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059 閑話・過去 9歳差の姉弟

014.5 024.5 032.5 058.5 に閑話を分割する前の物です。

上記の閑話を読み進めて来られた方はスルーしてください。

最新話を追って来られた方のために残します。

014.5 閑話・過去 研究室1


 長かった。ずっと苦労の連続だった。

あの御方(おんかた)の血筋を守るため、現地人のDNAを弄り、健康な肉体を手に入れるまでは簡単だった。

だが、DNAと紐づく精神のDNAが機能不全に陥るとは想定外だった。


 私達夫婦は、この惑星に降り立ってより、現地人に成りすまし長きに渡る研究を行って来た。

錬金術士だ魔女だと言われ迫害され仲間が一人また一人と倒れて行った。

この東の島国に渡り、隠れ、なんとか成果を出すことが出来た。


 産まれた姫は、今の所順調に成長している。

だがまだだ。

このままでは奴らに対抗することは出来ない。

男子が必要だ。あの御方の力を引き継げる男子が。

肉体的には姫様で完成の域に達した。

だが男子の遺伝子を加えると精神のDNAが崩れる。



************************************

 

024.5 閑話・過去 研究室2


 姫様の成功から9年が経った。

やっとここに我らの王子を、あの御方の御子を生誕させることが出来た。

これからは姫様を娘、花蓮(かれん)とし、御子様を息子、晶羅(あきら)とし、私達夫婦の子供達、9歳離れた姉弟(双子)として表で生きて行く。


 時が来るまで奴らに見つかり正体を悟られてはいけない。

奴らの手に精神のDNAの秘密を渡してはならない。

あの御方の力、戦艦(いくさぶね)の……を奪われてはならない。

なんとしてでも晶羅(あきら)様に(ふね)を……。



************************************


032.5 閑話・過去 研究室3


 お二人は順調に成長している。

だが、私達が設置した次元跳躍門(ゲート)を使い、既に奴らがこの惑星に手を伸ばして来ていた。

迂闊だった。まさかシステムが乗っ取られるなんて。


 花蓮(かれん)様が産まれる以前から奴らはこの惑星にいた。

私達は目立ちすぎる。

奴らの工作員には、私達がこの惑星の生物ではないと見破られるだろう。

私達夫婦は死んだことにしよう。

事故死にすれば姉弟に十分幸せに生きて行くお金を残せるだろう。


 この惑星の人間として私達は研究施設ごと事故にあう。

姉弟の両親はこの世から居なくなる。

奴らの法では他星系の知的生命体に危害を加える事は出来ない。

地球人だと思われていれば手を出せないはずだ。

姉弟に余計な知識を与えなければ、あの御方の御子だとは気付かないだろう。

時が来ればまた姉弟の前に姿を現そう。

姉弟を外宇宙(そと)へ連れ出さなければ。



************************************


058.5 閑話・過去 姉 花蓮


 両親が亡くなってから、私達姉弟は世間のバッシングを受けた。

どこから漏れたのか、9歳差の双子というのが珍しいんだろう。

遺伝子実験の化け物。非人道的な科学実験の産物。

どこも噂で持ちきりで人権などというものは守られなかった。


 だが人の噂も七十五日と言うように、月日の流れで世間はあっさり私達に興味を失った。

その間、私達姉弟は引っ越しに継ぐ引っ越しで逃げまわった。

ホテル住まいということも多く、両親が残してくれた遺産も保険金もほとんど使ってしまった。


 今の仕事はそこそこの給料だけど、何か他でも稼がないと弟に贅沢をさせることも出来ない。

私は最近流行りだしたお金が稼げるゲーム、SFOのプロゲーマーになることを決意した。

幸い、こういったゲームは昔から得意だったんだ。

伏線を長く引っ張りすぎてもと思いネタバレしました。

精神のDNAはフィクションです。

そのようなものは学説も何もありません。


次回より新編・放浪編です。

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