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俺のゴミスキル、<水ひっかけ>は実は最強  作者: ガギグゲガガギ25
二章 水ひっかけスキルの真の力
7/24

7話 村の人々に家を燃やされる

今回はシリアス回です。

 俺は今日も森の中で修行していた。

 じょうろで石ころに色んな体制で水をひっかけまくるといういつものヤツだ。

 水ひっかけスキルがゴミという話、なんというか疑問なのだ。

 誰も彼もゴミスキル呼ばわりするけど別にそんな事ないんじゃないだろうか。


 そして存分に修行したので、仰向けに寝転ぶ。

 帰る前に休憩だ。

 ここら辺に毒虫はいないし獣もいない、安心だ。

 木々の隙間から見える青空もすんげー綺麗。


「……」

 青空をつっきる白いラインがある。

 なんだかぼんやりしてて蛇行してて、微妙な形だ。


「……煙?」


 煙、煙か、あんまり見ないな。

 ふと俺は思い当たった、どっかで火事でも起きてんのかもしれないと。

 もしかしたら俺の家かも。

 でも、だとしても俺の両親は大丈夫だろ。

 母さんは強いから窓から飛び降りて逃げるのも余裕だし、父さんは転移で逃げれる。


 けど一応早めに帰るか。


 なんか不安になった。

 こういう謎の不安に駆られた時って、大概の場合杞憂なんだけどね。


 帰ったら俺の家がごおごおと燃えていた。

 とっくに日が落ちているから、非常に明るい。

 居酒屋の灯に群がる蛾のように、俺の家を取り囲む村民達がいた。


「……ッ何があったんだよ?!父さん!母さん!どこだ?!」


 本当に燃えているとは思わなった。

 可能性は考えたけど、それは”宝くじ買ったら当たるかもな”程度の思いだ。本気じゃなかった。


 叫んだ俺に村民らが、振り向く。

 一番老齢の男が、俺に一歩だけ歩み出た。

 うろ覚えだけど村長だ。


「ッ!!!?」


 村長の手には火がついた松明があった。

 そのファッションはまるで、あんたがつけたみたいじゃないか、火。


「村の皆で話し合ってな、お前を殺処分することに決めたんじゃよ」

「はァッ?!!!殺処分?」


 突然の村長の言葉に、俺は確信する。

 つけたのコイツだ、火。

 コイツなら間違いなくつける。


「なのに、お前ふざけているのか?」

 村人の一人が、俺に向かってそう言った。


「何言ってんだよ、俺を殺す?」

「お前が外出していなければ私達は手を汚さずに済んだのに」


 村民たちは各々武器を持っている、本気で俺を殺す気だ。

 手を汚さずに済んだってのはたぶん、俺が家の中にいればその武器を使わず俺を殺せたってことだろう。


 ……直接殺さなければ、死ぬところを見なければ、殺した実感を得ずにすむ。

 手を汚してないと思い込める。


 だから、火にまかれて死ねと俺にこいつらは言うのだ。


「……放火した時点で手を汚してるだろ!ふざけんな!!」


 俺は後ずさりする。


 殺されそうになってる理由はわからない、父さんと母さんの現況もわからない。

 何もわからないが、わかるためにも今は逃げ出すべきだ。だがどうやって?


 相手は大人が多数、俺の走力はもちろん劣る。

 どんなルートで走れば生き延びれる?


 村民達と俺の間に、誰かが割り込んできた。


「やめて!みんな変じゃん火をつけたりして!」


 リンだった。

 一体どうしたんだ、俺をボコボコにしてたリンが俺を助けようとするなんて。


「どうしたリン、お前積極的にスパイクをボコボコにしてたじゃないか」


 村長はリンに諭すように語り掛ける。


「だって私懲らしめたかっただけで殺すつもりなんかなかった!!」


 懲らしめたかった?えーっと、どういう事だ?

