第16章 登場人物紹介
本章に登場した人物の一覧です。
記載されている情報は本章終了時までのものですので、本章をお読みになってからご覧ください。
なお、○は本章初出の人物、●は前章までで既出の人物(前章からの追加情報ある場合あり)です。
□初出
○???(聖堂騎士団長) 年齢:不明
金で装飾された純白の甲冑に身を包む騎士。顔まで覆い隠す兜をかぶっているため、その素顔は不明。人形のような不気味さを備えた人物。『エデン・アルゴス』という名の【神機】のレプリカを所持。
○???(クヴェト神族) 年齢:不明
現人神。かつて世界を自分の望む姿にしようと画策し、他の神々によって存在を地に落とされた。四大神族いずれにも属さない、変革の名を持つ異端の神。
■既出
●ルシア・トライハイト 年齢:0歳(外見年齢20代前半)
『四柱神』が生み出した【異世界】から召喚された青年。中肉中背で黒髪黒目、服装も黒を基調としたもの。【異世界】では他の『国』から物資を掠奪する役割を担う『掠奪者』だったが、その世界ではあり得ない国から国を渡り歩く『イレギュラー』な存在でもあった。
【装備品】『放魔の生骸装甲』:熱や衝撃、有害なものを体外に排除するほか、着用者の身体的な回復能力を向上させる黒の装甲板。“理想の道標”により、その機能を『理想化』されている。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】理想の道標:【魔法】の力を己の望む方向に変化させる。【魔法具】の性能を変化させることも可能。“混沌の導き”から進化。
【エクストラスキル】剣聖:剣士系最上級スキル。
【アドヴァンスドスキル】:影の盗賊:奪取系上級スキル
【魔鍵】『切り拓く絆の魔剣』:神性は“斬心幻想”。剣としての理想形。認識したものだけを斬断する。真の神性は“斬神幻想”。あらゆる事象を斬って捨てる。
●シリル・マギウス・ティアルーン 年齢17歳
ルシアを召喚した女魔導師。銀髪銀眼の小柄な美少女。『ララ・ファウナ』で購入した淡い紫の生地に飾り布やレースを組み合わせたブラウスとスカートを身に着けている。通称『氷の闇姫』。『魔族』と人間の【因子所持者】。
【装備品1】ディ・エルバの剛楯:自分の周囲に半透明の魔力障壁を生み出す【魔装兵器】。『ララ・ファウナ』で新調したもので、強化版のディ・エルバの楯である。
【装備品2】『紫銀天使の聖衣』:ランディ・ハミルトンの最高傑作にして『妄想』の産物であるドレス。【瘴気】を【マナ】に還元するほか、【マナ】を使用者の【魔力】に変えて取り込むなど、多種多様な機能がある。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】魔王の百眼:魔力感覚に特化した“増幅”系の始原の力。
【エクストラスキル1】血の契約者:召喚系最上級スキル。
【エクストラスキル2】黄昏の闇姫:闇属性禁術級適性スキル。
【召喚獣】『ファルーク』:白銀の鱗を持つ飛竜の姿をした『幻獣』。ただし、普段は小鳥サイズ。
【召喚精霊】『ローラジルバ』:氷属性の上位精霊。半透明の女性の姿。
【種族特性】古代語魔法:『魔族』の使用する言語の理解と【魔導装置】の使用が可能。
●アリシア・マーズ 年齢:21歳
ルーズの町の鑑定士。肩までの水色の髪と同色の瞳。標準的な身長で胸は大きく、腰はくびれていて──つまり、スタイルが良い。
【装備品】『赤眼魔のイヤリング』:着用者の意志に応じて、放射状の炎を放つ機能がある。威力は低いものの、着用者の【魔力】をほとんど消費することなく使用可能
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】真実の審判者:“同調”系の始原の力。視界に入った存在の【魔力】に同調し、情報を読み取る。
