表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

緊急医療情報キットのすすめ

作者: xoo

 何年前だったか、保健師さんの講演で、独居高齢者の救急搬送に備えて「健康保険証や介護保険証のコピーを持ち出しやすいところにまとめておく取り組み」が紹介されていた。救急車が来た時にご家族がいないと保険証の場所がわからない、家族親族の連絡先がわからない、かかりつけの病院がわからない、などで周囲の人が困ることが多く、入院に必要な情報をあらかじめまとめておきましょう、というものだった。これらを手頃な衣装ケースに入れて、ついでに下着とか着替えも入れて玄関に置いておけば、もし救急車で運ばれるときにまとめて一緒に病院に持っていってくれる、という仕組みである。

 何年も経ってるけど急に思い出して、「MY入院セットのすすめ」みたいな題で投稿しようかな、と調べてみたら、ちょっと違う取り組みが引っかかってきた。と言うか記憶違いだったようで、情報取りまとめが主、下着とかもまとめておけば入院が楽になるよね、というのが従だった。


 実物を見る方が速いので、アマゾンとか楽天でも良いけど「緊急医療情報キット」を検索すると紹介文でイメージがつきやすいと思う。箇条書きすると、

①健康保険証や介護保険証のコピーと連絡先(ご家族)やかかっている医療機関、担当ケアマネ、持病、薬のリストを、

②適当な筒やペットボトルに入れ、

③冷蔵庫のドアポケットに入れて置き、

④玄関の内側(防犯のため)と冷蔵庫の正面に「緊急医療情報キットを用意してあります」の告知シールを貼っておくと、

⑤いざ救急車で搬送されるときに救急隊が持ち出してくれる。

というシステムである。実際にどれくらいの町で稼働しているのかは資料を見つけられなかったが、自治体によってはキット(または情報カード)を無償配布しているところもあるので、それなりに公的な活動になっている様子である。


 先に紹介した保健師さんの講演では「下着着替えと幾らかのお金も玄関に置いておけば、災害時の緊急避難にも用いられて良いよね」と言う意図が紹介されていた(今思い出した)が、先ほど当該自治体のホームページを確認してみたが社協での緊急医療情報キット配布にとどまっているようだ。前に住んでいた地域は災害避難の記憶も新しい人はたくさん住んでいたが(私は経験がない新住民だった)、それから何年も経っているので記憶も薄れているし、防災キットは別に準備したほうが管理しやすいし、情報キット共々「高齢で認知が怪しくなると自分で準備更新できなくなるから()()()()()()()()()()()()()()」と言う方向に最近は落ち着いているようなので、まずは緊急医療情報キットの普及啓発に力を入れているようだ。


 まあ、今は入院する際に下着は病院の売店でも買えるし、病衣は基本レンタル品、歯ブラシやシャンプーや入れ歯ケースや箱ティッシュやタオルバスタオルなんかの消耗品・日用品は「入院セット」として日額利用できる業者さんが入っているところも多い。オムツも日額定額だったり。あとは入退院時の衣服と、院内靴(スリッパは転びやすいので禁止のところが多い模様)、紙マスクを用意すれば一応足りるようだ。テレホンカードはマスト、携帯電話&充電器があるとモアベターらしい。

本当は「エンディングノート」レベルのものを意思決定ができるうちに準備しておいた方が良いのだろうけど、なかなか取り組めないんだよねえ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