人生2回目
夢を見た。
「お前は正しい」
「お前は正義だ」
「お前のしたことは何も間違っていない」
私のことを肯定してくれる悪魔が、また夢で私は正しいと言ってくれた。
悪魔がいるから、私は頑張れる。
「——あぅ、うあぁぁん! うあぁぁ~ん!」
「よしよし、大丈夫よ~アマンダちゃん~」
「だっ、大丈夫かっ、アマンダ!」
「あはは、ぱぱめっちゃあせってるー! おもしろーい!」
——お母さんに、お父さん? しかも、幼いお兄ちゃん?
その映像だけで、私は瞬時に「私はまた生まれ変わったんだ」と悟った。
ふふっ。あははっ。ははっ、あはははははははっ!
笑いが、止まらない。また、セオと出会える。また、セオとロアと愛し合える。また、セオを殺せる。また、ロアを虐待死させられる……!
「ぇへ~」
「わ! ままっ、ぱぱっ、あまんだちゃんがわらったよ! かわいい!」
「あらぁ、ほんとね~♡ 可愛いわ~」
「……軽い、小さい、可愛い、娘が可愛すぎる……ついでに息子も可愛すぎる……絵になりすぎて怖い……」
「あらあら。お父さん、親バカもたいがいにしなさいね」
なんて幸せな家族なんだろう。
私は、さらににこにこと笑った。
そして、そのまま私はぐんぐん成長した。
二度目の人生も、人よりも裕福な家で、両親と兄の大きく美しい愛を一心に受けた。
しかしなお、私の中には「悪魔」がいた。
というか、突然悪魔がいなくなったりしたらもう私は発狂する、絶対ダメ。
私が二度目の人生を謳歌しているうちに、私は何事もなく20歳になった。
というか何も起こらなさ過ぎて逆に怖い。
そして、私は——彼と、もう一度出会った。
名はセオ・ペナヤカ。奇しくも私と同じく、前世と同じ名前だった。
しかも。
「……っ、アマン、ダ……?」
「えっ、」
セオは、私のことを覚えてくれていた。私のことを怯えたような目で見ているのに、彼は私にプロポーズをしてくれた。それくらい、私のことが大好きなんだろう。
そして私はまた、ロアを産んだ。
ロアも、まだ赤ちゃんなのに、目が見えてくると私に怯えるようになった。
名前は、同じくロアになった。
そして、その時が来た。
きゃははは、きゃははは、と奇声をあげて、私はセオを殺した。血を浴びて、固まったロア。あぁ、同じ。同じ、だ……。
なんて、楽しいんだろう……!
そして、以前と同じようにロアを虐待死させて、私はまた悪魔を待った。
——すると。
「……え、」
夢には、天使がいた。
「アマンダちゃん。君には確かに、悪魔がいる。その考えは、確かに人には理解されないかもしれない。でもね、思い出して。——君の家族は、君の考えを拒否した? セオくんは、君の考えを拒否した?」
「え、い、や……」
「だったら、さ。——そのみんなに、恩返しをしたくない?」
「おん、がえし……?」
「うん、恩返し。つまり……その人たちを、幸せの絶頂で殺してあげるんだよ」
「え……?」
「君が今死ねば、また君を生まれ変わらせて、同じような人生にしてあげる。だから、君の家族を、幸せの絶頂にしてあげるんだ。そうして殺してあげれば、幸せに死ねるでしょ? ふふ……最高の恩返しじゃないか。セオとロアにも、やっておあげよ。ロアに虐待するのは別にいいけれど、最後は絶対に幸せの絶頂にして殺してあげてね」
「あ……」
天使は、とても素敵なことを言っている。
悪魔の存在は、私の中からすでに消えてしまっていた。そして、私は——
「ええ!」
きゃははははと笑い声を上げながら、屋上から飛び降りた。
とても楽しかった。
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