悪魔と呼ばれた男
地下深くへ続く長い階段を私は手摺を使って滑り降りた。
真っ暗な闇が私を包む。
はやく明りを付けなくては…。
そう思って歩みを進めようとした時だった。
彼の鋭い爪が襲いかかってきた。
「う゛ぅ…」
私は左二の腕を斬られた。
焦りが血となって流れ出る。
「君はもう、死ぬ運命にある。」
私は壁伝いに足を大急ぎで進めた。その後を彼は追ってくる。
斬られた傷が痛んできた。
スイッチに触れた。私は急いで電気をつけた。
視界が開けた瞬間、目の前には彼の姿があった。
目を潰そうとしている。彼は右手をVの字にしている。
私はすかさず攻撃の瞬間に身をかがめた。
私はあたりを見回して一本の鉄パイプをとった。
鉄の焼ける臭い。飛び散る火花。
彼のすばやい攻撃に私はみを守ることしか出来なかった。
「どうしたMaria。お前の力はそんなものじゃないだろう・・・。」
とても、不服そうな言い方。
私は彼の攻撃をかわして高速で後ろに回りこんで彼の後頭部を一撃した。
すると、彼は気絶してその場に倒れた。
私はその姿をみて、舌打ちをた。
「わざと食らったわね。私もなめられたもんだわ・・・。まあいいわいきましょう。」
私は武器庫へ走った。
地下一階から、地下二階へ進むにはパスワードが必要だ。しかし、私にはパスワードがわからない。
パスワードは階を進むごとに存在する。そう、今の私にとって一番の問題はパスワードだ。
私は手がかりを得るために書庫へ入った。
そこには大量の書類が棚の中にしまわれていた。
そして、中央にはコンピューターがあった。
起動してる。ここは何年もの間つかわれていないのに・・・。
画面はチャットの状態になっている。
だれが・・・。一体・・・。
私はしばらく画面を凝視していたときだった。
(Maria。よく聞いてくれ。)
突然、画面に浮かび上がった。
誰かが私がここにいるのを知っているのだ。
私はデスクに座り、画面に向った。
(M:あなたはだれ?)
(G:私は君の味方だ。Mariaよく聞くんだ。)
(M:なに?)
(G:パスワードを教える。これは全ての階に使えるものだ。)
(M:ほんものであるというしょうこはあるの?)
(G:本物だと証明することは出来ないが、やってみる価値はあるだろ?)
(M:そうね。じゃあおしえてちょうだい。かれにみつかってしまうわ。)
(G:パスワードは「Maria」だ。Maria気をつけろドアの先にあの男がいる。)
(M:あなたはいったいなにものなの?)
(G:いつかわかるさ。さあ早くしないと、あいつにドアを壊されるいそぐんだ。)
私は画面をそのままにして部屋のドアノブに手をかけた。
その瞬間、あの男のものすごい蹴りがドアと一緒に私を吹っ飛ばした。
「お目当てものは見つかったかなあ?Maria。」
「さあね。それじゃあ先を急ぐんで。」
そう言って私は書庫を飛び出した。
彼も私を追いかける。
ここの地下は迷路だ。私は彼をまくため右へ左へ動き回った。
なんとかそれには成功した。そして、辿り着いた。地下二階へのドアだ。
しかし、そのときだった。
「どこにいる!!Maria!!」
声が近くに迫っていた。急がなくては。
私は急いで暗証照合システムを起動して「Maria」と起動した。
私は祈る気持ちだった。
一瞬が永遠に感じられ、恐怖が私の中を動き回っていた。
そして、結果が出た。
「ショウゴウカンリョウ、セジョウヲトキマス。」
そう言ってドアが開いた。私は急いでシステムを切り、中に入った。
ドアはオートロックだ。しまった瞬間に施錠される。
ドアがしまった瞬間、彼の右手の爪たちがドアを斬りつけ、キイキイと音を立てると同時に、システムを起動する音が聞こえた。
私は、急いで階段を下りて明かりをつけた。
彼はすぐに降りてくるだろう・・・。
私はまた走り始めようとした時だった。
「畜生!!何で開かない。パスワードは変更していないのに!あの女何をした!」
ドアが開かない。なぜなんだろう。私は不思議に思った。
誰かが外部からこの建物のシステムを操作してる。
おそらく、あのチャットの人だ。
あの人は一体何者なのだろうか・・・。本当に味方なのか・・・・。
私の疑念は尽きない。しかし、今は武器庫に向うしかなかった。
私は先を進んだ。まずはこの階中央にある地下管理室へ行かなくては。
そこで、地下一階を火災だと設定させれば地下一階は隔離され二酸化炭素で充満する。そう、彼を殺すことが出来る。
絶好のチャンスだ。地下管理室へ向かうことにした。
どうも、椿です。三月も終わりました。いよいよ四月、私もついに高3になりました。受験生です。なので、頑張ってもここでの執筆も八月までしか出来そうにないですね・・・。なので予告します。私、安倍椿は今年の八月を持って執筆活動を休止したいと思います。なので、現在執筆中の小説をそれまでに完結する予定です。後四ヶ月弱、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
3月30日 安倍椿。




