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第壱話(その26)
襖を少しだけ開け、周りに誰もいないことを確認した後、襖を全開にして埃を全て外に掃きだした。
箒を元の位置に戻した後、おにぎりを持って自室前の廊下に座り込み日光浴をし始めた。
お天道さまの光が暖かく、気持ちいいなと思っていると、落ち葉が数枚拙の近くまで落ちてきた。
もう少ししたら寒くなってくるなぁと考えていると、拙のお腹が鳴ったのが聞こえた。
「お腹空いたし、おにぎり食べよう・・・・・・」
包んでいた竹の皮を外しおにぎりを食べてみると、自身で初めて作ったのもあってか、美味しくできて嬉しい気持ちになった。
「明日、彼にも拙が作ったおにぎりを分けてあげたいな。きっと長いこと気持ちがこもった食べ物食べてていないだろうし・・・・・・」
ボソッとそう言葉を零し、その日眠るまでずっと明日のことで頭の中がいっぱいになった。




