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最終章 終わりと始まり・・・

「フィナーレだ」

砲神眼に浮かぶ照準器が光るテルメスは七陽の勇者を見て笑みながらそう言った。

「スターマイン!!」

テルメスは七陽の勇者を見て笑みながらそう言った。

テルメスから凄まじい密度の神気が溢れ出して降り注いだ。

「・・・なんて威力だ・・・最上大業物では防ぎようがない・・・」

神刀華炎で降ってくる光を斬った梨々香は神刀華炎の刃を砕く光の粒を見て驚きながらそう言った。

降り注ぐ不可避の光が地上に巨大なクレーターを作っていく。

「私に続け!!」

先生の声で意識が戻った。

私は気を失っていたらしい。

「天道!!隼炎獄道ッ!!」

折れた最上大業物日炎を握り込んだ三郎はそう言うと金色の炎の隼になってテルメスに向かった。

「七陽の勇者がここまで強いとは思わなかった!」

テルメスは隼炎獄道を見て笑みながらそう言うと隼炎獄道に呑み込まれた。

「素晴らしい剣技だった!華松ッ!!」

欠けた最上大業物落陽淵崩を握った血塗れの華砂羅は目を見開いて笑いながらそう言った。

「師匠、見えました・・・奴を煉獄へ落とすための道筋が!」

神刀華炎を握った梨々香はテルメスを見てそう言った。

「旭日、美日の盾」

美日の盾を纏ってテルメスに突撃した青が界から突き出る砲塔を受けてのけ反るように吹き飛ぶと共に梨々香と華砂羅が姿を見せた。

「剣技、天陽回転斬り!!」

「落陽、刹那一光ッ!!」

「・・・」

剣技を受けたテルメスは十字の切り傷から蒼色の液状神気を噴き出して落ちていった。

倒れていた七陽の勇者がこの機を逃すまいと全力で起き上がり、テルメスに接近していった。

絶対に斬るという執念、必ず勝つという思いが痛いほど伝わってくる。

「落陽、淵崩」

「朝陽、無量の輝霧ッ!」

「旭日、壁打ち斬り!!」

「剣技!華炎龍!!」

私たちは一斉に剣技を放った。


リリカ・・・ごめんね。

私、本当に君が好きだった。

あの砂浜に来てくれないってわかっていたけれど、もし来てくれたらどうしようって一杯考えた。

二人で転生者アティアから逃げて、二人で生きていける方法があるんじゃないかって・・・一杯考えた。

君が来てくれない日はとても寂しかった。

もしもがあったなら・・・どれだけ良かっただろう。

「・・・!」

暗黒の霧に引っ張られて虚空へと昇るテルメスは暗黒の霧よりも遥かに早い速度で虚空を泳ぐ青眼、色が抜けた水色髪ロングヘア、白色の綺麗なワンピースを着た少女を見て驚く。

「・・・」

青眼、色が抜けた水色髪ロングヘア、白色の綺麗なワンピースを着た少女はテルメスに接近して抱きついた。

「君には希望が必要だ。転生者アティアから逃げたいのだろう?彼と結ばれたいのだろう?私がどちらも叶えてあげよう」

青眼、色が抜けた水色髪ロングヘア、白色の綺麗なワンピースを着た少女はテルメスを見て笑みながらそう言った。

「無理だよ・・・転生者アティアには誰も勝てない・・・転生者アティアからは逃げられない・・・」

テルメスは諦めるように瞼を閉じる。

「この力を見てもそう思う?」

青眼、色が抜けた水色髪ロングヘア、白色の綺麗なワンピースを着た少女がそう言うと虚空が白色に染まって昼空が広がった。

「・・・この・・・力・・・」

瞼を開けたテルメスは昼空を見て驚きながらそう言った。

「転生者アティアから逃げたいのだろう?彼と結ばれたいのだろう?私がどちらも叶えてあげよう。テルメス・クレイス・シフィドニツカ」

青眼、色が抜けた水色髪ロングヘア、白色の綺麗なワンピースを着た少女はテルメスを見て笑みながらそう言った。

「・・・はい」

テルメスは嬉しそうに笑みながらそう言った。

テルメスから影が抜けだし、意思ある影になった。

暗黒の霧は意思ある影と共に昼空を抜けて虚空へと昇っていった。

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