 つまり、俺のせいで誰かが被害を受けて、それにリンは怒って殴りかかって来ていたのか?ならば謝った方がいいだろう。


 このままだと死ぬかもなんだし、そういう禍根は残したくない。

 ………死ぬかどうかの最中でも、意外と余計な事にまで思考が回るものだ。


 というかこんな状況にそぐわない事いくらでも考えられる。

 転生したせいで最終回を読めなかった漫画結構ある。

 ………現実逃避してんのかコレ?


「リンさん、俺が何か悪い事しましたか?」

「スパイクって万引きとカツアゲの常習犯で闇バイトの元締めだって、皆言ってるよ?!」

「何言ってんの?!?デマだぞそれ!!!?」

「そうなの?!!!」


 どうやら俺は知らぬところで滅茶苦茶悪評を建てられていたらしい。

 いったい誰が?

 まさか、その悪評が俺が殺されそうになっている理由?


「安心しなさいリン、スパイクくんは殺すべき人間になるから今殺すんだ。いずれ万引きやカツアゲもするようになる人間なんだよ。だから殺していいんだ。」


 村長はリンにそう平然と言った。

 そうか、大人どもがデマの発信源か

 ”いずれ”俺が悪事に手を染めるから殺していいと当たり前のようにいう連中め。


「……いず、れ?」


 だが、リンはそうじゃないようだった。

 ”いずれ”という理屈を異常だと感じているらしい。


「私がスパイクをボコボコにしたら褒められたのって、スパイクが悪い人だったからじゃないの?」


 ……俺をボコボコにしたら、大人たちに褒めて貰えた?なんだそれ。

 いったい何をどうしたら俺はここまで嫌われるんだろう、なんもしてないけど。

 さっきから驚愕しっぱなしで、吐きそうだ。


「リン。スパイクは悪人だ、水ひっかけスキルの持ち主は、災厄をもたらす」


 村長は語りだす、俺に向けてではなくリンに向けて。

 だけどその話を俺も聞かせて頂く。情報は貴重だ。


「とある街にある少年がいた……その彼はとあるスキルを持っていた」

「………」

「彼は水ひっかけスキルを持っていたから誰からも見下され、同年代からだけでなく街の大人や教師からも激しいイジメを受けた」


 村長の顔は深刻そうだった、そして話を続ける。


「少年は親からは失望され、生んだことを後悔されていた……そしてその少年は、親や町の住人を殺しまわってから自殺した。そのように!水ひっかけスキルの持ち主は各地で災厄をもたらすのだよ」

「その話の結果は皆で追い詰めた過程があるからだろ!災厄もたらしたの周りだろ」


 俺はつい叫んで村長に反論する。

 何だその話は。めちゃくちゃじゃないか。

 その話で学ぶべきは、人を追い詰めまくると暴れるって事だろうが。


「わかるだろうリン」


 俺の言葉など村長は無視しているらしく、全く耳に入ってもいない。

 こりゃ無理だ、和解。

 どんな正論を語ったところでそもそも向こうは聞く気が無いんだから。


「はよ殺せ!そのガキを殺せ!顔を見ろ!まさしく憎悪に満ちた悪鬼!殺せえええ!!!」


 村民の誰かが叫んだ。

 テメェらが俺の家燃やしたり殺そうとしなけりゃ俺だってお前らに怒りを向けて無いんだけど。


 なんだ?こいつらの脳みそにつまようじが刺さってんのかと疑いたくなるような狂気は。


 水ひっかけスキルは呪われている……石ころ女が言っていたのは、こういう事なのか?

 神がこのスキルをゴミだと言ったのは、こういうことなのか?

 それ程までこのスキルは、忌み嫌われているのか?


