始まりの物語
正直自分がどんな程度の小説を書いているのか全然わからないのですが。とりあえずできるだけ精一杯かいてみました!できるだけ多くの人に読んでもらえたらなぁ、なんて思ってます。まぁ、結局何が言いたいというと、気が向いたら読んでくださーい。
あ、あと、本作は異世界ファンタジーものとなっておりまーす。
ー目が覚めると、そこは………
この世にはまだまだ未発見で未解決な事が沢山ある。本当に霊や妖怪は存在しているのか。宇宙の外はどうなっているのか。人間の祖先は絶対に猿であると言えるのか。ドッペルゲンガーなる者は実際にいるのか。はたまた、神様はいるのか、仏様はいるのか。タイムトラベルは可能なのか。超能力者は本物なのか。
また、本当に霊や妖怪が存在しているのなら、この世のあらゆる生命体を観点として考えたときどのような位置付けとなるのか。宇宙の外があるのなら、それらをなんと呼ぶのか。そもそも人間はもともと地球で生まれた生物なのか。もしもドッペルゲンガーと遭遇したら当事者はどうなるのか。神様、仏様にすがって救いは有るのか。タイムトラベルを成功させた時、パラドックスからの副作用は発生しないのか。超能力者といっても具体的に何ができるのか。
今取り上げた事以外にも人々が疑問に思うことはもっと多く、そして多種多様であろう。そしてただの想像や理想、偶像に過ぎないかもしれない。しかし現実かもしれない。
実際に誰か個人がそれを観測しない限りそれは非現実としてただの想像や理想、偶像に留まることになる。実際に誰か個人がそれを観測した場合それは現実としてこの世の1つの理となる。つまり、人々が目にしたかしていないかが、あらゆるものの存在の有無を決める事となる。それを観測した時、それは確定された現実としてこの世の普通となるのだから。
「うーん……、ここどこだ?」
人が次から次へと隣を通り過ぎていく。
「らっしゃい!らっしゃーい!!今ならこの旬のポルガが1つたったの4シーカだよ!!安くて甘いよ!今だけだよー!!」
どこだここ?
「号外!号外ー!!英雄が帰ってくるぞー!!」
ちょ…、待てマジでここどこだ!?あれ…、てか俺さっきまで何処にいたんだっけ…?ダメだ…何も思い出せない……
「おい、そこのガキ!店の前にさっきからずっと突っ立ってンじゃねぇ!商売の邪魔だ!それともお前何か買ってくのか?…って、お前…、人間じゃねぇか……、お願いだ、悪いことは言わねぇから、とっととどっか行ってくれ。」
店主が俺を冷たい視線で睨んでいる。ただ、侮蔑や罵倒等とは違い、哀れみを持った眼であった。
ん?あっ…、俺のことか!なんかお店の人困らせちゃってるようだし?とりあえずどくか…てか、ホントにここ何処なんだよ?全然見覚えねぇぞこんなとこ!?どうなってんだ?
空には雲1つなく、文句なしの晴天だ。周りには大勢の人達が迷いなく足を動かし、建物はレトロな作りのものばかりだ。地面はコンクリートではなく土。
もしかして……これ、夢か?でも夢にしては現実味がありすぎるというか、リアルすぎるというか……、!?てかなんかよくみると周りにいるの人じゃなくね!?なんか耳とんがってるし、それに、なんか猫耳っぽいのもいるぞ!おいマジでどうなってんだ?
