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023 初心者講習9 最終演習2

短いです。

重力異常フィールドと停滞フィールドで字面が同じになってしまったので、前者を重力場異常宙域と変更しました。

特殊フィールド=特殊宙域 になります。

 向かって来る敵艦は3艦。艦種は不明。

こちらの左脇を抜けようと三角形に並んで突っ込んで来る。

手前から1番艦、右後ろを2番艦、左後ろを3番艦と呼称する。


□③▼□▼②□

□□□▼①□□


 1番2番艦の左腕の盾が良い位置で艦体を防御している。


「アヤメ、フォレスト、アキラは突撃しながらレールガンで牽制射撃」


 オオイさんの指示が飛ぶ。


 僕らは1番2番艦の左舷を狙ってレールガンを撃つも重力場異常により当たらない。

修正して射撃。敵1番艦の盾でに当たるも、弾が滑って外れる。しかし盾の耐久度を削る。

相対距離が接近すると敵艦もレールガンを撃って来る。

敵艦の弾も重力場異常で曲がる。

僕らもがレールガンを打ち続けると、敵1番艦の盾が耐えられずに弾け飛ぶ。


「突撃隊、全艦ミサイル発射!」


 オオイさんの指示でミサイルが発射される。

しかし僕4発とフォレスト2発で計6発のみ。

敵3艦のレーザーに簡単に迎撃されてしまう。


「アヤメ!」


 オオイさんの怒声が響く。


「仕方ないじゃない! 私の艦は速度重視でミサイル無いんだから!」


 完全に指揮ミスだな。


「ちっ! 手本を見せてやる!」


 オオイ艦からミサイルが発射される。

10、20、30、40発!


 敵1番艦が飽和攻撃で爆沈。敵2番艦も後を追う。

ミサイル爆発の火球が宇宙(そら)を覆う。

その火球を突き抜けて敵3番艦が突っ込んで来る。


(ん? なんだ?)


 同時に透明な何かが通過したように見えた。レーダーに反応は無いが気になる。


「敵4番艦いるかも! 警戒を」

「アキラ、俺の指揮に割り込むな! 敵3番艦を迎撃だ!」


 オオイさんが怒鳴る。かちんと来るが一応指揮官は向こうだから黙る。 

その隙を突かれたわけではないが、気付いた時には敵3番艦は僕達の左横を抜けていた。

粒子ビーム砲で狙うが、オオイ艦に被って射撃出来ない。

敵3番艦がオオイ艦に迫る。

オオイ艦は迎撃にレーザーしか撃てていない。

簡単に突破される。


(あれはミサイル特化でビーム砲も積んでないな。偉そうにして、それかよ)


 僕達4艦の防衛ラインは突破されてしまった。

急速回頭で敵3番艦を追う。


「フォレスト、射線が取れないどけ!」


 キリさんが怒りながら敵3番艦を狙撃する。

敵3番艦の盾に命中、弾が逸らされてフォレスト艦に当たる。

幸い停滞フィールドで弾が弾かれて被害はない。

あわてて逃げるフォレスト艦。


 僕とアヤメで敵3番艦を左右に挟み粒子ビーム砲を撃ち込む。

敵3番艦はコースを制限されて狙撃手の庭に侵入する。

次々と撃ち込まれるレールガンにより盾が粉砕し、停滞フィールドがダウンし、とうとう装甲が破られて敵3番艦は撃破された。


「よし、防衛戦闘終了」とオオイさん。

『甘い!』


 シイナ様の声と同時に遮蔽フィールドを解除した敵4番艦が防衛ラインの向こう側に到達していた。


『今回の敵の目的は我々の撃破ではない。敵陣深くまで到達し、情報を得て送ることが目的だ。

味方を犠牲にしてでも先に進む。そんな敵だということを肝に銘じておけ』


 僕達の防衛戦は失敗した。

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