愛と嘘(終章)
「あなたを殺すのは私よ・・・。」
そう言って姿を現したのは私だ。
「Maria・・・。」
私は懐から銃を取り出して彼の前に座った。
「どうする、Maria。ここにいようか?」
「いいえ、結構よ・・・。」
その瞬間、私はフレディーを撃った。
フレディーは何故だといわんばかりの顔をして、私を見ていた。
私は彼を見て口を開く。
「口が滑ったわね・・・。あんたも裏切り者の一人だったのね。まっ、今までの協力に免じてこれで許してあげるわ。」
「まっ・・・Maria。」
そう呟いて彼は死んだ・・・。そして、私はロバートに銃口を向けた。
「立って!」
私は彼をたつように促した。彼は立ち上がり私を見つめた。
「Maria・・・。」
「優しすぎるのよ・・・。あなたは・・・。」
「裏で糸を引いていたのは君か・・・。」
「一部はね・・・。でも、彼のパトロンは私じゃあないわ。」
「じゃあ―――か。」
「ええそう。私が彼に―――に連絡を取るようにさせたの。」
「そして、パトロンにさせた。」
「そう、そして後は彼らがここに来るのを私は待っていただけ。」
「見事だ。」
「ありがとう。」
「でも、Maria・・・。どうして・・・。どうして・・・。」
「どうしてか?いい質問だわ。あなたは私の娘達を殺した。私の生き甲斐だった可愛い娘達をあなたは殺したのよ。だからよ・・・。」
「違うよ。Maria。どうして君は本心をかみ殺すんだ。」
私はそういわれた瞬間、言葉が出なくなってしまった。そして、その代りのように涙が溢れていた。
「Maria。どうして、正直に自分の本心に従って生きないんだ。どうして、かみ殺すんだよ。」
「あなたのことは愛しているわ。でもねそれ以上にあなたを憎んでいるの。娘達の分もあなたを許すわけにはいかない。もう、どうしようもないのよ・・・。私とあなたは結ばれることが出来ない。」
「それが、君の本心なのか?君はそれでいいのか?私は命乞いをする気はないただ、君が幸せに生きてほしい。そう願うだけだ。しかし、今の君は復讐が本心に見えない。娘たちの為というだけで自分の感情を殺している。この復讐の果てに君を待っているものは何もない。待っているとすれば死か、無だ。私を殺したければ殺すといい、でも、もうこんなこと止めるんだ。新たな人生を生きるんだ。Maria・・・。」
「もう、何もかも遅いのよ・・・。止まらないわ。さようなら。ロバート。」
私は引き金を引いて、弾丸が彼を貫いた。
女神の微笑みの元、銃弾は悲しく愛し合う二人を引き裂いた。
こんな羽目になったのもあいつらのせいだ。全てはあいつのせい、絶対に許さない。
私の復讐心はさらに増幅された。
私は彼の遺体にそっとキスをしてコートを来て別荘を出た。
そして、外に出されていた男達を始末して私は車に乗り込みアクセルを踏んた。
次はウィルよ。
こんにちは椿です。
やっと終わりましたぁ〜〜「復讐のMaria〜愛と嘘〜」正直、しんどかったです。でも、今回アクセス数が100に到達したりと嬉しいこともありました。本当こんな幼い小説ッ子の小説を読んでいただけてとても嬉しいです。今後も少しずつ頑張っていこうと思います。どうぞこれからも椿をよろしくお願いいたします。また、感想などもどんどん聞かせてください。椿でした。
安倍椿