「オォーーー!!ラルクさまーー!!!」「お帰りなさいませラルクさまーー!!!」
なんだ?いきなり!?とりあえず行ってみるか……
人混みの中をなんとか潜り抜けると、騎手らしき…、頑丈そうな鎧に身を包んだ人達が人混みの真ん中を堂々と進んでいた。
やばいな…なんか……、やばいな。てかやばい、やばいとしか言えない。待てよー、一旦冷静になれ……。ここが俺の知っている場所じゃない事ぐらいはわかるぞ……、というよりもこんな場所普通じゃないというか、日本の中じゃない、絶対そうだ!理由は…、そう!日本にはとんがった耳がついている人種もいなければ猫耳もいない!、いや、どの国行ってもそうか…てことはここは地球じゃない!?いや…でも、それは……、ぶっ飛びすぎだろ。でも他にもうなにも考えられねぇ―――、一回記憶整理してみっか。えー、まず俺はさっきまで何処にいたんだ?人混みを掻き分けて来て…、その前は店の前にいて、その前は……、その前は…?う~ん?…ニッポン?……いやそんぐらいわかって当然だろ。
「ダメだ、全然思い出せねぇ。」
なに、俺記憶喪失ってやつ?洒落になんねぇよ。とりあえず周りの人にここが何処だか聞いてみっか…。
周りには人間に似ているが、どこかしら人間とは確実に違った特徴を持った人間、いや、この場合は生物といった方がいいのだろうか。とにかく人型の生物が沢山いる。ただ、知らないものに話し掛けるのが怖くて、とりあえず話し掛けるまでに10分以上かかってしまった。
「あの、ちょっと君、ここってどこなの?」
俺が話し掛けたのは少し小柄な人型の生物だった。顔つきは少し幼そうで、なんだか考えようによれば子供にも見えてきそうだ。てか子供だな、この子。まあ、だから話しかけたのだが、
「あぁーん?何言ってんだてめぇ?」
え、ちょ…待って、口悪すぎだろ。なに?こわ!いや、俺の質問のしかたも悪かったのか?いきなりココドコデスカ?はないか。とはいっても外見と違いすぎだろ。声とか超ハスキーじゃん。ん、もしかして子供じゃないのか?こんなに背が小さくて小柄なのに?いや、でも猫耳的なのもいたしあり得るなぁ。まぁ、とにかくここはうまく誤魔化して一回この場を離れた方が良さそ……
「何黙ってんだてめぇ?……、ん?てかもしかしてお前人間か?珍しいな。」
人間?らしきものの表情が緩み、少し驚いたような表情にかわり、声からも警戒心が抜けていた。ひとまず退散する必要はなさそうだ。
「あ、はい、俺……に…、んげん?…ですけど。」
珍しい?どういうことだ?
「今時人間なんて…、この国にはあのリリアぐらいしかもういないかと思ってたぜ。あんなこともあったしな。」
あんなこと……、あんなことってなんだ?
「お前さん、俺らが言うのもなんだが、こんな時間に外出すんのはやめときな。人が多い場所に姿も隠さず出てくるなんて…、正直お前さん、非常識だぞ。」
「え、一体どういう――」
「悪いな、俺もあんまり悪目立ちしたくないんだ……、じゃあな。」
人間?らしきものはそういうと、何処かへ行ってしまった。
一体どういうことなんだ?マジで意味わかんねぇよ。もう意味わかんねぇことだらけだよ。よくよく周りを見てみると、皆が俺を避けている。俺を見る皆の眼からは、皆が俺に対して警戒を抱いている事が明らかに窺えた。
「うーん、どうするかー?」
空はいつの間にか赤く染まっている。
「もう日が沈んじまうぞ……」
そんなこと言ってもなんの意味もねぇっつの……。ただ夜になられると少し困るなぁ、ここがどんなところかもわかんねぇかんなぁ……、正直ちょっと怖ぇなー。寝るとこくらいは見つけてぇなー。
いろいろ考えているうちにすっかり暗くなってしまっていた。
今日は野宿か…、初だな!…なんて、そんなくだらねぇこと考えてどうする。
あの人間?らしきものと会話してから俺は、周りからの視線が不快で人通りの少ない裏路地に隠れて地べたに座っていた。
もう帰りてぇよ……、ま、つっても自分の家がどこなのか、家の中はどうだったのかも思い出せないんだけどな。俺、このままだと野垂れ死にするぞ。
「ハァーー……」
気付けば勝手にため息が出ていた。
明日になれば…、一度眠りについて、再び目を開ければそこはもとの場所に戻っているのだろうか。実は今は夢を見ているだけで、目が覚めれば俺は、自分の家の俺の部屋で、変な夢だったな、と笑えているのではないか……。
段々と瞼が重くなっていく。
眠りにつくとき、気が楽でいられた……。
次もよろしくお願い致します。次で少しわかることが増えるかな?