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8 冒険者『見習い』(4)


グラニーさんの花屋に訪れると、相変わらず、客足はなかったが機嫌のよさそうな男性が目に映った。

グラニーさんだ。彼も僕に気が付いたようで手を振ってくれる。


「お!来たね少年!ラーラから手際が良かったって聞いてるよ!」

「ありがとう、ラーラさんも良い人で助かったよ」

「うんうん。今日はまた依頼かな?」

「うん。何か良さそうなのある?」

「そうだね、ラーラはもう今日は他の子と依頼を受けたみたいだから、他の人でも良いかな?」


ラーラさんは今日はもういないか・・・まあ誰でも良いか。



ということで、それ以降、僕は毎週2日間はラーリアで冒険者『見習い』として仕事をした。最初の1ヶ月程度はその程度で済ませていたが、その後、休みの日もラーリアにそのまま滞在し、週4で働いていた。ペースも早くなり1日で3、4件ほどの依頼をこなせるようになっていたため、1ヶ月の収益を1日平均に直すと5000エル程度の収入になっていた。


意外と収入が少ない。

というのも、結論から言うと、報酬の分け前が少ない場合もあったからだ。

人間性の良い冒険者ばかりではないのだ。


郵便配達や土木作業、お婆さんの話し相手になるなど、報酬の幅もあったせいもあるが、報酬の1割も貰えないというのもザラだったのだ。これが本当に大きい。


まあ僕はいいんだけどさ。ハートさんの給料でもやっていけるしね。

しかし、他の冒険者『見習い』をやってる子供達は大変だろうな・・・どんなに頑張って毎日朝から晩まで働いても僕と同じかそれ以下しか稼げないと思う。

ステータスの兼ね合いで僕の依頼遂行速度はかなり早いからだ。


ちなみに、PWKの世界は日本の物価とほぼ同じなので。手取り8万エル前後だと生きていくので精一杯だろう。寝床はなしと考えてだ。その上病気でもしたら働けないから収入ゼロだ。

他の子はどのくらい稼げるのか心配になったものだ。


実際、僕以外の子が何人かグラニーさんの店で依頼を受けているのを見かけるけど、大方、身なりはそれなりにボロボロだったっけ・・・へたしたら4万エルすら稼げていなさそうだったけど、栄養状態は悪そうではなかったので、働けているうちは死活問題でもないのだろう。とはいえ、この世界は孤児に優しくはないのだ。


しかも孤児の中でもカーストがあるらしく依頼をこなしても金を巻き上げられる子供もいた。


というか今まさにその状況が繰り広げられていた。


「おい!サリア!お前、今日は結構羽振りいい冒険者の依頼受けたんだろ?俺に分けろよ」

「え、前にも分けたよね・・・」


うわぁ・・・嫌なところに出くわしてしまった。

遠くから見てるので、あちらは気が付いてないだろうけど。


「うるせえ!ごちゃごちゃ言ってると殴るぞ!?」

「ご、ごめん!分けます、から!わ、分けるから殴らないで、ください・・・!」

「ふん!そうそう、弱者は従ってればいいんだよ!」


サリアと呼ばれた子は孤児の中でもかなりボロボロな印象を与える。水浴びもしてないのか伸びきった長い髪はべったりとしていて顔に張り付いて顔が隠れるほどだ。

すぐに懐から袋を取り出して依頼報酬の一部を渡そうとしたが、袋ごと奪われてしまっていた。


「ぜ、全部?!ぞ、そんな、せっかく稼いだのに・・・っいたっ!」

「この世界はな、弱肉強食なんだよバーカ!冒険者にだってそう言われるだろ!ふん!弱者はその辺で、死ね!!野垂れ死ね!」


取り返そうとして結局殴られてしまった挙句に暴言まで吐かれてるなんて、はあ・・・見ていて嫌な気持ちになる。

こういうことをやっている人間は、目撃してしまった人まで不快にさせることを知らないのだろうか。ほとんど不特定多数の気分を害すテロみたいなもんだよ?


