第九話
はい、祓戸です。感想を貰えたことが嬉しくてテンションが上がって本日2本目ですw
今回はついに……?
ボクの魔物がゴブリンにすら劣ると気づいた。
そんな魔物を持って帰ってるあの男は何が目的なんだろう?
あれかな?観賞用。でもそんな余裕があるならボクの食事をまともにしてほしい。
魔物を取りくる時についでの様にしてるけど、結構ギリギリなんだけど。
まあ実はこっそり食べれる動物とかを作って食べてるんだけどね。
そろそろ新しいの作りたいけど何を作ろう?オーガ作ったし、スライム作ったし、蜘蛛作ったし……
んー。虫系行ってみようかな?
蟻型はペインアントで作ったから…
あ、そういえばあの本に良いのがあったね。
あれは確か…ギガントマンティスだっけ?
虫のカマキリにそっくりな魔物で腕の鎌が2本から4本に増えている。
肉食でざっしょく?だから何でも食べて街の中の人が全部食べられたって本に書いてあった。
ざっしょくが何か分からないけど、とても凶暴で危ないってことは分かる。
もしかしたら魔蜘蛛を全部食べちゃうかも。
ま、ボクは作れって言われただけだからその後のことは知りませーん。
問題は魔力が足りるかどうか?これだけ。
あとここまで生物錬成を使ってて分かったことがあった。
一つ。錬成する生物が強ければ強いほど魔力をいっぱい使う。
今まで作ってきた生物の中で1番魔力が少なく済んだのは、ただの蜘蛛。
数字にするとするなら30とかそこら。1番多かったのは蠱毒蜘蛛。錬成しようとしたら思ったより使う魔力が多くて咄嗟にキャンセルしちゃった。多分10000くらい。
これのおかげで錬成する魔物の強さが大まかに分かるからとっても便利。
二つ。同じ生物を一気にたくさん錬成する時、使う魔力は同じ数を一つ一つ錬成するより圧倒的に多い。
これは魔蜘蛛を共喰いさせる時に使う蜘蛛を作っていた時に気づいた。
最初は1匹1匹錬成してたけど、途中から面倒だったから一気に錬成したら魔力が尽きかけた。
これは何故か分からない。楽したらダメってことかな?
三つ。錬成する生物が大きいほど使う魔力が多い。
ボクが錬成した生物で1番大きいにはオーガ。
どれくらい大きいというとボクが外にいた時に住んでいた家くらい大きい。
それでも蠱毒蜘蛛には敵わない。
どれくらい強いんだろ?あの蠱毒蜘蛛。
そしてボクが今から作ろうとしているギガントマンティスはとても強くてとっても大きい。
強さは蠱毒蜘蛛より一回り強いくらいで大きさはオーガの三倍。
魔物をいっぱい作って増えに増えたボクの魔力でも足りるか分からない。
もしかすると初めての錬成失敗になるかもしれない。
失敗するとどうなるんだろ?作った魔物が崩れるとかだったらまだ良いけど暴れ出したらボクじゃ対処出来ない。
暴れ出した時用に蠱毒蜘蛛を増やそうか。
期限の三日には間に合わないから蠱毒蜘蛛は2匹以上だね。
そうと決まれば
「生物錬成」
普通の蜘蛛を……ざっと5000匹。
ちょっと目眩がしたけど我慢する。
この後の作業が地味に面倒だ。
5000匹全てに配下強化で魔蜘蛛に変える。
これ一気に出来ないかなぁ……
あとは地下空間を作って魔蜘蛛を放り込んでボクの魔力を入れて認識阻害で隠す。
ここでボクの魔力は完全に切れた。それによってボクは気絶する。
この気絶って起きた後も怠いのが続くから嫌いなんだよね…
こう、体の芯に残るって感じがする。
おはよー。今日は多分あの男が来る日。
蠱毒蜘蛛は作ったけど、上手く行ったかな?
地下空間を開けてみるとそこには2匹の蜘蛛が。
うん上手く行った。
名前:無し(0)
種族:蠱毒蜘蛛
状態:毒状態(極小)
スキル
王毒、操糸、隠密
称号
スリゼルの配下、生き残った者
うん。スキルも種族も変わらないね。
あの特殊なやつはどうやってできたんだろうね?
男は新しい魔物を作らなかったせいで腹いせに激痛を流しながら蠱毒蜘蛛を持ってった。
ペインアントに襲わせるぞコラ。
そんなことを思いながら今日も魔物を作る。
あ、忘れてたけどまだ試してないスキルがあったよね。
今日は男も来ない日だし試そっかな。
「悪魔契約は…何となく分かるから後回し。次!」
強制親和……感情を持つ生物の警戒心を大幅に下げる。
結果。分かりませんでした。
これも相手がいないとダメなタイプ。
いやイムが襲ってこないのはこのスキルのおかげ………のはず。
「????はどうせ使えないだろうし…最後の悪魔契約…やってみますか」
悪魔契約……悪魔を召喚し、契約できる。呼び出せる強さに制限はないが同時に代償も制限がない。
「どうせなら強くて賢い悪魔に来てほしいからね!ボクの魔力を全部入れる!」
これは生物錬成で学びました。強い魔物にいっぱい魔力が必要なら蜘蛛もいっぱい魔力を注いだら強くなるんじゃないかって。試してみたところ、一気に魔蜘蛛を作れるようになった。
多分これも同じでしょ!
体の中の魔力が抜けて立ちくらみがする。気持ち悪くて気絶しそう…
でもしない。今までずっと気絶してきたんだ。これくらいだったら耐えられる。
それに気絶した間に呼び出した悪魔に何されるか分からないからね!
「じゃあやろう!とその前にこの部屋らしき空間に認識阻害をかけて…」
悪魔契約。
その瞬間、闇に包まれていた空間に光が現れた。
光は複雑な魔法陣を描き、どんどん大きくなっていく。
陣を描き終えた光は一際怪しく輝く。
光が収まるとそこには腰の辺りからコウモリのような翼を生やした15歳くらいの少女がいた。
いかがでしたでしょうか?
ついにヒロインの登場です。狂気を纏ったスリゼルと悪魔のヒロイン。
良いね、似合ってるw
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