【エクストラスキル】孤高の隠者:潜伏系最上級スキル。
【通常スキル】鞭術適性+:鞭を扱うのに適性がある。
【魔鍵】『許容する希望の霊楯』:神性は“抱擁障壁”。護るべき対象が多ければ多いほど、可変的に強度を増す障壁。
●ヴァリス・ゴールドフレイヴ 年齢:不明(外見年齢20歳程度)
『竜の谷』の黄金竜。竜族のトップエリート。人身に変化。金髪碧眼の貴公子然とした長身の美男子。
【装備品1】『波紋の闘衣』:気功の力で周囲に防御用の波紋を生み出す、修復機能もある闘衣。
【装備品2】『グランドファズマの霊手甲』:着用者は実体なき『邪霊』などのモンスターにも物理的な接触・攻撃が可能になるとともに、『邪霊』が多用する体力を奪う攻撃に対する耐性が身に付く。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【通常スキル】竜気功:【魔力】を生命エネルギーである【気功】に変換する。
【種族特性1】超感覚:人間とは桁違いの知覚能力。
【種族特性2】竜族魔法:体内の膨大な魔力を増幅して放つ極大魔法。通常は使用不可。
【種族特性3】竜の咆哮:咆哮をあげることにより漏れ出る【魔力】が、聴く者の魂に衝撃を与える。
【種族特性4】竜の血:体内に流れる濃密な【魔力】を宿した血液により、周囲の事物を強制的に従属させることができる。
※種族特性はいずれも、《転空飛翔》使用時には強化、または使用可能になる。
●シャル・エンデスバッハ(シャルロッテ・フィリス・パルキア) 年齢:13歳
ふわりとした短めの金髪に水色の瞳の少女。魂に『精霊』を宿す。長手袋や靴下などを含めた揃いの黒を基調としたドレス姿。“精霊紋”発動時は属性に応じて髪と目、肌の紋様の色が変化。
【装備品1】『差し招く未来の霊剣』:『新世界樹』を芯に用い、精霊銀や光剛結晶で補強した虹色の長剣。精霊魔法の増幅効果がある。
【装備品2】『樹精石の首飾り』:『新世界樹』を削ったものを煮詰めて造った四連石の首飾り。属性魔力を込めることで身体強化や属性増幅が可能。
【装備品3】『聖天光鎖の額冠』:身に着けるだけで【魔力】の集中効率を飛躍的に高めるばかりか、着用者が額に自身の【魔力】を集中させることで、極めて高度な隠蔽結界を身体の周りに展開できる。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【エクストラスキル】無限の創造主:創作系最上級スキル。
【アドヴァンスドスキル1】高位契約者:召喚系上級スキル。
【アドヴァンスドスキル2】聖戦士:剣士系上級と治癒術士系通常の複合スキル。
【魔鍵】『融和する無色の双翼』:神性は“具現式彩”。複数の要素を織り交ぜ、新たな力を生み出す。
【召喚獣】『リュダイン』:『幻獣』としての本来の姿は角の生えた黄金の獅子。普段は丸く小さな一本角を持った金色の子猫の姿。
【種族特性】精霊紋:魂に融合した『精霊』の力を借り、【精霊魔法】を使用できる。
●フィリス 年齢:13歳
シャルに宿る『精霊』。魂が融合しているため『もう一人のシャル』と言うべき存在。
●ファラ 年齢:不明
ルシアの【魔鍵】『切り拓く絆の魔剣』に宿る『神』。竜王の親友。かつてはカルラ神族において、『永遠の理想』を司る女神だった。行き場を失っていた【オリジン】が召喚直後のルシアに入ったことから、彼の『魂の片割れ』となる。因子制御時のシリルの姿(黒髪の美女)で現れる。ほぼ制限なく、実体化することが可能となってきている。
●エリオット・ローグ 年齢:16歳
戦士系Sランク冒険者。灰色の髪に灰色の瞳。灰色の石の鎧を着用。武芸大会四連覇中であり、戦士系最強と謳われている。『パラダイム』の実験『ルギュオ・ヴァレスト』唯一の生き残り。
【装備品1】『乾坤霊石の鎧』:四属性耐性のある世界で最も硬い石の鎧。ただし重い。
