2 幼少期
マリエールは美少女で頭は切れ気立てもいい。みんなのアイドルだ。
2 幼少期
マリエールは5歳から習い事や勉強か始まった。楽器演奏も絵画も家庭教師に匹敵するくらだ。勉強も知らない事が少ない。天才少女の名は知れ渡った。見目麗しい少女は万能。領主も母親もマリエール連れて回りたがった。美少女は何処でも注目される。そして大人顔負けの弁舌に驚く。そして可愛い身振り素振りは人々に好印象を与える。両親達ばかりでなく兄弟姉妹もマリエールを人に見せたがった。マリエ―ルはやな顔一つ見せず彼らのリクエストに応じる。どんな年代でも男女問わず好かれる少女はいるもんだ。
7歳なると子ども成長祝う行事がある。領主の子息や令嬢は国王の前でお披露目する。両親と主要貴族が揃う中、特に今年は第1王子ルドルフが出席する行事だ。全児童は真剣に取り組む。この行事への参加は強制てはない。現に自身が無く欠席する者いる。この王都での行事に参加するのは同世代の半数以下の12人だけだ。マリエ―ルの順番は6番目前半の終わりだ。演奏が始まった。皆そこそこに上手い。マリエール兄弟姉妹より上手い。上級レベルだ。マリエールの順番になった。恥になる演奏はすまいとの一心で全力で弾いた周りの雰囲気が変わった。残りの子ども達その親達の表情が険しくなった。演奏が終わると後半の子どもの一人が「ブラボー」と言って拍手した。黒目黒髪の少女だ。つられて何人かが拍手した。王子も一緒だ。マリエールはニッコリ笑ってカテーシーをした。
後半に入った。黒目黒髪の少女の出来は良かった。所作も完璧だ。最後に王子が演奏する。マリエールは楽器をこの様に完璧に弾きこなす人を始めて見た。無論転生してからという意味だが。王子の演奏が終わって大きな歓声と拍手が起こった。マリエールも拍手した。国王が壇上に立った。
「どの演奏も素晴らしかった中でも、伯爵令嬢マリエールの演奏は素晴らしい。今一度アンコールしたい。チェンバロという楽器だ。弾くのは多分初見の曲だろう。」
チェンバロは弾くのは始めだ。しかも初見の曲だ。この世界の楽譜は判りにくい。ピアノと同じでいいのだろうか。国王命令だ。応じるしかあるまい。マリエールはカテーシーで承諾した。
奥の幕があきチェンバロが姿を現わした。マリエールはチェンバロのところまで行って椅子を調整した。楽譜を見ると課題曲よりも遥かに難しい。7歳で弾ける曲ではない。席座り国王を見た。国王は頷いた。チェンバロは繊細な楽器だ。曲も繊細で会場全体が音が伝わっているか心配だが強く叩いたら壊れそうで怖い。曲を弾き終わって王子だけが拍手する。王子は言う。
「私何度か弾いたが、壊れしまう。楽器としては欠陥品何だろう。父はこの楽器の演奏者を探していた。きみは合格だよ。」
その後簡単なパーティーがあり拍手してくれた少女がシルビアという侯爵令嬢だと知る。女性同士の集まりと王子を中心とした集まりが出来た。私は王子に質問があるので王子の集まりに出かけた。
「王子、国王が私にチェンバロを弾かせた意図は判りますか。」
王子は少し考えて応えた。
「何もしなければ、きみがあの演奏会の最優秀者だ。そこできみにチェンバロを弾かせた。チェンバロは壊れやすい、強く弾けば必ず壊れる。きみが壊して聴衆の顰蹙をかうのもも良し、弾く力を弱め聴衆に届かない演奏をするも良し。きみは後者を選んだ。多くの聴衆はきみがチェンバロを弾けてないと思った。しかし、きみがチェンバロをしっかり弾きこなしているのが判ったよ。国王の策略はある意味成功した。でも肝心の私はきみに敗北した。多分きみという存在に一生頭が上がらない。」
7歳の発表会が行われた。王子に敗北感を味合わす。