第一話:プロローグ
はい、祓戸です。ぶっちゃけあらすじとほぼ一緒なんで読まなくても大丈夫です。
第一話
ライトノベル人気ジャンルのザマア系の物語。
主人公が不当な立場にいてそれを正しい立場へ戻して、元の仲間へ復讐する。
これが一般的なザマア系の物語だろう。
しかしその復讐が世界を巻き込むとしたら?
大抵の主人公は懐が広く、優しいが、もし性格が歪んでいるとしたら?
これは主人公が追い詰められ、精神が歪み、復讐によって世界をxxxしまう物語。
ファンゼル家にある特別な女児が生まれる。目は母親譲りの青に近い紫、髪は珍しい黒色。
まあ別に容姿が特別なわけじゃない。では何が特別なのか?その女児はある神の寵愛を受けてこの世に生まれた。
遊戯神の寵愛。その名の通り遊戯を司る神の寵愛を受けて生まれてきた。
この世界にはスキルなる異能があり、人々はその異能を駆使して発展してきた。故にスキルの数と質というのはとても重要視される。
人は通常スキルを三つか四つしか持たない。生まれるときや生きているうちにに神に祝福され加護を受けると五つほど持つこともできる。
しかし寵愛は加護とは比べ物にならないほどに優秀なスキルと数を与えられる。実際この女児も強力なスキルを多く所持していた。認識阻害、生物錬成、土魔法、幻惑魔法、魔力強化、配下強化、悪魔契約、強制親和、????。
神の寵愛は滅多に人に与えられない事もあって加護をも超える。常識を超えたスキル数に上限無し。過去には十を超える事もあったそうだ。しかもどのスキルも強力だ。
この女児はファンゼル家にとって大きく昇進するチャンスだった。この寵愛のことを全面的に前へ出して優秀さを喧伝し、より力がある貴族家として王家から重用されることもできる。
いやそれどころかこの力を使って住んでいる王国を乗っ取ることもできる。
しかしファンゼル家当主リーナスは臆病な男だった。
“この力が自分に向くんじゃないか?“
“他の貴族家や王家から目をつけられるのではないか?“
この男の言いたい事も一理あるだろう。これは余りにも優秀な者が現れると誰もが一度は考えてしまう事。
その後冷静になって「何をバカなことを」と考えを改めるまでが誰もが通る道。実際、親子なのだから親しく接していれば頼もしい味方になっただろう。
しかしこの男には側室がいてその側室が身籠っていたら?しかもこの優秀な女児と同じ時期に生まれ、男児であったら?
リーナスは優秀な女児をある程度まで育てると地下に幽閉し奴隷にすることに決めた。秘密裏に処刑では無いところが男の肝の小さいところを表している。
優秀な男児はスリゼルと名付けられ、側室の男児はルーガイと名付けられる。
この男の判断が将来、歴史に残る大きな事件を引き起こす。
しかしそれは十数年後のお話。
いかがでしたでしょうか?
絶対面白くないでしょ。こんな初期の語りなんて後々わかって来るしね。
なので面白くなりそうと思った方は、『ブックマーク』や下記のポイント評価を押していただけたら幸いです。
またアドバイスも是非。