第25話 敵か守護者か
都市の上空。
荒神龍斗は、
街を俯瞰していた。
夜の光が
瓦礫と
復興の間で
揺れる。
◆
ニュースは、
彼の行動を
二分して
報道していた。
《竜神、
救世か――》
《破壊者か――》
◆
現実の街に、
混乱が
生まれていた。
竜神の
存在は、
もはや
都市一つの
問題ではない。
◆
その瞬間、
警報。
地下の
ギルド管制室から。
「荒神龍斗、
異常反応。
南東区。」
◆
龍斗は、
視線を
向ける。
魔力反応は、
人間では
ない。
規模が
大きすぎる。
◆
現場。
南東区。
空間が、
裂ける。
複数の
魔力反応。
◆
人影。
いや、
影ではなく、
実体。
巨大。
◆
鋼鉄の
翼。
全身に
魔力の
装甲。
声は
無い。
ただ、
威圧だけ。
◆
荒神龍斗は、
間合いを
測る。
宝槍を
構え、
低く構える。
◆
敵が
突進。
空気を
切る音。
周囲の
瓦礫が
飛ぶ。
◆
龍斗は、
踏み込む。
瞬間。
相手の
拳が
交錯。
◆
衝撃波。
ビルが
倒れる。
地面が
裂ける。
◆
反撃。
龍斗の
突き。
金色の
光が
走り、
装甲を
削る。
◆
敵は、
怒りを
牙と翼に
変える。
突撃。
龍斗は、
横跳びで
避ける。
◆
追撃。
尾が
振るわれ、
ビルを
薙ぐ。
龍斗は、
片手で
受け止める。
◆
衝撃。
蒼金の
障壁が
爆ぜる。
だが、
腕一本
折れなかった。
◆
次の瞬間。
空が
裂ける。
影が
降臨。
複数。
◆
都市は、
戦場。
民間人が
避難する間も
ない。
龍斗は、
必死に
庇いながら
突き進む。
◆
宝槍の
連続突き。
敵の
装甲を
刻む。
跳び、
薙ぐ、
回転、
貫通。
◆
敵が
体勢を
整える前に、
次を
潰す。
連鎖。
◆
周囲の
破壊が
激しくなる。
ギルド隊も
援護に入る。
◆
砲撃、
結界展開、
拘束術。
だが、
敵は
圧倒的。
単独で、
龍斗に
集中。
◆
龍斗は、
集中。
竜神領域
最大展開。
数百メートルの
空間支配。
◆
敵の
動きが
鈍る。
だが、
魔力は
強大。
◆
拳が
振るわれる。
龍斗は、
受ける。
金色の
障壁。
衝撃。
瓦礫飛散。
◆
反撃。
突き。
薙ぎ。
跳躍。
敵を
翻弄する。
◆
巨大な
翼。
龍斗は、
踏み込み。
尾の一撃を
受け止め、
方向転換。
◆
宝槍が、
胸部貫通。
光が
爆発。
敵の
装甲が
破壊される。
◆
残像。
敵が
跳ぶ。
残骸が
飛び散る。
◆
龍斗は、
追撃。
回転突き。
一撃で、
二撃で、
三撃で
制圧。
◆
静寂。
瓦礫と、
血と、
金色の光。
◆
周囲の
ギルド隊が
息を呑む。
「……規格外だ」
◆
龍斗は、
息を
整える。
竜の声が
響く。
「……敵ではなく、
試されている」
◆
龍斗は、
答える。
「……守るためなら、
誰でも、
敵に回す」
◆
都市の
上空に、
光が
広がる。
竜神として、
人として、
戦う者の
誓い。
◆
夜が深まる。
戦いは、
まだ終わらない。
だが、
荒神龍斗は、
決して
止まらない。