見ればサリアと呼ばれた子供は目に見える部分だけでもあざがいくつか見て取れた。いつもこんな感じなんだろうな・・・


いじめている子供もやられている子供も、ステータスは互いにLEV0。


まあ、そうだよな。町の中に小型のネズミとかの魔物すら居ないみたいだし、EXPの確保もできないだろうから当たり前か。


絡まれた子は7歳の女の子のサリア。絡んでいたのは10歳の男の子ダラオン。


・・・ダラオン、こいつはマークしといたほうがいいな。いじめっこは無駄に内外に災いを呼ぶというのが僕の持論だ。


てか、性差と年齢差でステータスも結構開いてるし、完全に弱いものいじめだな。

前世でもあるにはある光景だったけど、親がいれば叱っただろうし、そもそもお金絡みでこの年齢の子供同士が揉めるなんてこともなかっただろう。

ちゃんとした親さえいれば・・・


しかし孤児たちである以上、大人からの諭すようなことはされない。そもそも大人たちもこんな非道な行為をする奴だっているだろう。


・・・グラニーさんの目がつかなくなった途端にこれとは、本当にまぁ、一言で言ってしまうのであれば、非常で残酷な世界、という感じだよ。


見てられないけど、ダラオンに返すように言ったところで今後もいじめは変わらないだろうし、下手したら悪化するかもしれないよなぁ・・・


サリアは泣きべそをかきつつも立ち上がったはいいが、立ち尽くして途方に暮れていた。


あー、もう。・・・なんも思いつかないな。

悪手かもしれないけど、こういうの見てられないんだよなぁ。

僕はサリアに近づき声をかけた。


「ねえ」

「・・・え、ぅぐ。ぇえっと、な、んですか・・・?」


急に話しかけられて涙を堪えながら僕の方を横目で見てくる。

一つ年上のはずだが、小柄で僕よりももちろん背も小さい。


本当にかわいそうなことだよ。今まで同じ境遇の子供からさえも暴力や暴言を受けてきたのだろう。自信がなくなってしまっていて余計小さく見える。


「これあげる」


僕は1000エルの硬貨を3枚取り出した。たぶんダラオンに奪われたのはこれくらいだろう。


「え、えぇ?!な、なんで、ですか・・・!?」


なんで、ってお前、僕からしてみたらかわいそうだからってことしかないけど・・・流石にそれを言うのは違う気がした。可哀想という言葉は莉緒も嫌いだって言ってしね。


同情からの施しは、意図せずして心を傷つける。


「・・・それはね。人というのは本来支え合って生きるものだからだよ。いい?強いからって弱者から搾取してたらしょうがないよね?そう思わないかい?」

「えっと、はい・・・?」

「本当の強者は弱者に施すし、弱者は弱者同士助け合うのが理想なんだよ」


できるかはわからないけど理想ではあるだろう。日本でも法律まで色々作ってもできてなかったし。それに、前世での父がよく言っていた。


『訴訟時代に入ってからは法律を守ることで精一杯だから、他人のためにとか考えることなくなったね、もはや法律様のために人間は生かされてるようなものだからな』ととびっきりやつれたような笑顔でキッパリ言い切ってきたっけ。


理想を追い求めた結果ディストピア化していたやつだ。心持ちだけで良いことも多いんだよ。法律やらルールを作って何でもかんでもどうにかしようとするなって言いたかったらしい。


まあそんなのは置いといてだ。心持ちだけで義務もなく動くのが最も気持ちがいいし、やりがいがある、ということを念頭に置いた行動をすることを考えた結果、僕はこの言葉をサリアにかけることにしたのだ。

弱者は弱者と助け合い、強者は弱者を助け、弱者は強者を助けられる時に助ければいい。この気持ちが大事なのだ。


「僕が困ってそうな時に助けられそうなら助けてくれるとありがたいかな」


僕が強者かそうでないかといえば、彼女よりや財政面も武力面でもおそらく知識などでも上かもしれない。もちろん前世だったら上とか下とか考えなかったと思うけど。


今はゲーム世界で、ステータスがあって、強いとか弱いとかの考えはあるだろう。だからこの考え方はあながち間違ってない、と思う。


ぽけーっと僕を見続けてだんまりのサリア。


まあなんでもいいけど、また奪われないようにな、と思いながら無言で僕はその場を離れた。




まあきっと、16歳になって普通に冒険者になれたら財政問題もサリアみたいな孤児たちは解決するだろうけどさ。

その辺りにはおそらく魔王が倒されていて、税金問題も幾分か解決するからより良いだろう。


それも、もちろん仕事ができればだけど。


障害があって生まれたり、障害を持ってしまったらその時点で働かなくなってアウトだろう。


まあそもそも健康でもこんな世界じゃ16歳まで生きられるかは微妙なところだ。いつ死ぬかわかったもんじゃない。

・・・悪魔さんとの契約要因から、僕もそれは同じだけどさ。にしても、LEV=AGEまでしか生きられないってのは序盤がかなりきつい・・・



まあそれはさておき、貯まったお金は好きに使うようにとハートさんから言われているのでお言葉に甘えるとする。


とはいえ、買いたいものもない。剣も防具もまともなの売ってないし、ポーションや薬草といったものも売ってないからだ。そして、今の装備で事足りているというのもある。

あと、薬草になりそうなものなら外に出た時に普通に生えてるし、自分で採取できるようになってるしね。お金をかける必要がないのだ。


ちなみに、ポーションはHTPすなわち体力を回復させるアイテムだ。もちろん、欠損部が治ったり、傷が瞬時に塞がったりといったことはない。

無論HTPがちょうど0になった状態で使っても意味はない。その状態は死を意味するからね・・・。

あくまで減ったHTPが少し回復するというものだ。見た目の変化としては使うと傷の治りは早くなるが劇的というほどでもないらしいと、冒険者から聞いた。

実際ゲームだと回復量が多い上級ポーションはゲームが進行してやっとで手に入るが、序盤では質の悪い下級ポーションとかそれにすら及ばない紛い物がほとんどだったと小説で読んだ。


