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第壱話(その25)
夢から覚めた瞬間、勢いよく体を起こした。
以前と同じ夢。それも、前回とは違い今回はちゃんと話しかけることができた。そのことが拙の中では大きかった。
明日は外出が許されている日。おそらく前に行った例の廃墟屋敷の何処かに夢に出てきた場所があって、そこに彼はいるのだろうと考えた。
約束通り明日彼を探しに行こうと決意し、布団を一旦しまおうとした時、襖近くの箒が視線の中に入った。
「そうだ。離れの前で剣術の指導をしていて、終わるまで一旦掃いた塵を襖の近くまで掃いたんだった」