「皆の言ってる事わかった、私が殺る!」

「ッえ!?」


 さっきまで俺の味方をしようとしてたリンはなぜが凄まじいスピードで俺に突っ込んできて……


「リン?!」


 そして彼女はタックルの勢いで俺を抱えそのまま森に飛び込み、走る。

 この方向は泉だ。


「泉は川と繋がってる。私のスキルがあれば川の流れに逆らってスパイクを街へ逃がせるから、頑張って生きて」


 リンは走りながら俺に語りかけて来た。


「俺を街へ連れてくのか?でもお前どうするんだよ?俺助けて村に帰ったら殺されたりするんじゃないのか?」

「村の人にはスパイクを溺れさせたって言う」

「なるほど」


 やはり彼女は俺を助けようとしてくれているのだ。

 村の連中は俺を殺そうとしている、だから殺したと"思い込ませる"事で。

 すごい助かる。


「……サンキュッ!」

「どこの言葉それ」

「……一部地域!」


 リンは、この村に異常を感じ俺を助けてくれるらしい。

 ありがたい。


「……ごめん、私スパイクが悪いヤツだと思ってたからボコボコにしてたけど、誤解なんだね」

「仕方ないさ、村中の大人があんなんだと普通想像つかないだろ」


 リンが俺に殴りかかって来ていたのは一旦忘れよう、こういう緊急事態だとそういうちょっとした禍根を意識する事で死を招く。

 ……気がする、こんな大規模な命がけ戦闘はやった事無いから自信無いけど。


 そして泉の前まで来て、リンが立ち止まった。

 俺を抱えたまま、がくがくと震えている。

 一体何なんだ?



 泉の前に男が立っていた。

 ハンサムという言葉が似合いそうな高身長男だ。

 スーツのようにボディラインがわかりにくい服を着ているが、肩幅の広さや首の太さを見るに筋肉量はかなり多い。

 強いんだろうな、と予想させる体格。


 それに醸し出してる雰囲気がなんというか、怖い。

 ただ強いんじゃなくて、怖い。


「リン、まったく溺死させるなんて発想流石だな。苦しめようってわけか」

「パパ……?なんでここに?」

「スパイクくんを殺そうと思ってな、お前もそうなんだろ?」


 男はリンの父親らしい、リンパパと呼ぼう。

 俺はとりあえずリンから降りる。

 リンが冷静さを欠いてる、たぶん咄嗟の動きが出来ない。


「パパ……スパイクは家にいるはずだからみんなそっちに行ってたのになんでここに?!」

「結論から言うとだな、俺は都合よく考えなかった」

「え?」

「村の連中はスパイクを殺すつもりだったが心が弱い。直接死ぬ姿を見て罪悪感に駆られたくなかった、その結果スパイクは家にいるから火をつければいいと都合よく思い込んだ」


