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二章 デート

次の日、私は夜葉州にある図書館に行った。

「すごく異国だ・・・」

梨々香はレンガ造りの図書館を見てそう言った。

「おーい」

テルメスは梨々香を呼ぶ。

「・・・」

梨々香はテルメスを見て笑んだ。

「こっちこっち」

テルメスは梨々香を見て笑みながら手を振った。

外国語の勉強は苦手だった。

発音が違うってすぐ怒られて楽しくなかったから。

でも、テルメスとする外国語の勉強はすごく楽しい。

テルメスはすごく褒めてくれる。

「つ、通じてるかな・・・」

梨々香は恥ずかしそうに頭を掻きながらそう言った。

「うん、しっかり通じてるよ。すごく上手だよ」

テルメスは梨々香を見て笑みながらそう言った。

「良かった」

梨々香はそっと胸を撫でおろしてそう言った。

「リリカは賢いんだね。ここの言葉をすぐに覚えちゃうなんて」

「いいえ、賢いなんてそんな・・・」

梨々香はテルメスを見て笑みながらそう言った。

「明日、一緒にお祭り行かない?賑やかで楽しいんだ」

「はい!」

梨々香はテルメスを見て嬉しそうに言った。


「梨々香が鍛錬に集中できていないそうだ」

赤眼、銀髪ショートヘア、黒色の着物を着た男性、桜華(おうか) 白丸(しろまる)は酒を飲む三郎を見てそう言った。

「ん?まぁ、少しくらいなら良いだろう。強くなることで華千﨑の血が途絶えてしまうくらいなら、弱いままで良い」

三郎は海を見てそう言った。

「儂らが守れば問題はない」

三郎は白丸を見て笑みながらそう言った。

「一週間だ。梨々香には一週間で決断してもらう。武術の道を進むか、政治の道を進むか・・・」

「神よりも人このことがわかっておらん人が居るとは・・・世の中不思議なものだな」

三郎は白丸を見て呆れたようにそう言うと酒を飲んだ。


次の日、私はテルメスと共に祭りに行った。

シャリク、シャルマ、ペリミニ、異国でも屋台飯は美味しい。

「美味しい?」

テルメスはシャリクを食べる梨々香を見て笑みながらそう言った。

「はい、とっても」

梨々香はテルメスを見て笑みながらそう言った。

「・・・リリカ」

テルメスは梨々香の肩に寄り掛かった。

「はい」

梨々香はテルメスを見て緊張しながらそう言った。

「もしかして、私のこと好き?」

テルメスは梨々香を見てそう言った。

「・・・え!?あぁ、な、あ、あ、や・・・」

紅潮した梨々香は激しく動揺する。

「私は好きだよ」

テルメスはそう言いながら梨々香の首に蒼色の宝石がはめられた純銀のペンダントトップがついたネックレスをつけた。

師匠・・・私、恋人ができたかもしれません。

とっても綺麗で、とってもかわいくて、とっても素敵な人です。

「これから海に行かない?夜の海は深い青色で綺麗なんだ」

テルメスは梨々香の手を握ってそう言った。

「はい」

梨々香はテルメスの手を握り返してそう言った。

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