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the hole

作者: 鰯中

少し隠喩的な表現があります。

軽い気持ちでどうぞ。

あの頃僕たちはよく廃工場の近くの空き地で遊んでいた。


怖いものなんか無くて、大人達に入ったら行けないと言われても気にしなかった。


そこには「不思議穴」と呼んでいた穴があって、ちょうど大人がすっぽりと入れるくらいの穴だった。


僕たちは点数が悪かったテストや小さくなった鉛筆なんかを入れたりしてゴミ箱がわりに使っていた。


なぜその穴を「不思議穴」と読んでいたというと、穴の中に捨てたゴミは1週間くらい経つとすっかり消えてしまうからだった。


あの夏の日、僕たちはいつもみたいにその空き地で遊んでいた。鬼ごっこをした後にみんな疲れてしまって、少し休んだあと、マー君が「かくれんぼをしよう」って言ったんだ。


鬼は僕だった。


「いーち、にーい、さーん…」


僕は10まで数えるとみんなを探し始めた。


しょーやんとアラタ君は見つけたけどマー君だけ見つからなくて、諦めて帰ってしまった。


帰り道で黒い服を着たおじさん達とすれ違った。


「兄貴ぃ…もう俺この仕事嫌っすよ…」


「バカやろう!これをやんなかったら俺らが消されるんだぞ!」


「だって取引先の顔も名前もしらないんすよ」


「仕方ねぇだろ、俺たちはただ毎日あるかどうか確認するだけでいいんだよ」


おじさん達はそんな事を言っていて、僕たちに気付くと、「おい!ここはガキの来るとこじゃねぇぞ!とっとと帰りやがれ!」と怒鳴った。


怖くなってみんなで走って家に帰る時、マー君の声が聞こえた気がした。





後で聞いた事だが、あの空き地はヤクザが死体を溶かすために使っていたらしい。


なんで今こんな事を思い出したのだろう。


あぁそうか、今日はマー君が消えて10年目だからだ。



えぇ〜どうだったでしょうか。

あんまり怖くなかったですね笑。

主人公とその友達はイカれているのかもしれませんね。

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