「だったらお前は、俺が死ぬ姿を見に来たのか?」


 俺の問いかけに対して、リンパパは俺の方を確かにむいた。

 ぞくりという、血液の冷えた感覚が駆け巡る。

 さっきの村人たちと違って、リンパパのそれは無視とは全く違う反応だ。

 だから、恐ろしい。


 こいつは異質だ。

 俺の足は震えた、リンパパと対峙しているのはなぜか不安になる。

 前世で死ぬときも、イミテモとの戦いもこんなことは無かった。


「スパイクくん、ほらコレ見てごらん」


 リンパパは茂みに手をつっこみ、何かを取り出した。

 そしてそれを見た俺は、なぜ怖がっているのか理解する。


「父さん?」


 リンパパが引きずりだしたのは、俺の父さんだった。

 相当痛めつけられたらしくあちこちが腫れているし出血もしている。

 生きてはいるようだがぐったりしてた、拷問を受けたとしか言いようがない。

 それ見た隣のリンがヒュッ、なんて変な呼吸をしたのが聞こえた。



 悪意はそこに無く、敵意もそこに無く、作業としてリンパパはやっている。


「君のお父さんのスキルって厄介だから先に倒しといた。死んでないから安心しなよ」


 もう限界だ、怒りが湧き上がって全身が破裂してしまいそうな。

 憎悪が俺の中に渦巻く。

 俺を殺そうとし、家族にまで手を出しやがって……


「……なんなんだお前ら!なぜ俺を殺そうとする?!なぜ俺の家族に手を出す?!」

「村長から説明受けてないのか?災厄を呼ぶからだ」

「……なぜ俺の父さんを狙う?!」

「そりゃ庇うからだ、お前の家族がお前をな」

「家族……母さんはどうした?」

「その情報は伏せた方が、有利だろうな」


 リンパパは母さんの所在については答えてくれなかった。

 どっちだ?こいつは知ったうえでそうなのか、知らないのにこういう態度なのか……

 とにかく、母さんについては一旦隅に置いておこう。

 気にはなるけど、今目の前の状況に集中すべきだ。


「俺のスキルは封じられてる!」

「父さん?!」

 父さんが突如顔をあげ叫んだ。


「黙れ」

「がッ!!」


 だがリンパパの蹴りが腹に入って、父さんの言葉は途切れさせられる。


 たぶん、父さんは今スキルを無効化されて使えないと言いたいのだろう。

 なんでそんな事を突然言うんだ?


 ……いや、そうか。

 俺が父さんのスキルに頼る可能性があるからだ。

 転移スキルなら、逃げるのにはめちゃくちゃ向いてる。

 だからそれに頼る作戦を俺が立ててもおかしくはない。

 ゆえに、父さんはスキルに頼れない状況だと俺に教えてくれた。


「スパイク、わかるよな?大人しくお前が殺されてくれれば……まぁお前の父さんは助けるかもしれん」

「……」


 俺に殺されろ、とリンパパは言う。

 でもごめんだ。

 ならこの状況をどう打開すればいい?


 俺は考える。どうすればいい?「戦い」を選べば今の状況は解決するか?

 いや待て、結構いい案じゃないのか、戦えばいいだろ。


 仮に俺が死んだとしても、父さんは生き残れるかもしれない。

 狙いは俺なわけで、俺が死んだ後父さんは解放されるかもしれない。

 もし勝ったらそれはそれでオッケーだ、そのまま一緒に逃げよう。

 よし戦うか――と覚悟を決めそうな俺に声をかける存在があった。


「……お前が逃げたら俺の命はどうなる……助けてくれ俺を……」


 それは父さんだった。

 あんだけボロボロなのに喋れるのは、父さんも昔は冒険者だったからだろうか。

 しかし話す内容は、まるで命乞いだ。

 俺に逃げるな、と言っているかのようなその言葉。


「わかってるよ!」


 俺は叫ぶ、父さんを助けるつもりなんてあって当然だ。


 しかし、さっきの父さんになにか違和感を感じた。

 普段と違うというか……いやまぁ普段と違うのは状況がこんなだから当たり前なんだけど……

 その違和感が俺を立ち止まらせる。


 さっき父さんの転移スキルにすら気づけないくらい視野狭くなってたんだぞ?落ち着けよ俺。


 (スパイク)が逃げたら父さんの命はどうなると、父さんは言った。

 で、実際逃げたらどうなる?

 ……俺が逃げた方がむしろ父さんは助かるんじゃないのか?


