——さて、3回目はどうでしょう? (3)
僕の、前には。
楽しそうに、幸せそうにわらった、血を浴びたアマンダと。
てん、てん、と転がる、血が覆うお母さんの頭と。
椅子にもたれかかり、うつろな目で息絶えたお父さんと。
可愛らしく幸せそうな、無防備な——血を流して亡くなった、ロアと。
目を閉じて、もう未練はないとでもいうかのように穏やかな顔で、心臓から血を流し絶命したセオくんと。
——この家のベランダから落ちたのだろう、下にいる、ぐしゃっと潰れた辛うじて服でサーヤとわかる、ひとがいた。
「な、んで……アマン、ダ……?」
「きゃははっ。きゃはははっ。やっぱり、やっぱり天使は正しかった! お母さんと、お父さんと、お兄ちゃんと、セオと、ロアと、サーヤに恩返しをできた……あ、いやお兄ちゃんはまだだけど……きゃはっ」
狂った笑い声をあげて、アマンダはあくまのようで、てんしのようで、くったくのない、えがおを、ぼくに、むけ——
ブシャッ。
「きゃははっ! きゃはははっ、きゃははははっ! きゃはははははっ……きゃはははははははははは!」
あぁ、笑いが止まらない。
お母さんを、お父さんを、お兄ちゃんを、セオを、ロアを、サーヤを幸せの絶頂で殺してあげて……恩返しが、できた……!
あはあ……あははっ、あはっ、きゃっ、ハハっ、ギャハっ、キャハはきゃはハハはハはっ……‼
「——アマンダちゃん」
あ。
あ、あ……天使、様……!
「てんシ、サま……」
「うん、天使だよ。アマンダちゃん、よくやったね! 恩返し、できたね……!」
「あァ……あぁ、あぁ……! テンし、サま……!」
てんシさマに、ホメられタ……!
そして、天使は消えて、私は消えた。
何って?
ええ、それは——
ただ、天使が役割を失ったからいなくなって。
天使がいなくなったから、私の存在意義はなくなって。
どちらも消えた、だけよ。
長すぎるので、3つに分けて書きました。
これで終わりです。
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どうか、あなたやあなたの大切な人がアマンダのような人、もしくはアマンダの家族のようにならないように、願っております。