薬草も似たようなものだけど、下級ポーションほどのHTP回復効果は見込めない。ただ、薬草はHTP回復効果のほかに、毒や麻痺の状態異常からの回復などが出来たりする。HTP回復特化の低級う下級ポーションと、回復プラス状態異常回復の薬草といった感じだ。

もちろん下級ポーションにしても薬草にしても即効性はない。

上級ポーションだと割と早い効果があるけどね。ただ、飲み薬なので吸収されるまでの時間がかかる。だいたい効果発現開始までに10分くらいだろうか。


即効性が期待できるのは魔法くらいだ。・・・まあ、現段階では魔法は存在してないけどさ。結界魔王討伐後の世界にはもっと良い、中級とか上級ポーション、希少な薬草が出現するようになってくるんだけどね。


本当にすごいのは振りかけるだけで瞬時に簡単な傷が治ったりとかもあるくらいだ。魔法が使えない人に対する救済措置みたいな感じらしいけど、もちろん魔法の方が効果は高い。まあ、ヒーラーとしての格が高くないと薬草にも劣ることになるみたいだけどね。


それはさておきだ。

僕がサリアへの金銭譲渡したもその使い道のないお金を使い時だと感じたから使っただけであって、決してボランティアしたいとか、恩を着せておきたいとかそういう気持ちはなかった。

気分が悪かったからというのを少しでも改善したいという、純粋に僕の利己的行いとも言えよう。

実際どこかで僕を助けてくれるということもあるかもしれないしね。


サリアにとどまらず、いろんな場面でいじめ事件はその後も続いていて、殴られたのか地面に突っ伏しているところや泣いている子供たちを何度も目撃した。

流石に毎回助けるわけではなかったが、声だけはかけたりした。

でもまあ、結局ご飯を分けたり、お金を渡したりとかもした。そんなこともあってか、特に弱い立場の孤児たちの間で僕は若干有名人化していた。


かといって、彼らと不必要に仲良くなる気はなかったので、挨拶くらいでとどめておいた。

子供は面倒くさいから余計にね。調子乗られてついてこられても困るし。


そういうところが僕を友達を作れなくしているのだろうけど、仕方ないじゃないか。僕と一般的な子供とでは中身が違うし、僕は将来的には人を殺さないといけないんだ。莉緒のために、いや、僕のためにも、そんな人間が純粋な子供たちと接していいのかわからないというのも、最後の足枷としてあるかもしれない。踏ん切りがつかないのだ。この世界の、ゲーム世界の人たちと仲良くするということを・・・



ハートさんのお供と冒険者『見習い』のダブルワークをしながら、いつのまにか数ヶ月が経過した。


僕はLEVは7へ、AGEは6へと上がっていた。


筋トレの効果もあってか向かうところ敵なし状態である。成長したおかげもあって今まで出会った大人の平均の3倍以上4倍未満程度にはどのステータスも強くなっていた。


でも、過信は禁物だよね。

毒でも盛られれば死ぬし、真っ向勝負以外では暗殺等であっさり死ぬだろう。


過信などで死ぬのは嫌だ。莉緒も道連れになってしまう。



・・・なので、たった今まさにグラニーさんから勧められた依頼に僕は困惑していた。


どういうことかって?


持ち掛けられたのは、事前に報酬がやたらと高いことがわかっている依頼なのだ。



依頼内容は探し物を探す、というもの。

それだけならまだわかるが、同時に子どもを何人でも雇い、その子供一人につき手取りで5万エル払うというのだ。しかも、冒険者は別に報酬が出るそうなので確実に子共に5万エルがそのまま支払われるという。

その上、紛失物は最悪見つからなくても2日経った時点で依頼は終了という・・・


あーうさんくさい。

裏があるとしか思えない。


実は子供を集めて誘拐して売り払うとか?悪趣味な金持ちが、子供を惨殺するとか?なんかそういう裏のあることのようなことがあるような気もする。


この世界ってそういう残酷な世界だろ?


