愛と嘘(７)
「連絡は取れてる？」
「そう、でも何とかなりそうな数でしょう？」
「そう、ありがとうその調子でお願いね・・・。じゃあ。」
私は私はそういって電話の受話器を置いた。
私はエントランスホールの階段を上りある豪華な扉を開ける。
すると、その先には優雅に朝食をとる彼の姿がある。
私は彼の横に座り、置いてある私の朝食に手をつける。
「おはよう。ねむれた？」
彼は私に優しく言う。私はえぇと言ってスープを飲む。
「そうだ、昨日―――から連絡があったんだ。君が刑務所をでたことを知っているようだ。」
「そう、じゃあ殺しに来るわね。」
「そんなことはさせない。」
「無理よ。彼らはプロのプロよ。どんな困難な事だって成功させるもの達よ。」
「君も僕もその集団の一人だった人間だ。大丈夫だよ。スキルの上では私達ははるかに上だ。
それに私の組織のものも警護に当たらせるから心配するな。ただ、あまり外出や公の前に出るのは控えるべきだな。」
「そうね。」
私はスプーンを置いて、部屋に戻った。
ベッドの上には何着かの服がある。私はそのうちの一つを選んで着替えた。
そして、私は彼とともに車に乗り、彼の仕事先のビルに着いた。
最上階の彼のオフィスにはすでに何人かの男女が控えていた。
彼は深くデスクの椅子に腰を沈め、タバコに火をつけて私に座るように椅子を進める。
「Ｍａｒｉａ。こいつらが君の護衛をする。」
そう言うと、六人の男女が私の前に立った。
「こいつらは私の組織の精鋭の６人だ。右から、ジア、クルーザー、マッド、レオナ、マドー、イザボアだ。」
六人の男女は一斉に私に頭を下げた。
「ねぇ、あなたの警護は？」
「心配ないたいていの行動は君と一緒にするから。私の護衛も含まれている。」
そう言って、彼は私に微笑んでタバコを消す。
「だから、私の仕事が終わるまで君はここにいてもらう。いいよね。」
「ええ、いいけど。」
「それじゃあ、この階の中ならどこにいてもいいから。また後でね。昼食のときは呼ぶから。」
「ええ。」
私は彼のオフィスを後にして、六人のうち三人に案内されて中央の一室に案内された。
そこはベッドもテレビも何もかもそろっている部屋だった。
三人のうちの一人ジアが言うにはここは彼が止まりで仕事をする時につかう部屋なのだそうだ。
私は一人になりたいといって三人を部屋から締め出した。不思議なことにこの部屋には窓がなかった。
私は正直困った。これでは私はぬいぐるみ同然だ。
このままでは身動きが取れなかった。
この生活が何日も続いた。
私は作戦を変更する為、受話器を取った。
「もしもし、・・・・。」
