、地図も無く、何無く、声も無く、
いい気持ちだ
めくるめく、うずくまる、苦く跳ぶ虫になる、あてど無く、果ても無く、声も無く
いい気持ちだ