まあ実際に真っ当な仕事だとして、想像すると、・・・何を探すのかはわからないが、子供にしか見つけられないようなものとか?そういうのならあり得なくもないか、ということで納得はすることにした。


今現在、グラニーさんと僕しかいない店の中、グラニーさんが僕に尋ねる。


「ロキくんはこの依頼は受けたくないかな?」

「どちらかと言えば受けたくない」


キッパリと告げる。そんな胡散臭いのじゃなくて、違う依頼が欲しい。

しかし引き下がらないグラニーさん。


「・・・ロキくんは利口だね。正直、私もこの依頼を子供たちに渡したくはなかったんだけど、子供たちがやりたいと言って聞かないんだよ。どうやら、事前に子供たちにこの依頼がリークされていたみたいでね、いつも以上に子供たちが集まるんだ」


グラニーさんが溜息を吐く。


たしかにこれほどの依頼なら下手したら子供たちからしてみれば2日で1ヶ月分の収入を簡単に超える可能性があるだろうし、やらない手はないのだろう。


「実際、誰がこの依頼を持ってきたんですか?」

「それが、ラーラなんだ」

「・・・ラーラさんが?」


なんでだ?

彼女がこんな依頼を持ってくるとは・・・最近は彼女の持ち込んだ依頼は受けていなかったけど、たしかに彼女から持ちかけられた高額依頼なら受けたくもなる。


ふと、ラーラさんの、あの豪快な笑い方を思い出した。


彼女なら依頼料をちょろまかすこともないだろうし、依頼の真実味もある。

時々、冒険者ギルドを通さない依頼があるけど、その場合、依頼料はまず出ない。ギルドにもばれないし。ちょろまかし放題だからだ。


だが、ラーラさんならそんなこともしないだろう。そしてなにより子供に優しい。これは普段誰からもあまり相手にされない孤児にとっては決め手だろう。


「彼女は子供たちに好かれているからね。みんな疑いの気持ちもないみたいなんだ。でもロキくんならその辺の冒険者も顔負けするほどの依頼遂行速度と達成率を誇ってるからなんとかなるでしょ!」

「僕、子供なんだけど・・・」

「まあそれはわかってるけどさ!少なくとも町の外を闊歩してる人と同じくらいの魔物より強いでしょ?」

「え?」


たしかにこの辺りに出てくる大人くらいの大きさよりちょっと大きい魔物くらいなら倒せるけど・・・


まさかステータスがバレてるのか?迂闊だった・・・ステータスを見れるのは僕だけじゃない可能性は普通にありえるもんな。アイテムを使うとか、第三者経由で僕のステータスを覗き見て能力を知っているということもあり得るだろう。


少し冷や汗が出た。


身構えているとグラニーさんは、ハハハッ!と豪快に笑うと「冗談だよ!小型ネズミの魔物にだって勝てる子供なんて見たことないさ!」と僕の肩をポンポン叩いた。


・・・なるほど、やっぱ魔物倒してるところは当分は見られないようにしとこう。


紛らわしい人だな・・・でもまあ、戒めないとね。他の子供に混ざって行動したら他の子供より目立ってしまうだろう。


万が一僕のステータスを『鑑定』のようなSKLで見られたら妙なTTLやSKLなど、そして大人の3倍は強い化け物じみたステータスがすぐにバレてしまう。よく考えたらいわゆる一般的人間の領域から僕は既に出てしまっているのだ。

万が一にも人型の魔物の類と勘違いされて討伐とか言われたら困るな・・・


とりあえず、隠蔽や改竄に関するスキル獲得するか。あれらは盗賊や暗殺者、詐欺師系のSKLだけど、JOB限定SKLじゃないからJOB変えても使えるからとって損はないだろう。


「ラーラに限ってこんなことはないと思うけど、別の町で孤児たちが一度に多く行方不明になっているらしいから、気がかりでね」

「孤児が・・・?」


たしかに孤児は野垂れ死ぬことも多いらしいけど、それでも一気に居なくなると話題にもなる。

グラニーさんは、別の町で起きた事件でラーラさんを疑っているみたいだ。

でも少なくともこの辺の町の話ではなさそうだ。ハートさんに付いて他の町を移動してもそんな噂は聞こえてこなかった。


でもラーラさんが町を長く離れているような話は聞いた記憶がないから、他の町の事件はまた別問題だろう。


てか、それなら依頼を回さなきゃいいのにとも思ったけど、ラーラさんなら依頼をグラニーさんを経由せずとも子供たちに持ちかけることもあり得るし、たぶんそういう考えに至ったのだろう。


グラニーさんの頼みでもあるし、僕は意を決した。


「そうなんだ・・・仕方ない。その依頼受けるよ」

「本当か!ありがとう!明日、昼には出発するらしいから朝から子供達がラーラの元に行くと思う。その中に混じって様子を見つつ、何もなければそのまま依頼を遂行していいからね!」


ということで、僕はこの依頼を受けることになったのだった。


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