表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

死人とクチナシ〜死を悼む日と11の詩篇〜

イラクへ飛ばして

 どうあってもこの世から戦争が消えることは無いのねと嘆く性が慈しみを帯びている。

 二度とは戻らないと嘆く性が輝きを纏っている。哀れなる。

 

 何故どうしてと疑問符を掲げる我が身にも明日からの銃弾が雨のごとく。

 降りかかる。

 この世は危険極まりない。


 美しき思想、美しき現世への理想は永遠に邂逅せぬまま繰り返し、

 やがて消えていってしまうのだろうか?

 なんて果敢無い。


 時に地球の裏側で知り合いが一人死んでいる。

 立する地面の違いだけでかくも命の結び目が解けようとは。情けない。

 口惜しい。

 彼の半身の身代わりに。いざやこの身を差し出してしまえと。

 天啓が唄う。


 騒々しい雰囲気……


「あの場所に転がっているものは岩か何かなのかな?」


 ああどうか明日にでもこの身をイラクに飛ばして

 臆する気配すら見せない彼のテロリストとなって

 鷹派を星とするのか。あるいは。

 何も掴むことの無い両手で祈る振りだけを見せるのは。

 見い出すことのない何かを期待するのは。もう。

 やめよう。

 平和を唄え。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