【装備品2】『デッドウイングの羽靴』:着用者の移動時に本人の重量を移動するための推力に変換するとともに、移動時にかかる慣性を大幅に殺すことができる。なお、装備者の重量が重いほど加速度を高める効果がある。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】闘神の化身:戦闘感覚に特化した“増幅”系の始原の力。
【通常スキル1~6】剣術、槍術、鞭術、斧術、体術、弓術に適性がある。
【種族特性】因子所持者:タイプ『ヴリトラ』。『ルギュオ・ヴァレスト』の産物とも言える単体認定Aランクモンスターの因子。ノラの“喪失”の力により、生まれつき持っていた『ワイバーン』の因子が失われたことで、抑えられていたものが発現した。
【魔鍵】『轟き響く葬送の魔槍』:神性は“狂鳴音叉”。槍に触れたものに干渉し、支配・制御する。上級魔法並みの威力を誇る強力な『轟音衝撃波』を使用可能。
●エイミア・レイシャル 年齢:23歳
ホーリーグレンド聖王国聖騎士の『元』団長。『現』冒険者。『魔神殺しの聖女』。蒼い髪の凛々しい女性騎士。女性としては長身の部類に入る。料理の腕は壊滅的だったが、シリルにより改善。
【装備品1】『乾坤一擲』:四属性耐性のある世界で最も硬い石の小太刀。鞘から抜き放つと重くなる。
【装備品2】『護法霊玉の髪飾り』:着用者自身に作用する強化系【生命魔法】や防御魔法などの効果時間を大幅に延長する。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【エクストラスキル1】弓聖:弓術系最上級スキル。
【エクストラスキル2】閃光の聖騎士:光属性上級適性スキルと治癒術士系・剣士系・魔導師系上級スキルの複合スキル。
【魔鍵】『謳い捧ぐ蒼天の聖弓』:神性は“黎明蒼弓”。日々、空に捧げた矢を光の雨として降らせることができる。
●レイフィア・スカーレット 年齢:24歳
『紅蓮の魔姫』の二つ名を持つ、悪名高き魔女。魔導師系Sランク冒険者。典型的な魔女の帽子をかぶり、癖のある赤毛を首の後ろで二つにくくっている。金の瞳は猫型のモンスター『ナイトオブダークネス』のもの。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【エクストラスキル】紅蓮の女王:火属性禁術級適性スキル。
【種族特性】因子所持者:タイプ『ナイトオブダークネス』。対象の弱さを見抜く瞳を有する。
【魔鍵】『燃え滾る煉獄の竜杖』:神性は“禍熱領域”。設定した領域内で火属性【魔法】のレベルを強制的に一段階引き上げる。任意の増幅やアレンジ、持続魔法の永続化も可能だが、領域設定には自身の血で四隅に陣を描くなど、厳しい条件がある。
●レミル・マーズ 年齢:不明
アリシアの【魔鍵】に宿る『神』。白いワンピースに長い黒髪を足首まで伸ばした十歳ぐらいの少女。かつては四大神族のひとつ、サージェス神族で『脅威への抵抗』を主な神性としていた『神』だったが、アリシアとの意識の交流を経て、『マーズ』の名を得る。
●ノエル・グレイルフォール 年齢:21歳
『魔族』の名門グレイルフォール家の一人娘。観測施設『天空神殿』の管理者。魔法王国マギスディバインの『執政官』。短めの黒髪に中性的な顔立ちの男装の麗人。幼い頃から神童と呼ばれるほど【魔導装置】の扱いに長け、シリルの教育係も任されていた。
●レイミ 年齢:不明
ノエルに付き従うメイドにして、『新しい世界』への水先案内人。向かうところ敵なし(?)のアブノーマル。長い黒髪を二つに分けて三つ編みにし、眼鏡をかけた女性だが、胸元の部分だけがなぜか布地がない形状をした黒っぽいメイド服を身に付けている。色々と特徴的な自称『メイドさん』だが、その正体や目的に関しては『ひみつ』である。
●セフィリア 年齢:不明