 逃げずに戦った場合どうなるかというと、リンパパに勝ったら傷ついた父さんを連れてかないといけなくなる。

 父さんの転移スキルは無効化されてて頼れないから、泉→川ルートを使う選択肢がある。

 でもあちこち出血してる人間を水に長時間ぶち込んでると、冷えと出血で死ぬだろう。


 しかし普通に地上を歩いて逃げるのも難しい。

 リンを仲間としてカウントしても、こちらの戦力は俺とリンと父さんの三人。

 村民の全体数は知らないが、さっき家に火をつけに来てた連中からして二十人は超えている。

 そんだけの目があれば、どっかで見つかって殺される。

 怪我人引き連れてうろうろしてちゃ目立つ。


 じゃあ戦って負けたとする、戦った場合そうなる可能性が一番高い。

 俺が殺されれば、父さんは用済みだ。

 だって俺を殺すための人質が父さんなんだから。

 そして間違いなく殺されるだろう、和解なんてありえない。

 相手の子どもを理不尽に殺しておいて、その後仲良くしましょうなんて出来るわけが無い。


 ……というか

 今後とも仲良くなんてしたいなら、父さんはあんなにぼっこぼこにされてない。

 村にとっては不穏分子だ、殺される。


 俺が逃げなかったら父さんの命はいずれにせよ危ない。


 じゃあ俺が逃げたのならどうだ。


 ……敵は俺を殺したいらしい。

 ならば、その目的を果たすためしばらく父さんは生かされるんじゃないか?

 勿論永久に人質として父さんが確保されるというのはありえない。

 でも、一週間くらいは父さんをどうするかの判断保留されるんじゃないのか?


 俺が父さんを助けに戻ってきた、その時に殺すために。


「逃げる事は、情けないぞ。だから……わかるよなスパイク……」


 父さんはまるで俺に逃げるな、と言っているかのような字面で語りかける。


 でも俺には本音がわかる、リンから逃げた時のあの日の言葉。


 ――情けなくても、まず生きる――――


 そう教えられた。

 だから、父さんは逃げろって言ってるんだな?

 少なくともこの場で二人とも生き残るためには逃げるのが一番いい。

 情けなくとも。


 ふと気づく、父さんと母さんはこうなるってわかってたのか?

 俺のスキルについて色々本で調べてたから、こうなるとも予想がついたのか?

 だから、逃げる事を褒めたのか?


「リン」

 俺はリンに声をかける。そろそろ混乱も落ち着いてきたころだろう。


「……え?」

「村を裏切ってもらって、いいか?」

 リンは一瞬だけ目を大きく見開き、それから覚悟を決めた表情に変わる。


「先に裏切ったのは村の皆、スパイクを殺していい人間だと嘘をついた大人」

「そうか」


 俺達の会話はそれで十分だ。


「おいおいリン?まさかスパイクを助けるつもりか?」

 リンパパはリンに質問をする。

「スパイク……息我慢してよ!」

 だがリンは速攻俺を抱きしめて、泉に飛ぶ。


「あ、それは困る。水の中は発見しずら」

「父さん待ってろよ!助けるから!」


 俺は泉に飛び込む瞬間、水ひっかけスキルで水飛ばしてリンパパの目にひっかけてやった。

 何かのスキルで攻撃してきていたらしく、すぐ傍で爆発音があった。

 リンパパの目を一瞬塞いだからこそ狙いがそれたが、もしスキルを使わなければ直撃だったろう。


 ……あいつ娘ごと俺を殺そうとしてたっぽいな。やばい。

 なんだそれ、子への愛情とか以上に俺を殺す事優先かよ。


 俺とリンは深く、深くへ潜っていく。

 見つからないように。

 視界が暗い。だけど仕方ない、浅いところで動いてるとリンパパに発見されかねない。

 それから進行方向が変わったのか、水圧がかかる方向が変わる。


 息が苦しい、けど、我慢。我慢して我慢して。

 もう水から上がって大丈夫と言い切れるとこまでは潜水してもらわなければ困る、だから我慢。


 息苦しさをごまかすよう俺の思考は回る。

 ……母さんはどこに行ったのだろう?父さんは殺されてないだろうか?

 なぜ村の人たちは俺を殺そうとする?水ひっかけスキルってそんなにヤバい代物なのか?


 わからない。

 でも一つ決めた。

 俺は父さんを絶対に助ける。

 この村に戻って来て、助けるのだ。

補足情報  ――リンのスキルについて――

攻撃力強化・機動力強化・防御力強化の三種を持つ。

強化幅はどのくらいにするか選べるが、上限はある(リンが最大限攻撃力強化をしても、パンチ一発の衝撃波で町が滅ぶほどにはならない)



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