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青空

作者: 柳晶

 最近青いものが好きだ。自分が求めている色らしい。確かに手が届くなら、もうタイムリミットも待たないで駆け出してゆきたい。青空に。青が好きなのは昔からかな?でも高校の時とか中学の時とか黒い色が大好きだった、すべてが溶け込んですべてを満たしてくれる色…黒。そうだ、でも、昔は青い空が大嫌いだった、向上心?そんなものくそくらえって思ってたし、何よりしたばかりを見て歩いていた僕にとってこの町の青空は眩しすぎた。青空を見上げることができなくても、雨あがりのアスファルトに映ったそれが僕のすさんだ気持ちを軽くしてくれた。

 校舎から聞こえる雑踏、校門から走ってくる笑顔、頭がいたくなった。その瞬間に僕の青空は踏みつぶされて歪んで、濁って、しずくが飛んだ。黒い髪にしぶきがしたたる。後ろの方できれいな笑い声が聞こえてくる花盛りのキラキラとした笑い声が、これが嘲笑だなんてなんて世界に生きているんだろう。前髪を人差指と親指でつまんでなでつけつける癖。今も抜けきらない。これは高校時代に定着したんだたぶん。

 


 銀と青を混ぜてふわっとケープで固めたらこんな風になるのかなってこの町の青空は目にやさしい。僕の街とは大違い、ねぇ兄様なのにどうしてあなたの街の空を思うとこんなにも涙もろくなってしまうんだ。いつだって泣きそうな僕にからからと笑ってくだらない話で笑わせてくれたあなたがもう空に還ろうだなんて冗談だろ?四月の愚か者でも、良かったじゃないか。余命宣告とかさ、寝耳水もほどがあったぜ。

 明日の空は青空かな、またあなたのからからとした笑い声を思い出すよ。


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