第28話 謎の組織の正体
朝靄が立ち込める都市。
荒神龍斗は、
廃工場跡に
足を踏み入れた。
瓦礫の匂いと
腐食した鉄の香りが
鼻を突く。
◆
背後で、
竜の影が
低くうなった。
「……油断するな」
竜の声が
耳元で響く。
◆
目の前には、
漆黒のスーツを纏った
男女数名。
目だけが
冷たく光る。
◆
「荒神龍斗」
女の声が、
鋭く響く。
「私たちは、
あなたの力を
評価している」
◆
だが、
その視線は
敵意に満ちていた。
背後の壁から、
無数の魔導兵器が
浮かび上がる。
◆
龍斗は、
踏み込み、
宝槍を
構える。
「……話は、
後だ」
警告の意味も込めて。
◆
次の瞬間、
砲撃。
瓦礫が飛び、
火花が散る。
衝撃で、
地面が割れた。
◆
龍斗は、
跳躍。
空中で、
回転突き。
宝槍が
光を引き、
砲撃を断つ。
◆
敵は、
複雑な陣形。
影のように、
分散。
追撃してくる。
◆
龍斗は、
薙ぎ、
突き、
跳躍。
都市の瓦礫を
蹴り、
移動距離を稼ぐ。
◆
空中戦。
敵兵器が、
翼や爪に変形。
速度を上げて突進。
龍斗は、
横回転で
交わす。
◆
衝撃波が、
地面と空気を
裂く。
周囲の建物も
耐えられない。
◆
連続突き。
突き、薙ぎ、
回転、再び突き。
敵兵器が、
金属音を立てて
崩れる。
◆
だが、
奥に、指揮者。
全身を黒金の
鎧で包む。
巨大な剣を握る。
◆
魔力結晶が
空中に浮かび、
反撃の準備。
空気が歪む。
冷気が流れ、
静寂が広がる。
◆
龍斗は、
間合いを測り、
宝槍を低く構える。
敵が動く前に、
先制。
◆
突き。
薙ぎ。
回転。
連鎖攻撃。
影の兵器を
次々破壊。
◆
指揮者が、
怒声。
「――全力で
叩き潰せ!」
数十体の兵器が
突進。
◆
龍斗は、
踏み込み、
ジャンプ。
尾の一撃を受け止め、
突き返す。
◆
都市全体が、
戦場。
瓦礫と火花、
煙が渦巻く。
民間人の避難は、
限界寸前。
◆
竜神領域を
最大展開。
半径数百メートル。
魔力を
圧縮。
◆
敵兵器が、
動きを鈍らせる。
魔力制御が乱れる。
龍斗は、
踏み込み、
薙ぎ、突き。
連鎖。
◆
指揮者が、
剣を振り、
竜神領域を
破ろうとする。
圧力波。
龍斗は、
受け止める。
◆
宝槍が、
再び光を放ち、
衝撃波を
相殺。
装甲を削る。
◆
跳躍。
回転。
斬撃で、
複数兵器を
貫く。
瓦礫と光が
降る。
◆
都市上空、
竜の影が加勢。
翼で衝撃波を
跳ね返す。
龍斗は、
さらに前へ。
◆
敵指揮者の体勢が、
崩れる。
光の裂け目。
宝槍が
胸部を貫通。
◆
衝撃。
装甲が粉砕。
魔力結晶が砕ける。
敵が、霧散。
静寂。
煙と瓦礫。
◆
龍斗は、
息を整える。
竜の声が
低く響く。
「……組織の正体、
見えたか」
◆
龍斗は、
答える。
「……表向きは
企業、裏では
軍事組織か」
宝槍を握り直す。
◆
夜空に、
赤い光。
戦いは、
まだ終わらない。
古代竜、
組織、世界。
全てが、
龍斗の前に
立ちはだかる。