金糸の髪に紅い髪が混じる、紅い瞳の可憐な少女。裾や袖口を真紅に染めた純白のワンピースを身に着けている。髪の色や服の色は、精神状態に応じて金にも黒にも染まるらしい。数百年前の『ローグ村』に生を受け、その後は『ルギュオ・ヴァレスト』によって村が滅ぶまで、村の子孫たちを見守り続けた。想いひとつで【聖地】の景色を漆黒に染めるなど、世界を滅ぼしかねない力を持つ。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【世界の欠陥】天意無法:【自然法則】の歪みや欠陥を世界そのものから隔離するためのシステム。誰とも何とも関係せず、その代わり誰からも何からも制限を受けることがない。
●ノラ 年齢:不明
セフィリアの魂に同居していたジャシン。数百年間を天意無法なセフィリアと共に過ごすうち、彼女と同化してしまい、自分との区別さえつかなくなっていた。オルガストの『絶縁の剣』により分離を果たしてからは、意識的にセフィリアのために行動するようになる。
【ヴァイス】関係喪失:対象の関係性を喪失する力。
●フェイル・ゲイルート 年齢:不明
『魔族』と人間と『邪霊』の【因子所持者】。黒い長髪に赤い瞳。漆黒の全身鎧で顔には白い包帯。真理研究機関『パラダイム』の『最大の失敗作』。セフィリアと共に『聖地の巡礼』を繰り返し、『ジャシン』を彼女に取り込ませていたらしい。ルシアに敗れた後、世界の裂け目へと姿を消した。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【オリジナルスキル】虚無の放浪者:すべてを“減衰”させる力
【エクストラスキル】砂塵の魔導騎士:剣士、槍術士、魔導師の上級スキルと地属性上級適性スキルの複合スキル。
【神機】『斬り開く刹那の聖剣』:『刹那の衝動』を司る無謬の女神アレクシオラ・カルラの【事象魔法】《斬界幻爪》。世界を傷つけ、時空を歪める力を持つ。空間の転移や【爪痕】よる攻撃が可能。また、剣の軌道上にあるモノを空間ごと斬り裂く神性“斬界幻想”の力も使用可能。
●竜王グラン 年齢:不明
虹色の鱗を持つ『竜族』の王。ファラの相棒であり、彼女と『真名』を交わしたことにより、人型にもなれる。人型の時は虹色にも見える金髪の美青年。
●ヴァルナガン 年齢:33歳
Sランク冒険者にして元老院のエージェント。焦げ茶色の短髪に同色の瞳をした巨漢。簡素な衣服の上に細い鎖を巻きつけている。数年前まではルシエラと共にギルド最強の二枚看板として名が知られており、『悪魔』の異名を持つ。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【エクストラスキル1】奇跡の癒し手:【生命魔法】の最上級適性スキル。
【エクストラスキル2】神気剛拳:体術系最上級適性スキル。体術・気功術に天才的な才能がある。
【種族特性】因子所持者:亜人種族の共通スキル:タイプ『???』
●ルシエラ・リエラハート 年齢:27歳
Sランク冒険者にして元老院のエージェント。針金のようにまっすぐな髪を胸のあたりまで伸ばした金髪碧眼の美女。羽飾りのついた純白の衣装を身に着けている。数年前まではヴァルナガンと共にギルド最強の二枚看板として名が知られており、『天使』の異名を持つ。
《所有スキル等》(判明しているもののみ)
【アドヴァンスドスキル】先見の軍師:戦術系の上級スキル。戦闘指揮における先読みなどの優れた才能がある。
【通常スキル1】魔術師適性+:融合魔術に適性がある
【通常スキル2】剣術適性+:剣術に適性がある
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
ここまでが「第16章 開く世界と拓かれる未来」になります。
次話からは「第17章 異形の神と天才の偉業」が始まります。