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第壱話(その34)
「あっ、すいません! 腹が空いてしまったみたいで・・・・・・」
少し恥ずかしくなってしまって顔を少し下に向いたら、羅桜さんが慌て出した様で、「どうしよう!?」とか「此処に人間が食べても平気なのってあったっけ!?」などの言葉が聞こえてきて、何か勘違いをしている様だった。
「そんなに慌てなくても大丈夫ですよ! おにぎりを持っているので、それを食べたら腹の虫も落ち着きますし」
そう言いながらおにぎりが包まれたものを見せると、羅桜さんは拙が食べるものがあると分かり安心したのか、ホッと息をついた。




